どーも、ShinShaです。
一昨日のニュースは大きかったですね。「4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比7.8%減、年率換算では27.8%減」。予想はしていましたが、かなりショックですね。
8月17日に森永卓郎さんのお話をポッドキャストで聞いていますと、日本の4−6月期のGDPは、前年同期比、つまり1年前と比べると-9.9%、同時期の韓国が−0.8%、中国が+3.2%なので、アジアでは日本だけが一人負け。これは、政府の無策な新型コロナウィルス 対策の影響です。今のまま、新型コロナウィルスの有効な対策がなされず、ずるずる影響が長引けば、とんでもないことになる。もう、今の政府では限界かもしれませんね。
さて、今日のブログでは、引き続き、出口治明 著『還暦からの底力』を読みながら、日本ビジネスのこと、これからどう生きるべきか、考えてみました。今回は、森永卓郎氏の『なぜ日本だけが成長できないのか』(角川新書)も併せて読んでいきます。
低成長ビジネスの脱却の鍵
前回に続いて、何が日本のビジネス低迷の原因なのか、書いてみます。ちゃんと反省しなければ、立て直すことなんて、できないですからね。
日本経済集団リンチ事件
ここからは、森永卓郎著 『なぜ日本だけが成長できないのか』を少し読んでいきます。
森永卓郎氏は、私と同年代。一度、講演を聞いたこともあります。かなり、変わった人だけど、嘘をつかない信用ができる人です。その、森永氏は日本経済の凋落の原因は「プラザ合意」にあると書いています。
皆さんは「プラザ合意」って知っていますか。ググってみますね。
プラザ合意(プラザごうい、英: Plaza Accord)とは、1985年9月22日、先進5か国 (G5) 蔵相・中央銀行総裁会議により発表された、為替レート安定化に関する合意の通称。その名は会議の会場となったアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市のプラザホテルにちなむ。
引用:wikipedia
森永卓郎氏は、プラザ合意について「実態は、日本円だけを狙い撃ちにして。各国の協調介入により、猛烈な円高に向かわせるというものだった」と書いています。また、日本経済集団リンチ事件とも書いています。背景には、日本車の市場席巻に対する、アメリカの大きな苛立ちがあった。当時の関係者は、中曽根 康弘首相・竹下蔵相・澄田智日銀総裁。なぜ、そんな、不平等な合意を、政府や、日銀が受け入れてしまったか、いまだに明らかになっていません。
そしてこの後、起きたのが急速な円高。2年で2倍ですよ。
1985年プラザ合意前対ドル為替ルート 1ドル=240円 ➡️ 1987年末 1ドル=120円
アメリカの目論見通り、その後、日本の輸出は急にブレーキがかかり、日本経済は一気に円高不況へ。この話にはまだ続きがあります。悪い話の続きが。
円高不況に焦った大蔵省と日銀は、大規模な財政出動と金融緩和を実施します。万札いっぱい印刷して銀行に使えと命令した訳ですね。資金の受け皿の銀行は、不景気で資金需要がないので、不動産業界にどんどん資金を回すようになる。不動産価格は高騰を続け、お金は回り続け、そして、1991年バブル崩壊。ここから日本経済の凋落が始まった。しかし、こうやって書いてみると、何が起きたか分かりやすいですね。
森永氏は、バブル崩壊は、大蔵省と日銀が犯人と書いています。だから、彼のところには自民党や政府系の仕事は回ってこない。
マネジメントシステムの劣化
ここから、出口治明 著『還暦からの底力』に戻りますね。
昨日の日本の競争力の低下のグラフを思い出してください。バブル崩壊1992年以降、日本の競争力は、30年間ほとんど凋落し続けています。確かに、プラザ合意が日本の凋落の大きな原因ですが、これだけ負け続けているのには、他にも理由があるはずです。
作者は、本書でこの原因について、マネジメントの劣化が原因だと書いています。日本的経営が優れているというのは、もはや幻想だと。この人の主張は、ファクトとデータがベースとなった論理だから明解ですね。僕らの世代には思い当たるところがたくさんありますね。
「日本の企業は人を大切にする。欧米企業は人を大切にしない」といわれることもあるようですが、本当は真逆だと思います。人を大切にして合理的・科学的なマネジメントをしていれば、経済は成長するはずです。しかし、実際には日本お労働者は年2,000時間も働いているのに1%しか経済成長していません。この数字はマネジメントの劣化を示す以外の何物でもありません。わが国は骨折り損のくたびれ儲けの社会構造になっているのです。(ヨーロッパ諸国では、年1,500時間以下の労働時間で平均1%の経済成長を続けている。)
世界のトップ企業であるGAFAでは、自分の頭で考え、新しいアィディアを創造することが大切な「頭を使う」仕事が中心です。世界ではとっくの昔にパラダイムシフトしているのに、日本だけが製造業の工場モデルに固執し続ければ、競争力を失い世界に置いていかれるのは当然です。日本は社会全体が製造業の工場をモデルに過剰反応してしまい、高度成長時代の成功体験をいまだに引きずっています。
作者は、もう一つ、日本ビジネスが効率が低い原因として、女性の社会的地位が低いことを挙げ、社会進出を促す「クオーター制」の導入を提唱しています。「クオーター制」は、たとえば政治家や企業経営者に男女の比率に偏りが生じないよう一定の比率を定める方法です。これを守らないと政党助成金を減らされたり、上場を取り消される制度となっていて、ヨーロッパの多くの国で実行されています。世界の女性政治家はすごいですね。ドイツ、イギリス、フィンランド、アイスランド、ニュージーランド、そして台湾。もはや男だけの視点では、優れた政治もできないし、新しいサービスや、製品を生み出すのも難しくなっているのです。
低成長ビジネスからの脱却の鍵
前回から続いて、日本のビジネスの問題を書いてきましたが、出口氏の指摘で、日本ビジネスの成長をむしばむ、問題点が分かってきました。
- 低学歴化
- ダイバーシティ
- 製造業の工場のビジネスモデル
- マネジメント
- 女性の社会的地位
これらの問題点を、改善していくことが、日本ビジネス再興の鍵になると思います。原因は分かったので、必ず対策はできるはずです。あとは、過去の固定観念を捨て、この課題に真剣に取り組んでいくかどうかです。
出口氏が学長を務めるAPU(立命館アジア太平洋大学)は、学生6000人の半分が留学生。まさに、ダイバーシティに富んだ大学です。そこでは、様々な、実験が行われています。これも参考になるかもしれませんね。ネットで調べてみると、この大学かなり評判が良いようです。詳しくは本を読んでみてくださいね。
「人、本、旅」の人生を
なんだか、日本のダメな話ばかりを書いていると気分が下がっていきますね。ここからは楽しい話を。
これまでの日本人は、年間2,000時間も働き、仕事が終わってからのノミニケーション。これでは毎日、「風呂、飯、寝る」だけの生活です。人生を楽しむ時間も、勉強する時間もない。
作者は、本書で「人、本、旅」への転換をすすめています。これは素晴らしい言葉ですね。友人やパートナーと人生を楽しむ、本を読んで教養を高め、芸術文化を楽しむ。そして旅に出て、広い世界を知り、たくさんの文化や人と出会う。ああ、素晴らしいですね。
僕は、これまで、仕事を生きがいとした生活を何十年と続けてきました。同年代の知人も、そういう人がほとんどですね。「人、本、旅」の人生に強く憧れます。こういうライフスタイルの中から、世界を変えていくような、ノベーションが生まれるのでしょうね。
毎回書いていますが。この本、本当に良い本なので、ぜひ読んでみてください。それから、今回は少ししか紹介できなかったけど、森永卓郎氏の『なぜ日本だけが成長できないのか』(角川新書)もおすすめの本です。
- 作者:森永 卓郎
- 発売日: 2018/12/08
- メディア: 新書
まとめ
出口治明 著『還暦からの底力』から3つのブログを書きました。この本のおかげで、還暦世代である僕の、これからの人生の目指すべきことが、明確に分かってきました。世のため、若い世代のために、これから15年間働く。そして「人、本、旅」をキーワードにして人生を楽しむ。
今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。今回のシリーズ、大変勉強になりました。今後ともよろしくお願いします。
ShinSha
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