どーも、ShinShaです。
今回はバレットジャーナルの記事です。バレットジャーナル は素晴らしいノート術です。今日はバレットジャーナル ができるまでの感動の物語と優れた特徴に関する記事をお届けします。
バレットジャーナル を使い出してもうすぐ1年になります。僕は、これからもずっとこのノート術を使い続けるつもりです。それは、このノート術が、短時間にノートが取れ、さらに集中して自分に向き合って物事を考えるための、実によく考えられたシステムだからです。
著者 ライダー キャロル氏の紹介
バレットジャーナルの発明者、この本の著者のライダーキャロルさんのプロフィールは下のとおりです。
ライダー・キャロル(Ryder Carroll)
バレットジャーナルの発案者。デジタルプロダクト・デザイナー
ニューヨークのデザイン会社でアプリやゲームなどのデジタルコンテンツの開発に携わり、これまでアディダスやアメリカン・エキスプレス、タルボットなどのデザインに関わる。
バレットジャーナルは、デジタル世代のための人生を変えるアナログ・メソッドとして注目を集め、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル、ファスト・カンパニー、LAタイムズ、BBC、ブルームバーグなど多くのメディアで紹介。
またたく間に世界的なブームとなる。初めての公式ガイドとなる本書は、アメリカで発売後ベストセラーとなり、世界29か国で刊行される。著者公式サイト http://www.rydercarroll.com/
引用:DIAMOND online https://diamond.jp/articles/-/204437?page=4
おすすめのポイント
バレットジャーナル は、長年にわたって、より良い方法を探し求めてきた、手帳難民の僕にとって、理想的なノート術です。
何しろ、一冊のノートと一本ペンがあれば、生活、仕事、趣味、ブログ等、あらゆる情報を整理して必要な情報を書き留めることができるのです。人生の計画、仕事の計画、業務管理、研究開発などにも、使えるノート術なんです。
こうやって書いていると、何だか嘘っぽくなってしまうけれど、これ、本当の話なんですね。興味がある人は、とにかく本を読んで自分でトライしてみることです。きっと感動しますから。
1冊のノートと1本のペンがあれば誰でも始められる!世界中で話題沸騰の「自分整理術」。思考・情報・タスク・時間・習慣・目標……箇条書きを使えば、まわりに振り回されず、主体的に「自分」のすべてを整理・管理できる!世界29カ国刊行!全米ベストセラーの「バレットジャーナル」公式ガイドついに日本上陸!
引用:ダイヤモンド社公式サイトhttps://www.diamond.co.jp/book/9784478102671.html
ライダー キャロル著『バレット・ジャーナル -人生を変えるノート術- 』を読む
バレットジャーナルが世に出るまでの感動の物語
ライダーキャロルさんは、注意欠陥障害(ADD)だったのです。ライダーさんは、自分の症状に悩み、何とか改善しようと苦しみ続けた。
僕の問題は小学生に入学してほどなく始まった。成績は恐ろしく悪く、先生たちは顔を真っ赤にして怒り、頼みの綱だった家庭教師たちも次々辞めていった。あまりにも成績が悪かったので、夏休みは何日も特別支援学級やカウンセラーのところへ通った。そしてついに、注意欠陥障害(ADD)という診断が下された。
彼が一番悩んだのは、やるべきことに必要なタイミングで集中し意識を向けることだった。彼の注意は、集中すべき時に次のきらきら輝くものに飛んでいってしまうのだ。
彼は悩み、落ち込み、自己不信に苛まれるようになった。授業に集中する同級生の行動を尊敬し、自分には手が届かないものだと考えるようになった。
しかし、ライダーさんは諦めなかった。頭の中を整理しようと、工夫を積み重ねっていった。試行錯誤を繰り返し、山ほどの失敗を重ねて、成果が上がった方法を一つ一つ組み合わせていった。
こうして、スケジュール帳、日記、備忘録、TODO、スケッチブックの機能を一冊のノートにまとめたのだ。このノートはうまく働かない脳をスムーズに動かすように自力で編み出した、数々の松葉杖のような役目を果たした。
ライダーさんは考案したノートを活用するようになって、集中力を取り戻し生産性も向上した。そして、自分の問題を解決する自信を取り戻したのです。
時は、流れて2007年、ライダーさんはニューヨークのファッションブランドでウェブデザイナーとして働き始めた。彼は、この仕事を紹介してくれた恩人の女性が、結婚式のプランを練るのに大忙しで、苦戦しているのを見かけたのです。机には、ノート、付箋、パンフレットなどが積み上がり、彼女はメモを探して、絶えずあちこち資料をひっくり返していた。
ライダーさんは、よければ僕のノートの着い方を教えようかと、おずおず切り出した。彼女は驚いたように頭を上げると、ぜひ教えて頂戴、と言ったのです。
数日後、ライダーさんは、カフェで、彼女に向かって、たどたどしくノートのつけ方を個人指導したのです。思考を整理する方法、バレットシステムを。
説明を終えると、恥ずかしくていたたまれない気持ちになった。彼女はあんぐりと口をあけていた。やっぱり、呆れられたんだ。。。しばらく沈黙が続いた後、彼女は言った。「これ、みんなとシェアしなきゃダメよ!」
ライダーさんは、考案したノート術を体系だてて整理し、独自の用語も考えた。このノート術の、スピード、能率の良さを体現するように「バレットジャーナル 」と名付けた。(バレットは弾丸の意味)そして、バレットジャーナル のウェブサイトを立ち上げて、ノート術を説明するインタラクティブな動画を掲載した。
ウェブサイトのユニークユーザー(閲覧した人の中で重複しない人の数)が100人を超えた後、ライフハック系のサイトが、このサイトを紹介するようになった。
そして、ビジネス誌サイトでも採り上げれられるようになって、あとは怒涛の展開だった。またたくまにユニークユーザー数は10万人を超え、あちこちにバレットジャーナル のユーザーサイトが立ち上がったのだ。
PTSDに苦しむ帰還兵、強迫性障害(OCD)に苦しむ人たち、注意欠陥障害(ADD)に苦しむ人たちが、このノート術の有効性をユーザサイトで報告してくれた。ネットユーザーたちは、バレットジャーナル に熱狂した。
書きながら、涙が出そうな、胸を打たれる美しい物語です。ブログを書いている人間から見たら、夢のような物語ですね。バレットジャーナルは、まさに、いろんな人々の人生を変えるノート術なんですね。
"2013-10-23 Sketchnote Bullet Journal (Ryder Carroll) #sketchnote #notetaking"by sachac is licensed under CC BY 2.0
ラピッド・ロギング
さて、ここからは、バレットジャーナル の説明をします。
バレットジャーナル の素晴らしいのは、1冊のノートと1本のペンがあれば始められることです。実際に、僕はほとんどの内容をブルーブラックのボールペンで書いています。他には定規が一本あれば何とかなる。
バッレトジャナールの第一の特徴は、ラピッドロギングというノートの書き方です。ラピッドロギングは実に効率が高く、書留めたい内容を短時間で書くことができます。日本語の文章は、接続詞、文の構造、句読点の位置など、様々に検討すべき課題があり、文章を書くには時間がかかります。
ラッピロギングでは箇条書きの前につけた記号に意味があります。この記号のことを、バレットと呼びます。
・:タスク ◯:イベント ー:メモ x:終わったタスク など
このほか、アイディア、送ったタスク等、いくつかの記号があります。自分独自のバレットを作ることもできます。
バッレットジャーナル のラピッドロギングを下に示します。これは12月8日水曜日のデイリーログで書かれたラピッドロギングの例です。メモの内容を普通に文章に書くと、下のとおりです。
「山田さんにメールして、製品開発の状況を報告すること。また、来週のアポイントを確認する。水曜日と木曜は他の予定がありNG」
「本日、M先生の最終講義が行われた。国際ホールで参加者400人。微生物のメカニズムの話がすばらしかった。関連本を注文すること。」
「娘のバースデイケーキの注文をすること。店のリサーチをして、今週中に注文する。イチゴは嫌いだからNG」
「勤務表作成のこと(終了)」
英語では、ラピッドロギングを使うと、書く内容が40%程度に減るそうです。日本語の場合も同じくらいですかね。書く時間は、一年間実施してみて、1/3ぐらいになるイメージですね。とにかく、すばやく必要なことがメモできます。
バレットジャナールの構造
バレットジャーナルは、基本的には【インデックス】、【フーチャーログ】、【マンスリーログ】、【ディリーログ】、【カスタムコレクション】などのモジュールで構成されます。そして、これらを組みあせて、有機的に使うのです。
各モジュールの役割は下のとおりです。
【インデックス】バレットジャーナルに何か書き込む時、トピックとページ番号を書き込んでおきます。こうすることで、手書きながら、必要な情報にすぐにアクセスできます。
【フーチャーログ】には、来月以降に予定しているタスクやイベントを書きます。
【マンスリーログ】は、現在の1ヶ月間の予定を管理し、一目で分かるように整理する。またその月のタスク、計画について書きます。また、日課としている項目(例えばスクワットなど)の実施をチェックするトラッカーなどを記入することも多いです。
【ディリーログ】は、毎日、その日に起きたこと、思いついたことをラピッドロギングで何でも書き込みます。
【カスタムコレクション】ページには、詳しくまとめて情報を記載するページです。ここでは、新製品開発としていますが、「ハワイ旅行」、「飲みたいワインリスト」、「読書リスト」、「映画の感想」どんなページでも、カスタムコレクションとして作ることができます。マインドマッッピングでも、雑誌の切り貼りでも何でも書きます。
1年間使ってみた感想
バレットジャーナル を一年間使ってみた感想で感想を書いてみますね。
- 手書きの素晴らしさ
PCは何でもできます。メール、ウェブ、ブログ、音楽、動画。PCを使っている時は、誘惑が多く物事に集中できません。集中して自分と向き合う、文字を書きながら物事を真剣に考えるには手書きノートが一番です。デジタルデトックスにもつながります。
- 短時間に書ける
ラピッドロギングで、日々の出来事、考えたことなど、短時間に書くことができます。これは、
- 情報へのアクセスが容易
忘れたくないイベント、重要なひらめき、旅行の計画を書いた楽しいコレクション等のページ番号をインデックスに記入。必要な時に、いつでもその情報にアクセスできます。手書きではこういうノート術はなかったです。
- 目標の計画〜達成管理に優れている
重要な目標は、フューチャーログ〜マンスリーログで計画を書き、ディリーログにブレイクダウンしていきます。この方法は、じつによくできています。この年のこの時期に、こういうことを達成したいと書くフューチャーログは、効力を発揮します。
- 柔軟なシステムで何にでも使える
僕は、1冊のノートに仕事、プライベートのこと何でも書いています。興味があることはカスタムコレクションで特集ページを作って、何でも書きます。雑誌、論文の切り貼りなんかもします。
一般的なディリーフォーマットの手帳では、書かない日が空白になってしまいます。空白が続くとストレスになりますね。バレットジャーナルは、必要な時に書けば良いので、空白はできないんですね。ムラっ気の僕にとってはこれも重要なことでした。
とにかく、バレットジャーナルのノート一冊を持ち歩けば、何でも書くことができ、過去に書いた整理された情報にもアクセスできるのです。また長期間追いかけているプロジェクトの計画、進捗管理にも利用ができる柔軟なシステムです。
これが、ライダーキャロルさんが目指したことなんですね。素晴らしいです。
"Bullet Journal" by y0mbo is licensed under CC BY 2.0
バレットジャーナル 用のおすすめノート
バレットジャーナルは、どんなノートでも使えます。いろいろなモジュールのページは、自分で作成します。バレットジャーナルのノートでは、ページ番号をつける必要があります。それはアクセスを可能にするためです。
個人的には、マンスリーページを作るのが大変だと感じています。定規を使っても美しい仕上がりになりません(涙)。作るのに時間がかかります。他のモジュールは容易に作れるので問題はないですが。
そのような理由で、僕は、今年7月から「ほぼ日手帳day-free」をバレットジャーナル ノートとして使っています。ほぼ日手帳はデザイン、機能が素晴らしいので、このノートでバッレトジャーナルを書くのは楽しいです。
今回はライダーキャロルさんに敬意を表して、彼が開発したロイヒトトゥルム と、ほぼ日day-freeの2種をご紹介します。もっと詳しい記事が読みたい方はこちらにアクセスくださいね。
あとがき
バレットジャーナル が有名になるまでのストリーは、何度読んでも胸が熱くなります。これは、障害があったライダーさんだから、考案できたものかもしれません。
そして、世界はこの優れたメソッドを放っておかなかった。インターネットであっという間に、拡散していく様子にはワクワクしますね。ユニークユーザー10万人!今は何人いるんだろうか。
本日ご紹介したライダーさんの本には、バレットジャーナル を使うための丁寧な解説、目標を達成するための秘訣、困難な状況を整理する方法など、役立つ情報がたくさん掲載されています。激しく、オススメです。
興味がある方は、下記の関連のページにもアクセスしてみてください。興味深い情報がたくさん掲載されています。
バレットジャーナル公式サイト
https://bulletjournal.com/
ライダーさん出演のTED
https://www.youtube.com/watch?v=ym6OYelD5fA&t=86s
じつは検索サイトで、一番読まれている当ブログの記事は、バレットジャーナルとほぼ日day-freeに関する記事です。ライダーさんに感謝致します。
今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSha
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