時の化石

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堀井憲一郎 著 『いますぐ書け、の文章法』 読まれる文章を書くためには、どうしたら良いのか

どーも、ShinShaです。

今日の記事では、プロライター堀井憲一郎氏の本を読みながら、文章の書き方について考えてみました。これまで書いた自分の文章をふり返ると、穴があったら頭から飛び込みたい(笑)。

僕は、ロックダウンの中、6月中旬からブログを書き始めましたので、3ヶ月が経過したところです。これまで、いろいろ試行錯誤していますが、3ヶ月間、ブログにはどんな文章を書いたら良いかと悩み続けています。この本は、ブロガーにとって、とても役に立つと思います。何回かに分けて紹介したいと思います。

作者について

僕は、作者 堀井憲一郎氏について、昔から知っています。堀井さんが、出演されたラジオのpodcastを、時々聴いていましたし、しばらく前まで、彼の週刊誌の記事をよく読みました。彼はとにかく、ユニークで、異常におもしろい記事を書く人です。間違いなく、実力派プロライターです。

しばらく前に、彼が書いた老舗蕎麦屋に関する記事をよく覚えています。その記事は、東京にある老舗の、「もりそば一人前の重さ」を一店一店、測って記事にしたものでした(笑)。もう、抱腹絶倒。だから、その記事のことを今でも覚えています。やっぱり、プロはすごいですね。

堀井憲一郎

1958(昭和33)年、京都市出身。早大卒。高校では落語研究会、大学では漫画研究会に所属。調査して書くというスタイルで大ブレーク。テレビ・ラジオにも活躍の場を広げる。『スキーの便利帖』『ホリイの調査』『馬鹿が止まらない』『この役立たず! ホリイのずんずん調査』『『巨人の星』に必要なことはすべて人生から学んだ。あ。逆だ。』『若者殺しの時代』『東京ディズニーリゾート便利帖 第3版』『いつだって大変な時代』『いますぐ書け、の文章法』『ねじれの国、日本』など著書多数。

引用:ブックバン https://www.bookbang.jp/reviewer/article/557403

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堀井憲一郎 著『いますぐ書け、の文章法』 ちくま新書

堀井憲一郎『いますぐ書け、の文章法』

プロとアマチュアの差

本の始めに書いてあったのは下の内容です。いやぁ、この人、いきなりカマしてくるわ(笑)。

文章を書くからには、きちんとした文章を書きたい。

問題はこの考えにある。

もちろん、「ちゃんとした文章を書こう」とするのが素人、そんなこと気にしていないのがプロ。
プロにとって文章は道具、アマチュアは「個性が現れる表現方法」だと考えてしまう傾向がある。

要するにプロは、良い文章を書こうなどとは、まったく考えていない。文章を書く上では、ほかにもっと大切なことがあるということですね。
それでは、プロのライターが大切にしてることは何なのでしょうか。本書から、重要だと思った内容をご紹介しますね。

読む人の立場で書け

「文章を書く根本精神はサービスにある。」文章をサービスだと捉えられていた人だけが、お金を取れる文章を書けるようになる。サービスとは、「読んでいる人のことをいつも考えている」ことである。本当にそこさえ押さえていれば、あと気にするのは細かいことだけだ。

これがこの本で、堀井氏がもっとも主張したいことのようですね。少し安心しました。意外とシンプルです。
しかし、この考えは、次の文章を読むと、大きく変わります。読者のためなら、自分の考えを変えられるかと、回答をせまられるのです。

あなたは「何ものにも優先して、とにかく読者のことを考えいますか」という問題なのだ。そこには、「自分の主張を曲げても、読者に楽しんでもらおうとしてますか」というのが一番のポイントだ。
マチュアはまず、自分の書いたものが大事で、それが守られるのが前提で、そのあとに読んだ人のことを考えている。読み手は二の次になっている。大事なのは自分が書くに内容だと、考えるがアマチュアの特徴です。

どんな事でも、シンプルな原理ほど、徹底することはむずかしい。「自分の書いたものが大事で、それが守られるのが前提で、。。。」というところは、耳が痛い。堀井氏の指摘によると、僕は、まったくアマチュアですね。

この内容について、よく考えてみると、彼が書いている主張がよく分かってきます。読者が興味を感じない、共感を持てない、自分本位の記事を書いたら、ほとんどの人が読んでくれないだろう。読む人の立場から、書かれた文章でなければ、選んでももらえない。

しかし、「すべて自分を抑えて文章が書けるのか?」、「プロはそこまで、読者にこびるのか?」という、素朴な疑問が出てきます。しばらく、読み進むと、堀井氏の本音が少し見えてきます。

人は文章を書いているとき、「自分のこと」から離れることはできない。プロとて、自分から離れられない。でもそこだけに留まっていてもどうにもならない。

中心の奥深くに「自分のこと」を据えつつ、とにかくわかりやすいところでは、「読む人のこと」を考えている。少なくとも考えているように見せる。それが大事なのだ

ここを読んで、筆者の考えがよく理解できました。文章を書くということは、脳の働きから生まるから、自分から離れられるわけがないですね。だからこそ、「読む人の立場で書け」ということなんですね。

せっかく書いた文章は、人に読まれなければ意味がない。だから、読む人の立場に立って書かない限り、プロにはなれない。お金にもならない。肝に命しなければならない重要な課題です。

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引用;文脈もなく荒れるように書き続けたのフリー素材 https://www.pakutaso.com/20170403116post-11277.html

ほめてもらいたい人は文章を書くな

堀井氏は、ほめてもらいたい、という気分が、前面に出ている文章は、とても読みづらくなる、と書いています。こういう文章では、漢字が多くなり、無意味な引用が使われたり、普段使っていない言葉を使うことになる。

うん、思い当たります。僕も結構、やっていると思います(涙)。ブックマーク、スターをつけてもらうことが大好き(笑)。みんな、一緒ですね。ここは、もっと反省しなければならないと思います。

マチュアの人が自分の文章に想定している読者は、自分の意図に沿って読んでくれて。好意的な同調をしてくれる読者。それは読者でなく、自分の反射でしかない。そんな読者を措定している限りは、お金にはならないし、永遠にアマチュアでしかない。

雑誌を書くライターは、「きわめて不親切な読者」を想定している。たまたま偶然、自分の文章を目にした読者を、いかに引き付けるかを意識して文章を書く。
筆者は、最初に「漢字を減らせ」「すぐ改行しろ」と教えられたと書いています。これだけで、ずいぶん、文章が読みやすくなる。

ここは、非常に参考になるところです。不親切な読者は、どうしたら文章を読んでくれるのか?。筆者は、漢字を減らす、読みづらい長い文章を書かないのが、その第1歩だと書いています。
まず、見栄えを整えなければ、多くの人は読んでくれない。ほめてもらうために、飾った文章を並べても、誰も読みにきてくれない。

自分を晒すことからは逃げられない

筆者は、同じ雑誌の掲載文でも、常に新しい読者に向けて文章を書くという。

雑誌の文章は、ある意味では、祭りの縁日や、「台をばんばん叩いて、セリフを聞かせてものを売る」路上販売と同じだという。雑誌を手にしたら、どの記事を熱心に読むかは読者次第だ。

ブログもまったく同じですね。数ある中のブログから、いかに自分の記事を読んでもらうか。ブログの文章は、バナナの叩き売りでなけれない(笑)。
表示されるタイトル、画像、わずかな文字数の中で、読者がクリックするか、しないか決まってします。また、運良くクリックしてくれても、読んだ記事に読者が興味を持ってくれなければ、二度と読んでもらえない。

続いて堀井氏は、興味深いことを書いています。

基本、文章を書くことは、自分を「さらす」ことだ。文章を書く限り、どうしても、自分を売り込んでしまうことから逃れられない。その覚悟をしておいたほうが良い。

これは確かにそうなりますね。魅力がある文章を書こうとすると、どうしても自分の考え方、趣味、住んでいる地域、生活、これまでの背景というものが出てしまいますね。文章を書くと、どうしても、自分を売り込んでしまうが、読む人の立場から文章を書くことが必要。

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ブログや雑誌の文章は路上販売と同じ! 引用:「タイの露店」 saki.zakiさんによる写真ACからの写真

文章は人を変えるため書け

読者に興味をもってもらうためには、僕らは、どんな文章を書いたら良いのでしょうか? どんな記事を書いたら、読者は読んでくれるのだろうか? ブログ書く上で、大きいテーマですね。

どういう、文章を人がおもしろいと思うのか?

「知らなかったことを知る。」

そのとき、人はおもしろいと思う。簡単にいってしまうとそうなる。

知らなかったことを知ったときに、人は何かが変わった感じがする。

だから、おもしろい文章とは、読んで人が何か変わったと感じる文章という事だ。

「文章を書くのは、人を変えられるためである。」

おもしろい文章には、人の何かを変える力があるのか。なかなか、ためになりますね。しかし、ブログに人を変えるような、そんな文章をいつも書けるものなのか? そういう疑問が湧き上がってきます。筆者は続いてこう書いています。

人を変えるために、思想啓蒙とか、そんなに大層に考えなくていい。もっと細かいことでいい。細かいことのほうが、人を変えやすい。わわわれがいま必要としていることなら何でもいい。

「唐揚げを簡単に、おいしく揚げる方法」でいいのである。

なるほど、「人を変えるための文章」は、毎日食べている料理の方法で良いわけなんだ。

たとえば、このブログでは、どの細字ペンの書き味が良いのか?という情報や、バレットジャーナルノートの重さの比較でいいのですね。だから、あの記事は、多くの人に読んでもらえているのですね。

そして、ブログを読んだ人の中には、おすすめのペンを購入したり、ほぼ日day-freeを手に入れる人も、きっといるでしょう。筆者のいうことが、分かってきました。

ご参考までに、筆者は、日常を書いた名エッセイには、そこいらじゅうに、さりげなく「人を変えるための文章」が書かれていると書いています。それは、猫の見方、冬の朝のすごしかたについての文章であったりする。

僕には、日常生活をテーマにしたブログがなかなか書けません。それは、きっと自分の考えが欠落しているからなんだろうな。ふと、そう思いました。

まず自分が驚け

続いて筆者は、人を変える可能性のある文章について、こう書いています。

人を変える可能性のある文章というのは、だいたい、書いている人が「自分の驚きを伝えようとしているもの」であることが多い。エッセイなんかはその典型です。

自分が驚いたことについては、確かに、うまく文章が書けそうです。また、ちゃんと書けば、読者に喜んで読んでもらえる気がします。そういう文章を、いつも書けるようにようになるには、どうしたら良いのでしょうか?

これは要するに心構えの問題である。いつも人を変えるものを意識して生きるしかない。だからいつも。「何かおもしろいことはないか」「新しい工夫はないか」と常に考えて生きていけばいいのである。

だから、彼には、老舗蕎麦屋の、そばの重さを測って記事に書くような発想ができるのですね。「二人前注文するが当たり前」にしている、老舗蕎麦屋が提供するそばの重さを測って、驚いて記事を書く。それを読んだ僕は、驚いて二度とその蕎麦屋には行かない(笑)。そして、十年くらい経っても、感動したその記事のことは覚えているという訳なのですね。あの記事、きっと、いっぱいクレーム来ただろうな(笑)。

良い文章を書くには、机の上で、うんうん唸って努力するよりも、日頃の生活が大事ということです。文章を書くということは、なかなか大変ななのですね。とにかく、日頃から、おもしろいもの、驚いたこと、感動するものを、考えることを習慣づけたいと考えます。

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amshylesさんによる写真ACからの写真

あとがき

本日、ご紹介した本、堀井憲一郎『いますぐ書け、の文章法』、すばらしい本です。「美しい日本語の書き方」に関する本は、書店に山ほどあるでしょう。しかし、冒頭から「文章を書くからには、きちんとした文章を書きたい」を否定するような、貴重な本はこの本一冊でしょう(笑)。この本には、プロライター堀井氏の経験と知恵が、いっぱい詰まっています。超お勧めの本です。

今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

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