時の化石

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【ジャズ スタンダード ノート】 ホワッツ・ニュー What’s New

どうもShinShaです。ジャズ・スタンダードをご紹介する記事です。今回は1938年に作曲されたスタンダードナンバー「ホワッツ・ニュー」です。ロマンチックでブルーな、メロディが美しい曲です。

“What’s New?” って「お変わりありませんか?」という意味なんですね。久しぶりに会った昔の恋人と彼女はどんな話をしたのでしょうか。ロマンチックだけど今回も男の妄想が入りすぎの歌詞かな(笑)

このスタンダードの歌ものは、やはりヘレン・メレルが一番でしょう。インスト曲はスタン・ゲッツアート・ペッパーなど名演がいっぱい。今回も新旧織り交ぜて最高のチューンを選曲しました。ぜひ、全曲聴いてみて下さい。

「ホワッツ・ニュー」 What’s New

楽曲について

「ホワッツ・ニュー」 (What’s New)は、1938年にボブ・ハガードが作曲。39年にジョニー・バーグが歌詞をつけました。この曲を演奏したビング・クロスバーベニー・グッドマン楽団などのレコードがヒットしました。

ボブ・ハガードは作曲と編曲の才能に恵まれた音楽家でした。この曲が彼の最大のヒット曲となりました。アレンジャーとしても有名で、ルイ・アームストロング、ビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルドらにスコアを提供しています。

この曲はブルーな中にもロマンシズムがあふれるメロディが魅力です。多くの歌手が歌い、幅広く演奏しています。歌ではやはりヘレン・メリル with クリフォード・ブランの録音が有名です。ほかにもエラ・フィッツジェラルドフランク・シナトラなどが素晴らしいチューンを残しています。

インスト曲では、スタン・ゲッツアート・ペッパーデクスター・ゴードンなどの素晴らしいサックスの演奏が残っています。この曲はピアノよりホーンの演奏にあっているかな。特にアート・ペッパーの1957年の録音がとても素晴らしかった。
                                                                                

Portrait of Bob Haggart from wikipedia

歌詞

“What’s New?”、お変わりありませんか? この曲の歌詞は、以前の恋人に出会ったときの女性の気持ちを表現しています。

この曲も男の願望に寄せて、書かれた歌詞ですね。別れた彼女に「今でも素敵、好きです」って言ってほしい。ジャズは酒場を彩る音楽でもあるわけで、こういう夢のような歌詞が好まれたのでしょう。僕の知っている、女性たちはもっと現実的だったけどなぁ(涙)

What’s New

What's new?
How is the world treating you?
You haven't changed a bit
Handsome as ever I must admit

お変わりない?
元気にやっていますか?
少しも変わってないのね
悔しいけれど 相変わらずハンサムね

What's new?
How did that romance come through?
We haven't met since then
Gee, but it's nice to see you again

お変わりない?
あのロマンスはどうなったの?
あれ以来 あなたとは会ってなかったから
ええ、でも また会えてうれしいわ

What's new?
Probably I'm boring you
But seeing you is grand
And you were sweet to offer your hand
I understand

あれからどうしてた?
たぶん 私といても退屈よね
でも 会えて嬉しい
あの時 あなたは優しく手を差し伸べてくれた
分かっているわ

Adieu
Pardon my asking what's new
Of course you couldn't know
I haven't changed
I still love you so

アデュー(さようなら)
いろいろ聞いてゴメンなさい
もちろん あなたは知らないけど
私は変わってないわ
今でもあなたをとっても好きなの
訳:ShinSha

"any questions for ben?" by Eva Rinaldi Celebrity Photographer is licensed under CC BY-SA 2.0.

「ホワッツ・ニュー」 What’s Newの名唱・名演奏

ジャズ・スタンダードを聴く楽しみの一つは、いろんなアーティストの演奏の聴き比べ。この曲にはどんな名演があるのだろうか?今回も新旧織り交ぜて素晴らしい演奏を紹介します。

ご機嫌な「「ホワッツ・ニュー」を聴くことができるジャズの名盤、https://www.amazon.com の画像を加工

インストゥルメンタル
⚫️ スタン・ゲッツ
スタン・ゲッツはテクニックを抑えて、原曲のメロディラインに忠実な演奏をしています。曲の端々に見せる、独特なアドリブが印象的な彩りを添えます。ゲッツのリリカルで寂しげなテナーの音色がずっと心に残ります。

Stan GetzStan Getz Quartets” 1950
Bass – Tommy Potter , Drums – Roy Haynes , Piano – Al Haig , Tenor Saxophone – Stan Getz

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"HԶ26" by Sabatu is marked with Public Domain Mark 1.0.

⚫️ アート・ペッパー
ペッパーはこの曲がお気に入りだったのだろうか。生涯に何回もスタジオ、ライブ録音を残しています。この記事を書くにあたって4つの音源を聴きましたが、下に紹介するチューンが、僕がもっとも好きなものです。

この録音は、今回初めて聴きましたが素晴らしいですね。ペッパーが生み出すアドリブ、アルトの艶やかな響きがなんと美しいことだろう。メロディーの美しさ、エモーションが胸に染み込んできます。

Art Pepper & Ted Brown Featuring Warne Marsh “The Complete Free Wheeling Sessions “The Art of Pepper“ 1957
Alto Saxophone – Art Pepper,Bass – Ben Tucker, Drums – Gary Frommer,Piano – Ronnie Ball, Tenor Saxophone – Warne Marsh

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⚫️ ビル・エヴァンス & ジェレミー・スタイグ
ビル・エヴァンスのトリオとジェレミー・スタイグのフルートとの共演。エヴァンスの美しいピアノとよく歌うスタイグのフルートの組み合わせはなかなかの聞き物です。美しくスイングする良い演奏です。

Bill Evans & Jeremy Steig ”What’s New” 1969
Bass – Eddie Gomez , Drums – Marty Morell , Flute – Jeremy Steig , Piano – Bill Evans

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[ボーカル曲]
⚫️ ヘレン・メリル
この曲はやっぱりヘレン・メリルが定番ですね。クインシー・ジョーンズがアレンジし、クリフォード・ブラウンと共演した、この名盤を何回聴いただろうか。

エモーションいっぱいなハスキー・ボイスの歌が良い。間奏のクリフォードのトランペットも最高。この曲、ベースラインがとても気持ちいいのです。何度聴いても聴き飽きない名曲。

Helen Merrill. ”with Clifford Brown
Bass – Oscar Pettiford , Piano – Jimmy Jones , Trumpet – Clifford Brown , Vocals – Helen Merrill

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Helen Merrill with Clifford Brownhttps://www.amazon.com から転載


⚫️ エラ・フィッツジェラルド
エラのしっとりしたバラードが素晴らしい。原曲のメロディ・ラインの魅力がストレートに伝わってくる。ストリングスをフルに使った、シルキーなアレンジも素晴らしい。じっくり聴いているとうっとりしてしまうほど。

Ella Fitzgerald “Like Someone in Love” 1958
Accompanied By – Frank De Vol And His Orchestra, Tenor Saxophone – Stan Getz , Vocals – Ella Fitzgerald

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⚫️ フランク・シナトラ
この曲は女性ボーカルでと思ったのですが、シナトラの曲を聴いてみたら素晴らしすぎた。曲の美しさ、感動的なまでに哀切な表現。そして、ストリングスとホーンを効果的に組み合わせた、シルキーなアレンジ。見事というしかないです。ぜひ、女性の皆さんに聴いてほしい一曲です。

Frank Sinatra ”Sing for Only Lonely” 1958
Arranged By, Conductor– Nelson Riddle , Vocals – Frank Sinatra

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サブスクミュージックでジャズを聴こう

サブスクミュージックでジャズを聴きましょう。今回のスタンダードの名演、名曲はすべてサブスクで聴くことができます。しかも音質も素晴らしい。


Apple Musicではジャズ名盤のハイレゾ化が進んできています。
素晴らしい音質で名曲を聴きましょう😊

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Quartets

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ライク・サムワン・イン・ラヴ

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オンリー・ザ・ロンリー

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おわりに

今回も6曲を選曲しましたが、すべて素晴らしかった。定番のヘレン・メリルのチューンは何度聴いても永遠の名曲だと思いました。インスト曲ではアート・ペッパーの演奏が心に残っています。エモーショナルで切ないメロディーがずっと頭から離れない。

今回からタイトルを改題しました。とりあえず、30本スタンダード記事を書きたいと思っているのですが、最近はいろいろと忙しく、なかなか進まない。記事を書くのは楽しいけど、あれこれ調べたり曲を聴いているとかなり時間がかかるのです(涙)

3月のGoogleサーチエンジンのコア・アップデート以来、地を這っていたアクセス数が少し回復してきました。イヤホン関連の収入がそこそこあるので、もう少し力を入れてブログ書かなければ。「継続は力」って本当だなぁ。
ShinSha