時の化石

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スガシカオ アルバム「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」。12月のある夜、僕の涙腺は壊れた。

どーも、ShiShaです。
私のブログの中では、最近書いた「偏愛」2作のアクセスが多いようです。
しかし、これ以上、偏愛を掘っていくと、警察に捕まるかもしれません(笑)。

今日は、スガシカオ2019年のアルバム「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」を紹介します。
これ、やっぱり、すごいタイトルですね(笑)

スガシカオの魅力

ShinShaはスガシカオを聴き始めたのは、ずいぶん前のこと。
きっかけは、村上春樹氏が、スガシカオを聴くという記事を読んだから。
どんな曲があるのかなぁ、CDを買って、何曲か聴いていたら、ハマってしまいました。
それから、ずっと聞いています。

この人の魅力は、音楽も、もちろん素晴らしいのだけれど、歌詞の独特の世界感です。
スガシカオの世界では、愛も希望も描かれますが、絶望、妬み、苦しみ、時々、エロ、グロなんかも描かれます。
人間の表と裏の、様々な感情を飾ることなく、ストレートに描くんですね。
これが、共感を呼ぶんでしょう。

たとえば、NHK番組のテーマ曲になっている有名な曲「progress」でも、曲の最初がこんな歌詞になっています。
「僕らは位置について、横一列でスタートを切った。つまずいてるあいつのことみて、本当はしめしめと思っていた・・・・・」
他のアーティストでは、なかなか書けない詩ですよね。

このアルバムは、大傑作「THE LAST」 の次なので、ずいぶんプレッシャーがあったようですね。
スガシカオ氏いわく、最高傑作じゃないけれど、良い曲がいっぱい詰まったアルバム とのことです。

アルバム「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」

01.労働なんかしないで 光合成だけで生きたい 02.遠い夜明け 03.あんなこと、男の人みんなしたりするの? 04.am 5:00 05.おれだってギター1本抱えて 田舎から上京したかった 06.ドキュメント2019 feat.Mummy-D 07.スターマイン 08.黄昏ギター 09.マッシュポテト&ハッシュポテト 10.深夜、国道沿いにて

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スガシカオ「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」

このアルバム、全曲良いです。
中から何曲か選んで感想を書いてみます。

● 「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」
アルバムのタイトルチューンです。
歌詞の一部を引用しますね。

バイト休んでソシャゲやって
ネットでからんで寝て昼起きて
やっぱ電話して向いてないって辞めて
思い返すと 何もない日々でどうしょうもない
労働なんかしないで 光合成だけで生きたい 労働なんかしないで 光合成だけで

少し引きこもってフリターをしている普通の若者の歌。
どうしようもない日々で鬱々し、ぎりぎりで生きていく。
と、想像していたら、インタビューで、スガシカオ氏は、「これは自分の日常を描いた曲です」とはぐらかしています。
いずれにしても、この曲、世の中に、火炎瓶ぐらいは投げてますね(笑)。
この曲のミュージックは、ブラスを取り入れた、少しファンキーなアレンジ。 カッコいい曲に仕上がっています。

● 「スターマイン」
「スターマイン」は、彼女と観た花火の歌。
浴衣の彼女と堤防に上がって二人で話しながら花火を観る情景。
歌詞はロマンチックで、少しユーモアがあります。
美しいメロディのラブソング。
素晴らしい曲です。

ぼくのことなら心配ないよ
君らしく 君でいて
二人で見たその花火は 水の輪のように広がって
きっとこれでフィナーレだよって 君が言うたび 花火はまたあがるんだ

● 「黄昏ギター」
別れた彼女から借りたままのギター
彼女を思い出して切々と歌う
「どんな向かい風も 一歩なら歩き出せる」。
時々、中島みゆきスガシカオからは、すごい言葉が出てきます。

この曲はイントロのギターが素晴らしいです。
時々、ストリングスが入った美しいメロディ。
良い曲です。

いつの間にか部屋は 夜に満たされてて ぼくだけが 残されたみたい
どんな向かい風も 一歩なら歩き出せる
借りたままの君のギターで 僕は歌を歌うよ
ララララララ ララララララ

● 「深夜、国道沿いにて」
国道沿いのラーメン屋に入って、昔行ったラーメン屋を思い出す曲。
歌詞は淡々とした内容です。
去年の確か12月。
イヤホンで曲を聴きながら、駅から家に帰る途中のこと。
突然、涙腺が壊れた。
子供の頃、行った中華屋の匂いがよみがってきた。
しばらく涙が止まらなかった。 切々と歌うスガシカオ氏の歌がいい。
生ギターとエレキギター、抑えめのブラスを使ったたシンプルなアレンジ。
この曲は名曲です。

あれ以来、この曲、聴くとだめですね。
しかし、繰り返し聴いてしまう。

深夜の国道沿い 人気のないラーメン屋で 背脂と太麺とスープ これはこれでまぁいいか
ふと あの店 あの匂いを思い出したよ
学校帰りの 土曜日のあのラーメンの味 日曜日には 家族で行ったあの店
卒業式の頃 店のおばさんが自殺した 朝の踏切は ひどくどよめいていた
ねぇもう一度 あの赤いのれん くぐってさ
山盛りの具もスパイスも 替え玉もいらない 割烹着でさ いつものラーメンをひとつ

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sugashikao official site から引用

www.youtube.com

まとめ

これまで、30のブログを書いたんですが、カテゴリーを見るとミュージックが少ないんですよね。
ミュージックについて書こうと思って、ふと思い出したのが、スガシカオの「労働なんかしないで光合成だけで生きていたい」でした。
これから、ちょっと頑張って大好きなジャズについても書いていこうと思います。

今日もこのブログを読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSHa

フリー・ソウル・スガシカオ

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