時の化石

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森喜朗氏発言と少子化問題 『自分の頭で考える日本の論点』を読みながら

どーもShinShaです。
森喜朗さん、世界中の女性を敵に回しましたね。
もう先が目に見えていますね。
僕なんか女性にはすぐ全面降伏しちゃうのに。
さて日本の少子化と森発言、大いに関係があります。

日本の少子化は、日本特有の男女差別に原因があると
出口治明さんは指摘しています。

森さんは僕の親の世代。
昭和12年(1937年)生まれ。

そもそも、
彼は差別であることすら分かっていないでしょう。

日本の社会から
森さん的な考え方を排除していかない限り、
少子化問題は解決しないでしょうね。

出口治明著『自分の頭で考える日本の論点

今回は出口治明さんの本をご紹介します。

本書は、ベストセラー 『還暦からの底力』
の作者、出口治明さんの新刊です。
この本には、問題を自分の頭で考えるための
素晴らしいヒントが書いてあります。

この方法は皆さんの仕事にも大きく役立つ情報です。

この本に書かれた
「①タテ(歴史軸)・ヨコ(世界軸)で考える、
②数字・ファクト・ロジックで考える」
という思考方法は、
どんな場面にも使える有効な方法です。

僕もこれからどんどん使っていきたい考えています。

少子化について考える

森さんについては
いろいろ書かれていますが、
彼がいなければ、回らない
オリンピックなら止めてしまえばいい。

もっとも、与党内では、
すでにオリンピック中止は決定事項で
誰がいつ言い出すかという話になっているそうです。

いかん、今回は少子化の話でした。

日本の少子化について

日本の総人口は2008年に1億2808万人の
ピークを迎え、これ以降、年々減少しています。

2019年の総人口は1億2613万人.

一人の女性が一生の間に産む
子供の数を「合計特殊出生率」と呼びます。
(以下、出生率

日本の出生率は第1次ベビーブーム(1947-1949年)
では4を超えていたが現在は1.36。

なんと、現在はピークのおよそ3分の1。

団塊の世代は四人兄弟!
すごかったんですね。
おそ松くんみたいな家族だったんですね。

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baby boom

"The Crim department has experienced a baby boom as of late." by University of the Fraser Valleyis licensed under CC BY 2.0

世界の状況

少子化は先進国共通の課題です。

経済が発展し医療も進化すると、
子供を家を支える労働力とする必要がなくなって、
数なく産んで大事に育てるようになるのです。

また、経済が豊かになると
暮らしの質を追求するようになることも
少子化の要因と言われています。

下に世界の出生率の分布と、
主要国の出生率の時間の図を掲載します。

確かに各国の出生率をみると上に書いた
少子化の原因は説得力があるように思えます。
子供は暮らしを助ける労働力なんですね。

しかし、こうしてみると
日本だけが突出して低いわけではないのですね。
先進国はアメリカを除きみんな2未満ですね。

日本、イタリア、ドイツ、これ低いのは敗戦国ですね。
あのラテン系のイタリアが、これは意外でした。

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世界各国・地域の合計特殊出生率(2000~05年平均) 引用:内閣府websitehttps://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2006/18webhonpen/html/i1611000.html

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主な国の合計特殊出生率の動き 引用:内閣府website https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2006/18webhonpen/html/i1621000.html

日本よりさらに厳しいのが韓国。
韓国の出生率は2018年0.98、2019年0.92。

出口さんは日本、韓国の共通点は
男女差別であると解説しています。

「女性は子供を産んで一人前」
「子育ては女性の仕事」
おまけに女性は働きにいかなければならない。
さらに子育てが終わると介護。
これでは厳しすぎる。

フランスの少子化対策

この本に書かれた
フランスの少子化対策について紹介します。

この少子化対策シラク3原則とよばれ
この政策を実施した結果、10年間で
出生率が 1.6台 → 2.0 前後に向上したのです。

第1原則は、女性が産みたいと思った時がベストタイミングなのだから産んでくださいと、という考え方です。
女性が産みたいときと、女性に子供が育てられるだけの経済力があるときとは必ずしも一致しないので、出産や子育て費用が足らない分は自治体が給付するということになります。

第2原則は保育園は無料で待機児童ゼロ。 希望者は全員、無償で面倒見ますいうこと。

第3原則は育児休業を理由とした降格や異動を法律で厳禁したことです。

さらにフランスは1998年に事実婚であっても、法律婚とほぼ同様の保護が与えられるようになりました。

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20 Girls

"20 Girls and One Stinky French Dude" by Trey Ratcliff is licensed under CC BY-NC-SA 2.0

どうしたら変わっていくのか考えた

フランスの政策はもちろんすばらしいけれど
その前に日本人の意識の中から、
僕らの頭の中や、企業の行動の中から
森氏発言的な考えを
なくしていかなければならないですね。

幸いなことに僕らの次の世代は
子育ても、家事も負担する人が多い。
僕の子供もその一人なので、嬉しく思っています。
(自分のことを棚に上げてと言われそうですが...)

その上で、次の世代を応援し、
日本版の少子化政策を作るよう
働きかけていかなければと思います。

本書によると
日本の2019年の出生数は86万人で、
一方で妊娠中絶が16万件。
出生数の約20%が中絶。

社会・人々の考え方や政策で、
出生率が変わっていく可能性が充分あります。

あとがき

少子化問題も待ったなしの問題です。
日本の将来に大きく影響します。
無関心ではいられません。

森さんには悪いけど、
時代から完全にずれてしまっている。
もう、さっさと引退して下さい。

この本に素敵なエピソードが書いてありました。

もう四半世紀も前の話ですがフランスでは働いている女性の方が、専業主婦より生涯にたくさん子供を産むというデータを見つけて、フランスの友人にその理由を尋ねたことがあります。
友人は僕の質問の意味がわかりませんでした。
働いている女性は人生に貪欲なのだから、子供をたくさん欲しいと思うに決まっているじゃないか。
なぜ、そんなことをなぜ聞くのかと。

女性が社会でも活躍して子育てもできる
そんな素晴らしい日本に変えていくのはわれれれです。

今日もこのブログを訪問いただき、 ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

ブログ村、60代部門にエントリーしました。
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