時の化石

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心が軽くなる61のメッセージ 鎌田實 著『カマタノコトバ』

「そう来たか、人生!そんな現実を面白がれる人でいたい。カマタ先生が人生の旅の途中で書き留めた、”自由な心”に気づく61の言葉。」
本の扉に書かれたコピーです。
そう、この本読むと心が軽くなるんだよね。

どーも、ShinShaです。今日は、久しぶりに鎌田實先生の本をご紹介します。

誰でも生きてりゃひどい目にあいます。
病気になったり、リストラされたり、離婚したり、仕事が無くなったり・・・。
ましてや、最近では新型コロナウィルスの影響で、多くの人がひどい目にあっています。

「君は支配されない生き方を選べるか」本の中表紙に書かれた鎌田先生の言葉です。
病にも困難にも厳しい環境にも、支配されない自由な心をもちたい。
そして、毎日を丁寧に生きていけばなんとかなるのです。

著者 鎌田實先生のプロフィール

1948年東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。74年、長野県諏訪中央病院に赴任。
88年に同病院院長。現在、同病院名誉院長。
一貫して「住民と共につくる医療」を実践。チェルノブイリイラクの救援活動を長く続けている。
著書に、ベストセラー『がんばらない』(集英社)をはじめ、『○に近い△を生きる』(ポプラ社)、『1 %の力』(河出書房新社)、『遊行を生きる』(清流出版)など多数。日本テレビ報道番組「news every.」(毎週木曜日)、文化放送「日曜はがんばらない」(毎週日曜日)出演中。

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鎌田實氏 オフィシャルウェブサイトから転載 

この本のご紹介

新型コロナウィルス の感染拡大で、2021年1月から再び緊急時代宣言が出され、中々先が見通せません。
こんな時だから、このブログでは楽しい本を紹介したい。最近、ずっと考えていることです。

「ボタニカルライフ」、「見仏記」と記事を書いてきて、かなりネタに困っていたのです。
本棚を見わたしていたら、鎌田先生の本を見つけた。これだ! この「カマタノコトバ」を皆さんに伝えたい。
そう考えました。僕自身、この本の言葉に何度も助けられています。

「人生を面白がるって、いいな」──みんながそう感じてくれる本をコンセプトに本書の企画はスタートしました。
・健康は目的ではない。幸せに生きるための道具。
・病気になって自由になる。
・愛とは、詰まるところ「命を伝える」ことだ。
・「旅」は不思議だ。人間に見えない力を与えてくれる。
・苦しいときは、だれかの味方になってみる。
・「にもかかわらず」って生き方はカッコいい。
カマタ先生から送られてくる〝コトバ〟の一つひとつに、編集部員たちはさまざまな〝気づき"をもらいました。
「大切な人に、『カマタノコトバ』をプレゼントしたい」
「旅先で読んでみたい」
「少しだけ、人に優しくなれるような気がする」
そして、さだまさし氏からは、 「愛と慈しみに満ちた『カマタノコトバ』は世界を救う! まず僕が救われた!!」 こんな素敵な推薦のコトバをいただきました。

出版社からのコメント https://amzn.to/2MuTvqW

カマタノコトバ

カマタノコトバ

  • 作者:鎌田實
  • 発売日: 2017/05/29
  • メディア: 単行本

『カマタノコトバ』を読む

本書には61のカマタノコトバとエピソードが紹介されています。
この言葉は、つぶれそうな諏訪中央病院を再生し、チェルノブイリイラク放射能被害と戦争で傷ついた、いくつもの生と死に立ち会って活動して来られた鎌田先生だから語れる言葉です。

今回はこの中から3つのカマタノコトバをご紹介します。

「つらいときほど、日常をていねいに生きる。そこに小さな幸せを感じるんだ」

鎌田先生が出会った奇跡のようなエピソードが紹介されています。

治りそうもないがんが、時に治ることがある。

僕はこうした奇跡にめぐり合うたびに、心と体はどこかでつながっているんじゃないかと思わずにいられない。
どんなに絶望的な状況でも、あきらめず、前向きに生きることが、がんと闘う細胞の一つひとつにエネルギーを与えると信じている。

抗癌剤が効かずに絶望からうつ状態になったHさん。外泊で家に帰っても布団にもぐり込むばかりだった。
そんなとき、リビングから「このモンブランおいしいね」という呑気で、楽しそうな家族の声が聞こえてきたそうです。

Hさんは、なんだか力が抜け、ひとりで悩んでいることがバカバカしく思えてきたという。布団から這いだし、一緒にモンブランを食べた。

それから、気持ちが楽になっていった。

病気と闘うには日常が大事。暮らしの中の一瞬一瞬をていねいに生きる。炊きたてのごはんのにおい。散歩で見つけた野の花。たわいのない会話。

生きている実感が小さな幸せを呼び覚ます。そんな積重ねが生きる力を引き出してくれるんだ。

今、Hさんのがんは完治に近い。Hさんは仕事に打ち込み、新しい趣味も始めた。

必要以上に大変がらず、ていねいに生きていると、きっと道は拓ける。

感動する話ですね。

こういうことは、きっとあるのだと思います。
苦しい時には、一番大事なことを見失ってしまう。
どんな時も、心を軽くしておだやかに、ていねいに生きることの大切さを忘れないでいたいですね。

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Keep smiling

"Keep smiling" by rkramer62 is licensed under CC BY 2.0


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「がんばることが好きな人ほど、発想の転換が不得手」

ここでは、がんばるだけでは超えられない壁、逆にがんばりすぎることが、生き方を縛ってしまうというエピソードが紹介されています。

最初に紹介されているのは、脳出血の後遺症で右半身麻痺の患者さんのエピソードです。

彼は高校の先生で、発症から2年間、教壇に立つことを目標に懸命にリハビリを行なってきました。
でも、どれだけ頑張っても右足の麻痺は治らず、鎌田先生の病院にセカンドオピニオンを求めてやってきました。

残念ながら鎌田先生の病院でも回復は難しい診断結果となったのです。
右足が動けば職場復帰できると、それを目標に頑張ってきた。
結果を告げると、患者さんは覚悟をしたように「教師を止める」と話しました。

鎌田先生は、患者さんに車椅子で教壇に立つことを提案します。

「あなたが車椅子でこれまでどおり生徒さんに接すれば、ふつうの授業では教えられない大切ものを伝えることができる」。

がんばってがんばった結果があきらめなら、がんばらないで、あきらめない方が人生は拓けるはずだ。

もう一つのエピソードは、筋緊張性筋萎縮症にかかった陶芸家のエピソード。

将来を嘱望された陶芸家が、筋緊張性筋萎縮症にかかり、手は肩より上に上がらない、食事もままならず、おにぎりをほおばるにも、ひざでひじを押し上げて口元に運ぶ。
作品を作るにもしばしば人の助けが必要になりました。

しかし病を得てから彼の作品はすごみを増したのです。作家はこう語ったそうです。
「すべてのこだわりが消えた。不自由さが新しい自由を生み出しているのかもしれない。」

ここまで書いてきて、涙が出てきた。。。

鎌田さんはこう書いています。
体が思うように動かなくなっても、心の自由を体の不自由に縛られてはいけない。
そのためには、発想の転換が必要だ。
発想を変えて「がんらないで、あきらめない」という生き方があることを忘れないことだ。

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Wheelchair basketball

"Wheelchair basketball: Wounded warriors roll to recovery" by Army Medicine is licensed under CC BY 2.0

「とにかく生きてりゃ、借金だって、人生の失敗だって”行きる武器”になる」

続いて、直木賞作家の山本一力氏、歌手のさだまさし氏のエピソードを紹介します。

山本一力氏は46歳で事業に失敗。2億円の借金を背負った。
サラリーマンでは返せないと覚悟を決めて作家になったのです。

返せないほどの借金は”行きる武器”になり、山本一力氏は直木賞を受賞しました。
そして数々のベストセラー を生み出したのです。

さだまさし氏は、自ら企画製作した『長江』という映画の制作で28億円の借金を背負った。
とんでもない額ですね。

さださんは、30年間かけて4000回のソロコンサートを行って見事に借金を完済した。
計算すると2.7日に1回のコンサートですね。常識では考えられないスケジュールです。
完済までにはいろいろな人の手助けがあったと聞いています。

さださんは、全国を飛び回り、歌い続けて多くの人と触れ合ううちに「困った人を助けたい」と考えるようになりました。 少し前に「風に立つライオン基金」をつくり、今では災害にあった人たちを助けようと汗を流しています。

この節の最後に、鎌田先生は書いておられます。

失敗、借金、離婚、病気、障害どれもつらいとは思うが、人生をあきらめなければならないようなハンデではないはずだ。

見方を変えると人生を面白くしていく跳躍台(スプリングボード)になることがあるのだ。
考え方を少し変えれば”行きる武器”になる。

こだわることは、「とにかく生きてりゃいい」。
忘れないようにしたい。

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Failure - Try again

"Failure - Try again" by Tatiana12 is licensed under CC BY 2.0

カマタノコトバ

カマタノコトバ

  • 作者:鎌田實
  • 発売日: 2017/05/29
  • メディア: 単行本

あとがき

久しぶりにこの本を読みました。記事書きながら感動して少し涙が出てきました。
鎌田先生らしい、優しい目線と柔らかな心で綴られたすばらしい本です。

この本には61のメッセージが綴られています。
一つひとつのエピソードは2−4ページとなっており、電車の中でも、寝る前に読むこともできます。

今こそ、本当に読んで欲しい本です。
改めて、読者の皆さん、大切な人に『カマタノコトバ』を贈りたいと思いました。

心を軽くして、がんばらないで、あきらめないで生きていきましょう。

今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

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