どーもShinShaです。
今回は、井上陽水の名曲をまとめてご紹介です。
陽水氏は今年でデビュー52年。
デビューした年の「傘がない」から「make-up shadows」までの25曲。
名曲だらけ。
もちろん、あの曲もありますよ。
若い人には入門編だと思って聴いていただければと思います。
それから、今回はヨルシカ、KIng Gnu(キング・ヌー)らが参加した、トリビュートアルバムについてもご紹介致します。
プレイリスト『はじめての井上陽水』
日本で初めてアルバムのミリオンヒットを達成したのが井上陽水である。
アンドレ・カンドレとしての活動を経て1972年にデビューした彼は、徐々にロックなど多様な要素を加えながら、 "夢の中へ"、そして"飾りじゃないのよ涙は"から"少年時代"まで、すべての年代でヒット曲を生み出した。
フォーク系シンガーソングライターから、日本のポップミュージックを代表するアーティストとして、時代を問わない普遍的で美しいメロディを生む稀有な才能とセンスの持ち主である。引用:Apple Music スタッフメモ
ここでは、Apple Musicのプレイリスト、「はじめての井上陽水」を使って曲を紹介します。
このプレイリストに入っている25曲、すべてが名曲だから困ってしまいます。
一曲も油断ならないです。
さて、いつものようい何曲か感想・解説を書いてみますね。
夢の中へ
陽水が、ファンのみんなが歌えるようにと書いた曲です。
斉藤由貴をはじめ、多くの歌手にカバーされた名曲です。
この曲が出るまで、暗い曲が多かった。
「夢の中へ」は、ライブのアンコールの最初に歌う曲です。
ギターのイントロが流れてくると、歓声とともにスタンディング。
若い女子はこの曲で踊ります。
もちろん、僕も踊りますけどね(笑)。
少年時代
美しい曲ですね。
「少年時代」は、藤子A不二雄さんが企画した同名の映画の主題曲だったのです。
藤子Aさんが歌詞を提供して、陽水が曲をつくる予定でした。
予定をすぎても、曲が出来上がってこない。
陽水氏は、友人のための全力で曲を作っていたのです。
ぎりぎりで曲ができあがりましたが、一行も藤子Aさんの詞は使われていませんでした。
でも、曲は藤子Aさんのイメージどおりだったそうです。
すばらしい詞ですよね、
目が覚めて 夢のあと
長い影が 夜にのびて
星屑の空へ
夢はつまり 想い出のあとさき夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれに さまよう
八月は夢花火 私の心は夏模様
帰れない二人
亡くなった忌野清志郎と一章節ずつ、交代で作ったという曲。
美しい曲です。
この頃、売れてなかった清志郎は、曲の印税が本当にありがたかったと話していました。
クレジットは「作詞 忌野清志郎」となっています。
大事なひとことが伝えられず、大事なひとことを聞きたくて、いつまでも歩いていく二人。
歌詞も青くて、すばらしいなぁ。
僕は君をと 言いかけた時
街の 灯が消えました
もう 星は 帰ろうとしてる
帰れない二人を残して
氷の世界
この曲、出た当時はかなりぶっ飛んだアレンジだと思ったのです。
今聴くと違和感がない、ちょうどいいアレンジです。
シンセサイザー、ベースを用いた独特のイントロ。
ブラス、後半のブラックミュージックぽいコーラスなどなど、カッコイイアレンジです。
webで情報を見ていると、スティービー・ワンダーに影響を受けたと書いてあります。
陽水のボーカルも鳥肌が立つほどすばらしい。
陽水は、NHKの番組で「過激なものを世に出したかった」という話をしていました。
不条理で、無機質で、冷たい世界を表現する歌詞。
曲も過激ですばらしい。
窓の外ではリンゴ売り
声をからしてリンゴ売り
きっと誰かがふざけて
リンゴ売りのまねをしているだけなんだろう
僕のテレビは寒さで画期的な色になり
とても醜いあの娘をグッと魅力的な娘にしてすぐ消えた
今年の寒さは記録的なもの こごえてしまうよ
毎日 吹雪 吹雪 氷の世界
傘がない
井上陽水の出世作です。
「都会で自殺する若者が増えているが、僕の問題は今日の雨だ。彼女に会いにいきたけど傘がない」
昔はコンビニなんて無かったから、傘を手に入れるのも大変でした。
高度成長により、豊かになった日本人の関心は、政治から個人の暮らしに視点が移っていきました。
評論家の寺島実郎さん(TBSサンデーモーニングに出演家)は、『傘がない』が出てきた時に、政治の季節が終わったことを確信したそうです。
すばらしい曲です。
間奏の熱いギターのソロに時代を感じますね。
でも、そこがいいのです。
陽水氏のライブで、アコギ一本の「傘がない」を聴いて、感動で身動きができなくなったことがあります。
名曲です!
最後のニュース
筑紫哲也さんのTBS『ニュース23』のために、1989年に書き下ろされた曲です。
筑紫さん、2008年に亡くなられたんですね。
すばらしいジャーナリストでした。
この曲は、筑紫さんのために陽水が書いた曲。
大麻事件でバッシングされた陽水のボイコットが起きた時、筑紫さんが擁護したのです。
「マリファナは日本では違法であるが、これと絡めて井上陽水の歌まで否定する一部の意見は間違っている」
筑紫さんは、いろんなアーティストと交流がありました。
坂本龍一は、彼のために「put your hands up」という名曲を書いています。
「最後のニュース」の歌詞は、未来を予見するような内容です。
すばらしい歌詞です。
暑い国の象や広い海の鯨
滅びゆくかどうか誰が調べるの
原子力と水と石油達の為に
私達は何をしてあげの薬漬けにさて治あてをなくし
痩せた体合わせどんな恋をしていの
地球上のサンソ、チッソ、フロンガスは
森の花の園にどんな風を送ってるの
"Palin doesn't know about global warming" by Oyvind Solstad is licensed under CC BY 2.0
結詞
プレイリスト最後の曲。
この曲は、陽水の最高傑作だと思うのです。
東洋的なやわらかな旋律。
文学的な歌詞。
久しぶりにこの曲を聴きましたが、リマスターで印象が変わっています。
ゆったりしたストリングスが美しい。
ギターのサウンドもクリアに聴こえてくる。
ドラムスは村上秀一。
亡くなった大村憲司さんのギターがすばらしいですね。
ああ、すばらしい曲だ。
音楽が消えてしまうのがさみしい。
迷い雲 白き夏
ひとり旅 永き冬春を想い出すも
忘れるも
遠き遠き道の 途中での事
Apple Music、なかなか いいですね。
取り上げたプレイリストに入っている、ほとんどの曲が2017-2018年リマスターです。
音質が大幅に良くなっていて、原曲はこんなんだったっけという曲も何曲もあります。
これはうれしい。
ちなみにAmazon Musicには井上陽水のプレイリストほかに2つあります。
さらにディープな曲も楽しめます。
井上陽水トリビュート
井上陽水 音楽活動50周年陽水をリスペクトするアーティストたちが、華やかに、鮮やかに、強く、優しく、思いのままに、陽水の歌をカバー。
井上陽水トリビュートは、本作で2作目ですが、若いアートィストが参加していて楽しみな企画です。
- 1.ヨルシカ 「Make-up Shadow」
- 2.槇原敬之 「夢の中へ」
- 3.King Gnu 「飾りじゃないのよ 涙は」
- 4.椎名林檎 「ワインレッドの心」
- 5.宇多田ヒカル 「少年時代」
- 6.ウルフルズ 「女神」
- 7.田島貴男 (ORIGINAL LOVE) 「クレイジーラブ」
- 8.福山雅治 「リバーサイド ホテル」
- 9.細野晴臣 「Pi Po Pa (Reiwa mix)」
- 10.iri 「東へ西へ」
- 11.SIX LOUNGE 「Just Fit」
- 12.斉藤和義 「カナリア」
- 13.オルケスタ・デ・ラ・ルス 「ダンスはうまく踊れない」
- 14.ACIDMAN 「傘がない」
- 15.KREVA 「最後のニュース」
このアルバムがじつに良いのです。
僕は、King Gnuとヨルシカを、このアルバムを聴いて知りました。
ここから、King Gnu聴き始めてファンになりました。
このアルバムではヨルシカが「make-up shadows」、King Gnuが「飾りじゃないよ 涙は」、宇多田ヒカルが「少年時代」を歌っています。
3曲ともすばらしいカバーです。
陽水の曲なのですが、彼らのオリジナルといってよい程の出来です。
福山雅治の「リバーサイドホテル」、斎藤和義の「カナリヤ」、KREVAの「最後のニュース」も素晴らしいなぁ。
どの曲も、このアルバムでしか聴けないんですね。
Apple Musicの料金、無料トライアル
● 利用料金 一般 月額980円 / 学生 月額480円 /ファミリー 月額480円(最大6人)
Appple Music の無料トライアル期間は3ヶ月間。
トライアル期間中解約をすれば、一銭も費用はかかりません。
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あとがき
いつも音楽を聴くと、どうも聴くアルバムが偏ってきてしまいます。
たまには、プレイリストで曲を聴くとか、シャッフルで曲を聴くと良いですね。
思いがけない良い曲を発見したり、音楽を新鮮に感じます。
あらためて、今回取り上げたプレイリストをみると彼の偉大さを感じます。
また、星勝、高中正義、深町純、村上秀一などなど、日本を代表するアーティスト達が、彼と一緒に音楽を作り上げてきたことが分かります。
このところ、ミュージック記事が増えて、すみません。
まだまだ、方向を模索中です。
修行が足りないな。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSha
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