時の化石

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『ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム) 1968年。現代音楽の全ての要素が詰まっている傑作アルバム。

どーも、ShinShaです。
今日は、久々、音楽のブログ書きます。
ビートルズの『ホワイトアルバム』。
バック・イン・ザ・U.S.S.R.、ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス、オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ。
このアルバムの中の曲名を見てるだけで楽しくなってきます。

1968年のビートルズ

ビートルズのこのアルバムの前の作品が、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド 』- Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 1967年。
数々のトラブルから、メンバー4人には、架空でも別のバンドの名前が必要だった。
少しサイケデリックなデザインのアルバムだった。

このアルバムは、1968年に製作された。タイトルは、最初『A Doll's House』だったそうです。
その後、『ザ・ビートルズ』になり、カバーのデザインから通称「ホワイトアルバム」と呼ばれるようになりました。
僕も、ずっと「ホワイトアルバム」と呼んでいます。
収録曲の多くは、1968年2〜4月にインドのヨガ行者の元で瞑想を行なっていた時に書かれたそうです。 瞑想が生み出した音楽なんですね。

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"Imagens - The Beatles" by Danilo ♱ is marked with CC PDM 1.0

このアルバムのレコーディングでは、8トラックレコーダを導入したため、4人が同時に演奏する必要が無くなり、個別にレコーディングしたものが多くなります。
確かにこのアルバムでは、メンバーそれぞが楽曲を提供し芸術性が進化しています。
しかし、いっぽうで一体感は薄くなってきています。
ビートルズメンバーの一体感が感じられるのは、以前ご紹介した『ヘルプ!』までですかね。
しかし、このアルバム名曲ぞろいです。

このアルバムに関するwikipediaの情報を引用します。
確かに多彩な楽曲が入っていて、いろんなアイディアが詰まり、チャレンジが行われているように思います。
このアルバムも、ビートルズを代表する素晴らしい作品です。

このアルバムは、2枚組30曲入り、総収録時間は90分超というヴォリュームでかつ多種多様な楽曲が収録されており、現代音楽の全ての要素が詰まっていると評されるほど多彩な作品が集められている。
前作まででみられたサイケデリックな雰囲気は薄くなり、バンド・サウンドを活かしたシンプルなアレンジが施された楽曲が多くなった。
引用:wikipedia

レコーディングの途中で、リンゴスターがボイコットしたり、意見の相違から対立が生まれた。
どうも完璧主義すぎるポールと、他のメンバーが音楽を巡って対立していたようですね。
また、このアルバム制作では、オノ・ヨーコが、レコーディング・スタジオに出入りするようになった。
ヨーコの存在が、家族だったメンバーの絆を壊したということも言われています。
これまで男四人でずっと仕事してきたのに、メンバーの彼女が、毎日、仕事場にやってきて口を出すようになってくる。
これは揉めますね。
いかんいかん、読者様が(笑)。

しかし、仲が悪くなってもビートルズは四人でいることが大事だったのだと考えます。
僕は、ジョン・レノンポール・マッカートニージョージ・ハリソン、三人ともピークはビートルズ 時代だったと思います。
競い合って刺激し合って、良い作品が生まれていた。
このアルバムは四人の個性が十分に発揮された大傑作です。

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イギリス-リバプール-カバーン・クラブ

ザ・ビートルズホワイトアルバム

DISC 1 01.Back In The U.S.S.R.バック・イン・ザ・U.S.S.R. 02.Dear Prudenceディア・プルーデンス 03.Glass Onionグラス・オニオン 04 Ob-La-Di, Ob-La-Daオブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ 05. Wild Honey Pieワイルド・ハニー・パイ 06. The Continuing Story Of Bungalow Billコンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル 07. While My Guitar Gently Weepsホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス 08. Happiness Is A Warm Gunハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン 09.Martha My Dearマーサ・マイ・ディア 10. I’m So Tiredアイム・ソー・タイアード 11. Blackbirdブラックバード 12. Piggiesピッギーズ 13. Rocky Raccoonロッキー・ラックーン 14.Don’t Pass Me Byドント・パス・ミー・バイ 15.Why Don’t We Do It In The Roadホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード 16.I Willアイ・ウィル 17. Juliaジュリア

DISC 2 01.Birthdayバースデイ 02.Yer Bluesヤー・ブルース 03.Mother Nature’s Sonマザー・ネイチャーズ・サン 04. Everybody’s Got Something To Hide Except Me And My Monkeyエヴリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー 05, Sexy Sadieセクシー・セディー 06.Helter Skelterヘルター・スケルター 07. Long Long Longロング・ロング・ロング 08.Revolution 1レボリューション1 09.Honey Pieハニー・パイ 10.Savoy Trueサヴォイ・トラッフル 11.Cry Baby Cryクライ・ベイビー・クライ 12.Revolution 9 レボリューション9 13.Good Nightグッド・ナイト

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ザ・ビートルズ』(ホワイトアルバム) 1968年

例によって、何曲か紹介させて頂きます。

Apple Music Link

バック・イン・ザ・U.S.S.R. ( Back In The U.S.S.R. )

これは、ポール・マッカートニーの名曲、
素晴らしいロックンロール。
この曲、チャックベリー、ビーチボーイスの曲のパロディのだと言われています。
歌詞を見ても、ビートルズらしく、ぶっとんでいて楽しいですね。
当時は、冷戦時代といわれた時代で、ソビエト連邦がまだ、存在していました。
この年にチェコ事件が起きています。

飛行機のノイズから曲はスタート、続いてエレキター、ベース、ドラムスが入り、ポールのボーカルが始まる。
アップテンポのノリの良いロックンロール。
この曲のアレンジはすばらしい。
ギターも、ピアノの演奏もカッコいいですね。
ビーチボーイズを真似たコーラスも楽しい。
じつにビートルズらしい最高の1曲です。

歌詞の一部を紹介します。
これはもう完全にパロディですね。
ソビエトをからかっています(笑)。

Well, the Ukraine girls really knock me out
They leave the West behind

And Moscow girls make me sing and shout
That Georgia’s always on my mi-mi-mi-mi-mi-mi-mi-mi-mind

Oh, come on!

Yeah, I’m back in the U.S.S.R
You don’t know how lucky you are, boys
Back in the U.S.S.R

ウクライナガールが僕をノックアウト

西の女なんで目じゃないさ。

モスクワガールが、僕に歌わせる

ジョージア・オン・マイ・マインド』を。

イェー、ソビエトに戻ってきたんだ。

僕は本当にラッキーだ。

ソビエトに戻ってきた

グラス・オニオン ( Glass Onion )

これは、ジョンレノンの曲です。
この曲の歌詞では「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」「アイ・アム・ザ・ウォルラス」、「レディ・マドンナ」「フール・オン・ザ・ヒル」などの、ビートルズの曲名がたくさん出てきます。

wikipediaでは「ジョンは、後のインタビューで、ビートルズの曲の歌詞の意味を独自に解釈して決めつける人たちをからかうために、この詞を書いた」と載っています。

イギリスのスラングで「グラス・オニオン」は、単眼鏡を意味します。 あんたらは、片方のメガネでものを見る、ジョンの皮肉が聞こえるようです。

ドラムスとベースの引き締まったリズムで曲は始まる。
続いて、抑制の効いたジョンのボーカル、しばらくでストリングスが入ってくる。
その上にタンバリンがリズムを刻む。
ジョンらしい知的な曲です。
素晴らしい。

オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ ( Ob-La-Di, Ob-La-Da )

この曲はポール・マッカトニーの名曲。
この曲は、ビートルズカリプソ・ソング、レゲエソングとも言われています。
印象的なイントロのピアノは、酔っぱらったジョンが弾いているそうです。
しかし、楽しくて素晴らしい曲ですね。

ポールは不思議な人ですね。
『イエスタディ』『ザ・ロング・アンド・ワインディングロード』みたいなリリカルな曲から、こんな曲まで作曲する能力がある。
この曲ができたエピソードをwikipediaから引用します。
ナイジェリア人ミュージシャンの口癖から曲が生まれたとは知らなかった。

ポールが当時よく通っていたクラブThe Bag O'Nailsに出演していたナイジェリア人のコンガ奏者ジミー・スコットはよく"Ob-La-Di, Ob-La-Da"というフレーズを口にしていた。
フレーズを聞いたポールが、それをヒントに作ったのが本作である。
彼のバンド仲間は「ジミーはあのフレーズを連発していたよ。
ナイジェリアのヨルバ人に聞いてみな"Ob-La-Di, Ob-La-Da"は"life goes on"(人生は続く)という意味だって教えてくれるはずだ」と語っている。
そのため歌詞は"life goes on"と続けられているが、ヨルバ人の言葉に"Ob-La-Di, Ob-La-Da"というものはなく、スコットの造語である可能性が大きい。

引用:wikipedia

ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス { While My Guitar Gently Weeps )

この曲は、ジョージ・ハリソンの名曲です。
美しいバラード。ジョージの友人、エリック・クラプトンリードギターを弾いています。
ジョージ・ハリソンには、このギターの音が出せなかったという話もあり、ギスギスしたレコーディングの状況を和らげるためにクラプトンに演奏を依頼したという説もあります。
クラプトンもビートルズのメンバーに混じって演奏することを尻込みした、というエピソードが残っています。
いずれにしても、このギター、さすがクラプトン実に美しいですね。

歌詞は、少し意味深な表現が含まれていますが、大まかには「僕のギターがすすり泣いている間に、愛は終わった。君は悪い女に変わってしまった。」というような内容です。
この歌詞、ビートルズを暗喩しているという説もあります。

この曲は、もうイントロを聞いただけで美しさに惹き込まれていきます。
美しい曲です。クラプトンのギターが泣いています。
ジョージのファルセットのボーカルも甘くて美しいですね。
この曲で、完全に、ジョージ・ハリソンは、ミュージシャンとしての才能が開花しましたね。

まとめ

一昨日まで、2回にわたって、新型コロナウィルス に関する記事を考えながら書いて、かなりストレスがたまってきました。やっぱり、音楽はいいなぁ。この2日、このホワイトアルバムを聴いて、少し幸せな気持ちになっていました。

50年以上経っているのに、ビートルズの音楽は古くならない。それは、彼らは現代音楽のベースを作ってきたからだと思います。おかげで、僕も胸を張って、ブログ書けます。

今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

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