時の化石

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ボブ・ディランの最高傑作『ブロンド・オン・ブロンド』1966年 この作品はディランの芸術そのものだ

どーもShinShaです。

今日はボブ・ディランの最高傑作のご紹介。このアルバムの創作により、彼の芸術は完成したといって良いでしょう。これはディランを理解するための最重要作です。

久しぶりにこのアルバムを聴きましたが、笑ってしまうほど凄い。本作の名曲を挙げると書ききれないほど。極め付けは、ラストの演奏時間11分に及ぶ「ローランドの悲しい目の乙女」。

本作はディランの芸術そのものです。ボブ・ディランを深く知りたい人は、ぜひ、ぜひこの作品を聴いてください。

『ブロンド・オン・ブロンド』1966年

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blonde on blonde

01 雨の日の女 - Rainy Day Women #12 & 35 /02 プレッジング・マイ・タイム - Pledging My Time / 03 ジョアンナのヴィジョン - Visions of Johanna /04 スーナー・オア・レイター - One of Us Must Know (Sooner or Later) /05 アイ・ウォント・ユー - I Want You /06 メンフィス・ブルース・アゲイン - Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again / 07 ヒョウ皮のふちなし帽 - Leopard-Skin Pill-Box Hat /08 女の如く - Just Like a Woman /09 我が道を行く - Most Likely You Go Your Way and I'll Go Mine   /10 時にはアキレスのように - Temporary Like Achilles /11 アブソリュートリー・スイート・マリー - Absolutely Sweet Marie /12 フォース・タイム・アラウンド - 4th Time Around  /13 5人の信者達 - Obviously 5 Believers / 14 ローランドの悲しい目の乙女 - Sad Eyed Lady of the Lowlands

このアルバムは1966年に発表したボブ・ディラン 7作目のアルバム。発表当時、ディランは25歳。前作「追憶のハイウェイ61」「ライク・ア・ローリング・ストーン」で大ヒットを飛ばした。まさに、詩とロックンロールが融合した黄金時代の作品です。

このアルバムは全14曲、録音時間71分の大作。レコードでは2枚組のアルバムとして発売されました。作品中には名曲が数知れず。曲調もバラエティに富んでいます。ライブでは歌われない、このアルバムでしか聴けない曲もたくさん。ディランファンの中では、本作を最高傑作とする人が多いです。

本作の僕のお気に入りは、 「雨の日の女」 、「ジョアンナのヴィジョン」 、「スーナー・オア・レイター」 、 「アイ・ウォント・ユー 」、「メンフィス・ブルース・アゲイン」、 「女の如く」 、「 我が道を行く」 、「アブソリュートリー・スイート・マリー」 、 「ローランドの悲しい目の乙女 」の何と9曲。

例によって中から3曲、感想やら解説を書きます。もっと紹介したい曲がありますが、皆さんへの宿題として残しておきますね。歌詞はShinSha訳です。

スーナー・オア・レイター One of Us Must Know (Sooner or Later)

本アルバムは、ナッシュビルで、現地のミュージシャンを集めてレコーディングされました。この曲だけは、ニューヨークでザ・バンドのロービー・ロバートソン、リック・ダンゴらが参加して録音されました。厚みのあるサウンド、スケールが大きくディラン らしい最高のロックに仕上がっています。

この曲は、ディランらしいシニックな詩のラブソング。気持ちがすれ違って別れていく恋人たちの歌です。どれだけ愛していても、決して理解できないない内面がある。詩にはどこか「愚かな風」を思わせる部分もあります。この当時、ディランは失恋でもしたのだろうか?

歌詞の一部を紹介します。

But, sooner or later, one of us must know

You just did what you're supposed to do

Sooner or later, one of us must know

That I really did try to get close to you

遅かれ早かれ 僕らのどちらかは知るだろう

君はただ、したいようにしてただけ

遅かれ早かれ 僕らのどちらかは知るだろう

僕は本気で君と近づこうとしていたことを

www.youtube.com

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アルバムの中の写真

"Bob Dylan - Blonde on Blonde (gatefold) 2LP" by mtarvainen is licensed under CC BY-ND 2.0

アブソリュートリー・スイート・マリー Absolutely Sweet Marie

大好きな曲です。ディランにはめったにない楽しいラブソング。こんなストレートな表現は珍しい。曲の演奏ではハーモニカがすばらしいけど、ディランってこんなにうまかったっけ?

ダメンズの彼氏が、恋人マリーを歌った歌詞。"your railroad gate"、「君の踏切」を飛び越えられないって、すばらしい表現ですね。訳していてすごく楽しかった。この曲の歌詞は完璧な韻を踏んでますね。だから、聴いていて心地よいんです。

Well, your railroad gate, you know I just can't jump it

Sometimes it gets so hard, you see

I'm just sitting here beating on my trumpet

With all these promises you left for me

But where are you tonight, sweet Marie?

そう、君の踏切を僕は飛び越えられない

時々、それがとっても辛くなるんだ

僕はここに座ってトランペットを吹いている

君と交わした、まだ果たしていない約束と一緒に

でも、今夜はどこにいるの? スイート・マリー


Well, I waited for you when I was half sick

Yes, I waited for you when you hated me

Well, I waited for you inside of the frozen traffic

When you knew I had some other place to be

Now, where are you tonight, sweet Marie?

そう、君を待っていたんだ もう半分病気さ

君を待っていたんだ 憎まれていても

そう、君を待っていた 凍りついた車の中で

他に行くところなどないのさ

ねぇ、今夜はどこにいるの? スイート・マリー

www.youtube.com


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ローランドの悲しい目の乙女 Sad Eyed Lady of the Lowlands

美しく芸術性が高い曲です。泣きたくなるほど美しい。11分を超える曲だけど飽きることなどまったくない。僕はこの曲を聴いてから、約40年が経つけど、メロディとイメージがずっと頭の中に残っています。

美しく透明感のある不思議な雰囲気の曲なんですね。ディラン好きなあなたには、ぜひこの曲を聴いてほしい。

歌詞の一部を紹介します。あちこちに韻が踏んである。シュールで美しい歌詞。"my warehouse eyes, my Arabian drums"、「倉庫の目とアラビアの太鼓」、難解です。背景に聖書の物語でもあるかもしれません。それともドラッグの幻覚?はたまた、この曲には意味など求めてはいけないのかもしれませんね。

With your mercury mouth in the missionary times

And your eyes like smoke and your prayers like rhymes

And your silver cross, and your voice like chimes

Oh, who among them do they think could bury you?

神の教えを語るあなたの雄弁な口

煙のような瞳と祈りの詩

銀の十字架、チャイムのような声

ああ、誰があなたを葬ることができるのか?


With your pockets well protected at last

And your streetcar visions which you place on the grass

And your flesh like silk, and your face like glass

Who among them do they think could carry you?

最後まで破れないポケットと

芝生の上におかれた路面電車の幻

シルクのような柔らかな肌とガラスのような美しい顔

おお、誰があなたを連れて行けるのか?


Sad-eyed lady of the lowlands

Where the sad-eyed prophet says that no man comes

My warehouse eyes, my Arabian drums

Should I l put them by your gate

Or, sad-eyed lady, should I wait?

ローランドの悲しい瞳の女(ひと)よ

悲しい目の預言者が告げる 誰もやってきはしないと

僕の倉庫の目とアラビアのドラムを

君の門に前に置けばいいのか

それとも、僕は待つべきなのか?

www.youtube.com

ブロンド・オン・ブロンド(期間生産限定盤)

ブロンド・オン・ブロンド(期間生産限定盤)

この作品はamazon music unlimitedでも聴けます

あとがき

久しぶりにボブ・ディラン の記事を書きました。これまで、ディランのアルバムを4枚紹介してきましたが、一番好きなアルバムのことを忘れていました(汗)。

2日間、このアルバムを聴いていますが本当に素晴らしかったです。懐かしい音楽に心は満たされ、ブログを書いていて本当に楽しかった。

ディランを深く知りたい人は、このアルバムを聴いてみてください。そして、できたら歌詞を読んでみてください。さらにディランのすばらしさが理解できます。

今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。

ミュージックの記事は楽しいですね。

今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

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