時の化石

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日本のCovid-19感染状況 2022/02/12 IHMEデータの衝撃と日本の感染防止対策のデタラメ

どーも、ShinShaです。
久しぶりに新型コロナウィルス関連の記事を書きます。

いま東京都内の高齢者介護施設のあちこちでクラスターが発生しています。
毎日、僕の耳にも情報が入ってくる。
東京都内で感じる感染レベルは100人に1人の感染なんてもんじゃない。

数日前、僕の大切な家族にも感染が判明しました。
日本のデタラメなコロナ感染対策に強い怒りを感じています。

今回は日本の感染状況レポートに加え、米国IHME(保健指標評価研究所)の衝撃的な 250万人/ 日の感染者予測データをご紹介します。
世界の研究者は、日本をクールに見ているんですね。

いま日本はワクチンなし、検査なし、診療なし、治療薬なしだ。
なぜ皆んなが怒らないのか不思議でならない。

素人が感染対策を行っている

このブログでは何回も書いてきましたが、日本のCovid-19対策は最悪です。
日本のPCR検査能力は40万/日ですが、OECD加盟38か国中、下から2−3番目。
厚労省が意図的に検査を押さえ込んでいる。

なぜ感染防止対策の基本中の基本となる検査を行わないのか?
利権がからんでいるとしか考えられない。

海外ではamazonなどのネット通販を利用してPCR検査キットを配り、結果をネットで収集、このデータを政府も医療機関も活用する。
電話がつながらないFAXが多すぎてデータに上げられないなんてアホなことはない(笑)

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Cmdr. Andrew Kaplan sutures a patient aboard USNS Mercy (T-AH 19), April 29, 2020
"Cmdr. Andrew Kaplan sutures a patient aboard USNS Mercy (T-AH 19), April 29, 2020." by Official U.S. Navy Imagery is licensed under CC BY-NC-ND 2.0

さらにひどいのはブースター接種。
下の図は世界のブースター接種(3回目ワクチン接種)状況を示しています。
日本のブースタ接種は遅れに遅れている。

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世界のワクチン接種状況220212
引用:早野龍五さんTwitter https://twitter.com/hayano

先進国は、昨年9月から必死にブースター接種を行ってきている。
4ヶ月後には抗体が半減する科学的知見を重要視したからだ。

日本の新型コロナ対策分科会はエビデンスがなんちゃらと8ヶ月後のブースター接種方針を決めた。
おかげで日本のブースター接種は見てのとおりだ。
初めて実施するブースターにエビデンスなどあるはずもなく、頭がおかしいとかいえない。

日本では科学を理解できない素人が感染対策方針を決めている。
検査抑制、GOTOトラベル政策を認め、今回はブースター接種を遅らせ、あげくはみなし診療だと。
まったくのど素人だ。

科学者のゲノム解析結果では、オミクロン株感染の中に10%ほどデルタ株感染者が入っている。
ブースターの遅れから重症化リスクが高いまま、デルタ感染判定もできない。
大量に出た軽症・中等症感染の中から重症者が増加、死者数はどんどん増えて過去最悪となりつつある。

いまの日本はワクチンなし、検査なし、診療なし、治療薬なしだ。
国民の生命を守るためにやるべきことをサボタージュしている。

自分たちのリソース不足を誤魔化すために、オミクロンは軽症だと刷り込む。
人々は行動制限をしないから、感染拡大を止めようがない。

今日もキシダメが空港の水際を緩めると言い出した。
そういのはちゃんとワクチンを用意し、検査も治療もできる国がすることだよ。
まったくひどいもんだ。

IHMEレポートの衝撃

今回はワシントン大学にあるIHME(保健指標評価研究所)の、日本のCovid-19感染に関する情報をご紹介します。

世界の研究者から日本のcovid-19感染はどう見えているのか?
それがよく表れていると思います。

保健指標評価研究所(Institute for Health Metrics and Evaluation)
保健指標評価研究所(IHME)はワシントン大学医学部の独立系グローバル保健研究機関で、世界で最も重要な健康問題について厳格かつ比較可能な測定を提供、それらへの対処戦略の評価を行っている。

IHMEは透明性の確保に努めており、政策立案者が国民の健康増進のため、十分な情報に基づくリソースの配分決定を行う際に必要なエビデンスを得られるよう、そうした情報を幅広く利用できるようにしている。

ソース:Institute for Health Metrics and Evaluation

この研究所はビル・ゲイツ財団の寄付により2007年に設立。
ビル・ゲイツ財団からの寄付総額は12.5億ドル💦といわれていいる。

下のグラフがIHMEの日本の感染者数予測データです。
えっ、これどうなってんの??
グラフ縦軸の単位がM(メガ:100万)だ💦

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IHMEの日本の感染者予測データ
IHMEの予測では感染者ピークが250万人/日💦
これに対して国内発表新規感染者数の最大は2月5日10.5万人(NHK発表)だ。
両者には20倍以上の差がある。

世界の研究者が日本の新型コロナの検査・統計データを評価するとこういう結果となるのだ。
IMEのデータは過激だが、日本国内の新規感染者は、厚労省発表の10倍以上いると考えるのが妥当でしょうね。

次のデータはIHMEが出している日本の累計者数のグラフ。
上の線はIHMEの推定する累計死者数。
下は厚労省発表の累計死者数です。

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IHME日本の累計死者数の予測

IHMEのレポートでは、現時点のCovid-19死者を厚労省発表の3倍以上の7.5万人と推定しています。
さらに、これから4月末までに1万人の死者を予想。

これまでの厚労省の対応、政府の統計改ざんを考えると、IHME推定の方が信頼性が高いと思えます。
参考までに、アメリカ、イギリスの死者数推定値と政府発表との差はせいぜい10%程度だ。

いずれにしても、この国はまともな感染状況すら評価できない状況にある。
これでは正しい感染防止対策など打てるはずがないのです。

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Boris Johnson visits Covid-19 Vaccine Centre
"Boris Johnson visits Covid-19 Vaccine Centre" by UK Prime Minister is licensed under CC BY 2.0

日本国内の感染状況

日本の感染者数は、1月上旬にPCR検査能力を超えてしまったので、ここでは重症者、死者数のみレポートします。
前に書いたとおり、実際は10倍以上感染者がいるので、日々発表される新規感染者数など何の意味もない。

人口あたりの重症者数は
大阪>京都>沖縄>奈良>和歌山の順。

続いて人口あたり死者数は
大阪>兵庫>奈良>広島>宮崎 の順だ。

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都道府県別人口100万人あたりの重症者数20220211
引用:札幌医科大学 https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death

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都道府県別人口100万人あたりの重症者の変化20220211
引用:札幌医科大学 https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death

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都道府県別人口100万人あたりの新規死者数(過去7日間の増加)

引用:札幌医科大学 https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death

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都道府県別人口100万人あたりの新規死者数の変化2022021
引用:札幌医科大学 https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death

大阪府の重症者は全国平均の8倍、東京の20倍。
この1週間の人口あたり死者数は全国平均の2倍、東京の4倍だ。
これだけ違うと本質的な問題があるとしか思えない。

コロナの記事を書いていると、大阪の人は本当に寛容だと思います。
これだけリスクある状況に置かれながら「吉村はんは頑張ってはる」だ。
僕にはとても考えられない。

それともこういうデータを知らないのか?
いずれにしても余計なおせっかいだが💦

あとがき

今回の記事はかなり毒のある文章となってしまいました。
しかし、少しでも多くの人に真実を知ってほしいと思うのです。
瀧本哲史が著作の中に書いているように「意見をバラまくことには世の中を変える力がある」と僕も信じています。

米国の研究機関IHMEは今回の感染で最大250万人/日の感染者数と、1万人以上の死者を予測している。
この数字には政府発表より真実味がある。
何より海外の研究者からは日本の感染はこう見えているのだ。

現在の日本は本当にあきれた状況だ。
何度も書いていますが、こういう状況を変えていかないと、日本の将来はさらに絶望的になるのは間違いない。

幸いなことに僕の家族は、いま快方に向かっています。
コロナのバタバタとハードな仕事で、このところブログを書く時間が取れない。
来週から福島に長期出張だし今月は絶望的💦

今日も最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha