時の化石

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ボブ・ディラン & ザ・バンド『プラネット・ウェーブス』1974年。すべての人に聴いてもらいたいディラン1970年代の超名盤。

どーも、ShinShaです。
既に多くの人は夏休みですね。
ShinShaは、仕事したり、ブログ書いたり、時々、都内に出かけたりして、これから1週間を過ごすことにします。
ブログへのインプットのために本も何冊か読みたいです。

今日は、ボブ・ディランの音楽をご紹介します。
ボブ・ディラン、みんな知ってますよね。
なんせ、ノーベル文学賞ですから。
今日は、何だか胸張って言えるな。
意外と、権威に弱い私(笑)

今日、ご紹介するのは、超名盤『プラネット・ウェーブス』。
このアルバムはシンプルに美しい曲が多く、初心者にもおすすめの名盤です。
知っている人も、久しぶりに、名曲の数々を思い起こしましょうね。

まだ、 ボブ・ディランを聴いたことがない人は、このお休み中に、ボブ・ディランにハマってみてはいかがでしょうか。

"Bob Dylan 001" by badosa is licensed under CC BY 2.0

いまさらボブ・ディランについて

いまさらボブ・ディランについて説明するのは難しいです。
ググったら、ディランについて、簡潔に説明している記事がありましたので引用しますね。

出生名は「ロバート・アレン・ジマーマン(Robert Allen Zimmerman)」。
ユダヤ系の父エイブラムと母ベアトリスのもと、1941年5月24日、アメリカ・ミネソタ州ダルースに生まれる。

1959年にミネソタ大学に入学するも、半年ほどで通うのをストップ。その後ミネアポリスでフォークシンガーとしての活動をスタートさせ、この頃には「ボブ・ディランBob Dylan)」と名乗っていたという。

「ボブ」は本名「ロバート」のニックネーム、また「ディラン」は詩人ディラン・トーマスから取ったとも、西部劇TVドラマ『ガンスモーク』の主人公マット・ディロンから取ったとも、ヒビングにある「ディロン通り」から取ったとも言われているが、本人はぼやかしている様子。

大学を中退して1961年にNYへ移住。グリニッジ・ヴィレッジのクラブなどでフォークやブルースの弾き語りをしていたところ才能を見出され、1962年に自身の名を冠したアルバム『ボブ・ディラン』でコロムビアからデビューする。
NYでは多彩なアーティストや詩人などの作品に触発され詩を書き上げ、活動の幅も広げてゆく。

風に吹かれて』のほか、『ライク・ア・ローリング・ストーン』(1965)や『天国への扉』(1973)など、題名を知らずともそのメロディをどこかで耳にしたことがあるという人はかなり多いはず。

その長いキャリアにおいて、相当な数の賞を受賞している。
音楽界で最も権威ある賞とされるグラミー賞だけで10回以上、そしてロックの殿堂入り(1988)、アカデミー歌曲賞(2000)などのほか、フランス芸術文化勲章(1990)、アメリカ国民芸術文化勲章(2009)、大統領自由勲章(2012 写真)、さらには名門大学の名誉博士号なども獲得している。

2008年には「卓越した作詞力でポップミュージックとアメリカ文化に大きな影響を与えた」としてピューリッツァー賞特別賞を、2016年には詩の表現が文学として高く評価されノーベル文学賞までも受賞。
異例の授賞に世界がどよめいた。

引用 「ノーベル賞も受賞した音楽界の重鎮、ボブ・ディランについて知っておきたい5つのこと」https://news.yahoo.co.jp/articles/1f32a4979002893bcc3704868ad71127f178afb4

いまさらですが、やはりディランは偉大なアーティストです。
僕は、大学生の頃からディランを聴き始めました。
多分、吉田拓郎の影響かもしれません。
バイトしたお金で、1978年、初来日の武道館ライブにも行きました。
とても懐かしいです。

ボブ・ディランは、少しクセがあるアーティストです。
しゃがれた声に、トーキングブルースといわれるように、語るように歌うスタイル。
これが最初はなかなか馴染めないかも。

アルバムを一所懸命聴いて、ライナーノート見て歌詞を覚えて、ある曲が大好きになる。
しかし、ディランはライブでは、曲を大きくアレンジしたり、崩したりして歌う。
一筋縄ではいかない。
ついていくのがなかなか大変なのだ。
しかし、いったんハマってしまうと、この沼からは中々抜けられない。

ボブ・ディランの書く詞は素晴らしいです。
初期の頃からすごい詞を書いていました。
それはもう、ノーベル文学賞だからねぇ。
「ハッティ・キャロルの寂しい死」「時代は変わる」「風に吹かれて」「いつまでも若く」「イディオット・ウィンド」など、ちょっと思いつくだけで、良い詞が一杯あります。

ディランのノーベル文学賞受賞のニュースには、さすがに驚いたけど冷静になって考えてれば、彼が世界に与えてきた影響力を考えれば当然のことだと思えました。
僕は前例のない決定をした選考員会の英断に拍手を送りました。

そういえば、2020年7月にディランの新しいアルバムが出ました。
先行して出した「最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)」は全米1位のヒットだって!
ディランは、今年79歳ですよ。
僕もきっと、まだまだやれる。多分。

ボブ・ディラン 名アルバムの数々

『プラネット・ウェーブス』1974年

01.こんな夜に – On a Night Like This –
02.ゴーイングゴーイング・ゴーン – Going, Going, Gone –
03.タフ・ママ – Tough Mama –
04.ヘイゼル – Hazel –
05.君の何かが – Something There is About You –
06.いつまでも若く(スロー) – Forever Young –
07.いつまでも若く – Forever Young –
08.悲しみの歌 – Dirge –
09.天使のような君 – You Angel You –
10.さよならと云わないで – Never Say Goodbye –
11.ウェディング・ソング – Wedding Song –

『プラネット・ウェーブス』1974年

このアルバムは、1964年からバックバンドを務めていた ザ・バンドとの初のスタジオ・アルバム。全曲が、素晴らしい曲です。
ディランは、これほどストレートで、ポップな曲を書くことは、あまりない。
このアルバムは、ディラン初の全米1位を獲得した作品です。

ディランはこのアルバムについて、"自らの運命の啓示を宇宙からのメッセージとして受け取った"と語ったそうです。
アルバム・カバーは、ディラン自身が描いた作品です。

こんな夜に – On a Night Like This –

アルバムの始まりの曲。
ディランと、ザ・バンドのメンバーが集まって、新しいアルバムを作っていく喜びに溢れています。

歌詞は、雪の降る寒い日に、恋人が家まで来てくれて、とても嬉しい、という内容です。
リズムセクションがにぎやかで楽しく、アコーディオン、ハーモニカの演奏が美しいです。
ボブ・ディランのこんな楽しい曲って、他にあったっけ?思い出せないな。

「こんな夜に」 日本で発売されたシングル盤ジャケット

ゴーイングゴーイング・ゴーン – Going, Going, Gone –

美しい曲です。 僕は、この曲の深い孤独感が好きです。
ザ・バンド、ロビー・ロバートソンのゆるいトレモロがかかったソリッドなギターソロが、この曲にすごくマッチしています。
何回聴いても、この曲のディランの歌は素晴らしい。
加えて、ロバートソンのギターが素晴らしすぎる。

この曲は、詩も素晴らしいですね。

I've just reached a place
Where the willow don't bend.
There's not much more to be said
It's the top of the end.
I'm going,
I'm going,
I'm gone.

(略)
Grandma said, "Boy, go and follow your heart
And you'll be fine at the end of the line.
All that's gold isn't meant to shine.
Don't you and your one true love ever part."

ちょうど、この場所に着いた。
ここでは、柳は曲がっていない。
もうこれ以上、話すことはない。
ここは、端の一番先なのだ。
だから、僕は行くんだ。
僕は行く。
行ってしまう 。
(略)
おばあちゃんが、言ってた。
「心に従っていけば、どこまで行っても大丈夫だよ。」
「金がすべて輝くとは限らない。 」
愛する人と離れてはだめだよ。」
(歌詞対訳:SinSha)

いつまでも若く – Forever Young –

この曲は、超名曲です。
ディランは、息子さんに向けて、この曲を書いたそうです。
音楽はシンプルで美しい。
素晴らしい詞です。

曲の冒頭の歌詞を引用します。やっぱり、片桐ユズルさんの訳は素晴らしいわ。これ以上の翻訳はできないです。

May God bless and keep you always
May you wishes all come true
May you always do for others
And let other do for you
May you build a ladder to the stars
And climb on every rung
May you stay forever young
Forever young, forever young
May you stay forever young

神の祝福がいつまでもあなたにありますように
ねがいごとがすべてかないますように
いつもひとのためになりますように
ひとがあなたのためになりますように
星までつづくはしごをつくり
ひとつひとつの段をのぼり
あなたがいつまでも若くありますように
(歌詞対訳:片桐ユズル

ヘイゼル – Hazel –

ディランの美しいラブソングです。
ディランのハーモニカ、ロビー・ロバートソンのギターが美しいです。
少し、胸が締め付けられるようなリリカルな歌です。

この曲の歌詞の好きな部分を引用します。
ちょっと照れてしまうような、歌詞ですね。
ディランでも、時にはこういう歌詞を書くのですね。

Hazel, stardust in your eye
You're goin' somewhere and so am I.
I'd give you the sky high above
Ooh, for a little touch of your love.

ヘイゼル、君の瞳の中の星屑。
君がいく場所に僕もついていく。
おお、君の愛のひとかけらがあれば
僕は空だってプレゼントする。
(歌詞対訳:SinSha)

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あとがき

今日は、ボブ・ディラン の超名盤『プラネット・ウェーブス』1974年をご紹介しました。
いつまでも若く – Forever Young –」いい曲でしょう。
繰り返し聴いていくと、ボブ・ディランの魅力が分かってもらえると思います。
聴きたくなってら、またこのブログに来てくださいね。

少し前に、ビートルズについて記事を書きました。
今回は、ボブ・ディランという島を発見しました。
音楽については、まだまだ、書くことがたくさんありそうです。

今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。
これからも、少し懐かしくて、美しい音楽の記事を書いていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSha