時の化石

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エンジニアの私が、見てほしい新型コロナウィルスに関する一本の動画。一人でも多くの人に知ってもらいたい。

こんにちわ。
今日は最初から真面目に書きます。
新型コロナウィルス対策について、ブログに書こうか随分迷ったのですが、やはり書くことにしました。
後出しジャンケンだと言われようが、何と言われようが、一人でも多くの人に正しい知識を持って欲しいと思ったからです。
始めたばかりの、私のブログの情報発信力なんて、たかがしれていますが。

私は、エンジニアになって40年が経ちますが、政府の新型コロナウィルス対策については、ずっと冷ややかに見てきました。
おそらく、多くのエンジニアや科学者の皆さんも、同じ考えをもたれていると思います。
政府の批判はしたくないけど、伝染病の感染予防対策をするのに、基本中の基本である、市中感染率すら把握していないのは、どういうことでしょうか。
感染の全体像を把握できないまま、出てきたデータをみて一喜一憂。
いってみれば、データのトレンド(変化の流れを)を見ているだけなんですよね。
そんな状況の中、緊急事態宣言が出されて、長い期間のロックダウンが行われました。

前置きが長くなりましたが、急がれる方は、とにかく下にあるYouTubeの動画をご覧ください。
東京の新型コロナウィルス感染状況について、科学的に知ることができます。
エンジニアの皆さんも、きっと納得することができると思います。

圧倒的に少ない日本のPCR検査数

1ヶ月ちょっと前、TVで政府の専門家会議の尾身茂副座長の国会答弁を見て、思わず笑ってしまいました。

実際の感染者数、いまだ不明 「10倍か、20倍か…」 朝日新聞 2020年5月11日

www.asahi.com

こんなことで、この国はまともな対策ができるの?
月70万人も中国人旅行者が訪日しているのに、クラスター対策で潰せるの?
何とかおじさんのシンプルすぎる数学モデルに科学的根拠あるの?
私にはそうとしか考えられなかった。

日本の新型コロナ対策の最大の問題は、PCR検査数が全く足らないことです。
ロイターに掲載されたデータを転載します。
いかなる事情があろうと、我が国の検査数が、恥ずかしいくらいに圧倒的に少ないのは事実です。

f:id:tokinokaseki:20200622213325p:plain
日本のコロナウィルスの検査数 出典 ロイター

また、日本のPCR検査の状況は世界中から奇異な目で見られています。

www.newsweekjapan.jp

そしてもう一つ大事なデータがあります。
アジアの中で我が国より死者が多いのはフィリピンだけです。
「日本モデルの成功」というのは、残念ながら誤った認識ですよね。

f:id:tokinokaseki:20200622213527j:plain
日本医事新報社 https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14724 から引用
それで、「検査が増えない原因は何なのか」ということですが、ネットに下記の記事が出ていました。 興味ある方は読んでみて下さい。

「国民のため、立たないのですか!/石破茂にとことん聞いた(下)」、論座 https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020061400007.html?page=3

動き出した科学者たち

新型コロナウィルスによるスティホームの中、相変わらず、ポッドキャストを聞いていました。
経済評論家 森永卓郎さんは、早くから無作為抽出検査の実施を訴えていました。
また、経済学者 金子勝氏も早くから政府の対応を批判していました。
(金子さんの安倍政権批判は凄すぎるが。。。)
二人の主張は正しいと私は考えていました。
私は、金子勝さんのツィートでこの動画を見ることになりました。

是非、下のYouTube動画をご覧ください。(30分の動画です)

コロナと闘う戦略図~抗体検査で見えたこと 日本人には類似の「免疫」?【新型コロナと闘う 児玉龍彦×金子勝】20200516

www.youtube.com

動画の趣旨は下のとおりです。
- 東大先端研の精密な抗体検査の結果、東京都内の新型コロナウィルス感染率は0.6%(最新データと合わせると0.7%)
- 日本人(東アジアに住む人)は類似の抗体をもっているため、重症化しにくいという仮説が有望(今後科学的な検証が必要)
- 感染者へのアビガン、レムデシビルの投与は有効
- 感染しても死なない医療体制の確立が必要
- 精密抗体検査技術はすでに確立されている
- 健康診断事に精密抗体検査を行うなど、大量に検査する体制の整備が必要

精密抗体検査データによると、東京都の抗体保持者は0.7%。
(予想していたより全然少ないですね。感染リスクもかなり低い。)
ということは、東京都の感染者は98,000人いることになる。
これまで東京都発表の検査で判明した陽性者の累計は5,812人(6月22日データ)。
これからも、検査すればするほど陽性者は出てくる。
「さあ、どうする東京アラート」ということですが、日々に発見された、陽性者の数など、大きな意味をもたないのですね。

まとめ

緊急事態宣言が解除され、経済活動も再開されました。
1%にも満たない感染のために、経済全体を犠牲にすることはナンセンスです。
経済活動を活性化するためには、外国との交流再開も必要でしょう。
これからも、外部から新型コロナウィルスが持ち込まれる恐れは消えません。
感染リスクを管理するために、早急な精密抗体検査体制の整備を願いたいものです。
そうしないと、私の好きなライブハウス、アーティスト、居酒屋などが、残っていけません。

(追伸)
本日、ご紹介した内容、6月17日のNHK クローズアップ現代でも採り上げられたようですね。(観てませんでした)
もっと、早くご紹介すればよかったですね。
また、Yahooニュースにも出てます。
後出しジャンケンと言われそうですが。。。