時の化石

ブログ「時の化石」は、アート、ミュージック、ライフハックなどを中心に数々の楽しい話題を提供します。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

ポタフェス 2024夏 秋葉原に行ってきました(イヤホン編)

どうもShinShaです。今年もポタフェス夏 秋葉原に行ってきた。参加するのは今回で3回目となるが、自分の中では風物詩となりつつある。いろいろあって最近はかなり忙しいのだが、結局、土日の2日間足運んで見てきた。

ポタフェスが良いのは、世界中の代表的なポータブル・オーディオ製品が集まるメッセであることだ。そして製品を試聴しながら、メーカーの人と直接話ができる。今回もとても楽しい体験ができた。

今回の記事はポタフェス2024夏、出展ブースの中から気になったイヤホンについて紹介する。また、会場を回りながら感じた、最近の動向や色々なブランドについてコメントを書くことにする。

ポタフェス 2024夏バナー

秋葉原ポタフェス会場

ポタフェス会場で見たイヤホン

最近イヤホンへの興味が小さくなっている。現在、intime(アンティーム) 雅MarkⅡ、Sony MDR EX800STをメインに音楽を聴いている。 今のところ、この2つのイヤホンの音に十分満足しているのだ。

以前にも書いたが、不自然な音を出すバランスド・アーマチュアを組み合わせたイヤホンは、自分には必要ないと思うのだ。そう思うと、ほとんどのメーカのイヤホンは興味の対象外となる。

バランスド・アーマチュアを嫌うのは僕だけではない。ドイツの大老舗メーカー、ゼンハイザーはバランスド・アーマチュアの問題を把握していて、自社の製品には一切採用していない。

ということで、今回はお気に入りのintime、Maestraudioを除いては、あんまりイヤホンの視聴はしなかった。すみません。

intime (アンティーム)

前置きが長くなったけど、ポフェスに来るたび、真っ先にinitimeのブースを訪問して、新しい製品やもっていない製品の試聴をさせてもらう。initimeは群馬県の中小企業、オーツェイド(株)が展開する国産ブランドだ。

初めてinitimeの製品と出会ったのは約1年前。intime 碧(そら)2を購入して、このイヤホンのピアノや弦楽器の音に感動したのだ。それ以来、intimeの製品に夢中になって少しずつ買い揃えてきている。

intimeのブース

intimeのイヤホンはダイナミックドライバーに加えて、セラミックツィーター、VSTを搭載するハイブリッドイヤホンになっているが特徴だ。VSTは高域・超高域の音を再生するのだが、ピアノ、ギターなどの倍音の響きが素晴らしく美しいのだ。

今回intimeのブースでは、8月に発売されるintime 碧NEO、フラグシップ製品のinime 翔を視聴した。新製品 碧NEOはキレの良い素晴らしい音質だった。製品のクラスとしては碧Lightと碧2の間に位置するという。3.5mmプラグ版とUSBC端子版(DAC内蔵)がある。これはおすすめの製品だと思った。

フラグシップ、翔の音はやっぱりすごいな。近いうちに翔を手に入れたいと思った。翔は定価80千円超えだけどね。

8月に発売される碧NEO

Maestraudio

Maestraaudioはオーツェイド(株)が展開するもう一つのブランドだ。Maestraaudioの製品はアユートという商社を通じて販売される。おそらく海外への展開を目指しているのだろう。

ブースにはオーツェイドの渡辺社長が立っておられた。社長とお話しするのは2回目。社長さんに、以前、Maestraaudioの最初の製品をもっていて(転売した💦)、最近はinitime 雅MarkⅡをメインに音楽を聴いていることをお話した。

Maestraaudioのブース

それはMA910Sだね。まず、新製品MAPro1000を視聴してみてください。以前のモデルからあちこち改良したから、音が良くなっているでしょう?

なるほど、新製品はオーツェイドの製品らしいフラットで良い音だ。セラミックツィータの高域の響きも素晴らしい。デザインもなかなかカッコいい。続いて、社長さんからMaestraudio MA910SR、MA910SR-Wの2種のイヤホンの音を聴かせて頂いた。
新製品 MAPro1000

MA910SRは僕がもっていた初代モデルに、アルミニウムのフェイスプレートを付けただけだろうと勝手に思っていた。しかし、話を聞くとそうではなかった。アルミニウムはハウジング内部に組み込まれていたのだ。視聴すると、SRの音は金属の反響を利用した繊細かつ、シャープな音質に変化している。音場も広がった感じを受けた。進化しているんだ。

最後に、8月発売のフェイスプレートを木に変えたMA910SR-Wを試聴した。このイヤホンで、ビルエバンス”My Foolish Heart” “Waltz For Debby”を聴いた。素晴らしい音だ。

社長から感想を求められたので「ウッドベースの音が最高に素晴らしいですね」と答えた。「そうでしょう」彼は嬉しそうに微笑んだ。社長さんとお話しして、オーツェイドというメーカーの誠実な音作りの一端に触れた気がした。だから素晴らしいイヤホンを世に出せるんだな。

8月発売のMaestraudioの木を使った新モデル

そのほか気になったブース

今回はイヤホンはあまり試聴をしなかったが、中国メーカTANCHJIM (タンジジム)の 製品は一度聴いてみたかった。時々訪問する、アメリカのオーディオ製品レビューサイト Audio Science Reviewで高い評価を受けいていたからだ。

ブースの人に声を掛けたら「低音が出るイヤホンが好みか」と訊かれた。ベースラインの聴こえないイヤホンなんて楽しくもないので「もちろん」と応える。確か”Darling”という機種を視聴させてくれたと思う(写真撮り忘れた)。

中国にはまだ知らないオーディオメーカーが星の数ほどある。品質が高い製品を作っている会社も多くある。中国は不況だから、彼らは必死になって海外を目指している。しかし最近の中国製品のパッケージはほとんどが美少女アニメだな。水月雨の模倣だと思うが、ユーザーがうんざりしてるのに気が付かないのかな。

CHIKYU-SEKAIのブース

続いてドイツの老舗ゼンハイザーのブース。毎年、この位置に大きな規模で出展をしている。ゼンハイザーの製品は、相変わらず日本で売れ続けているからな。eイヤホンでほとんどの機種が視聴できるから、ヘッドホンの試聴はしたけどイヤホンはパスだ。

ゼンハイザーのブース

アメリカの大手ブランド SHUREのブースは、今回は小さいな。前回は新製品の発表もあって1階に大きなブースを出していたんだけど。円安の影響で売れていないのかな。

SHUREのブース

JBLのブースも今回は小さい。これは本当に円安の影響かもしれないな。JBLは数年前にSamsungに買収され、いまや韓国資本の会社だ。JBLはワイヤレスイヤホン、ヘッドホンのみ展示している。というか、日本のビクター、パナソニックDENONなんかもワイヤレス製品しか展示していない。

言うまでもなく、ワイヤレスイヤホンの音質は、有線イヤホンの音と比べるとうんと低い。とはいえ、僕も移動中に音楽を聴くために、ノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホンをもっている。これ以外の選択肢はないからね。

JBLのブース

僕が使っているのは3年前に買ったJBLの製品だ。3年でどれだけ音質が進化したのか、試聴してみたいと思った。自分がJBLユーザーであることを伝えて、ブースにいる人に製品の説明を受けた。

新製品にはイヤホンケースにモニターが付いて操作性が上がったということだった。音を試聴すると、今使っているものと変わらなかった。iPhoneはLdacが使えないから、音質の向上がないのかな。少しがっかりしたが、ワイヤレスの中でもJBLの音は比較的良いと思う。
JBLの展示製品

相変わらず国産メーカーFinalは大きいブースを構えている。このメーカーは商売上手で人気がある。でも、僕にはまったく興味がない。このメーカーは音楽を分かっていないと思う。ベースラインが聴こえないイヤホンなんて論外だ。

商業メディアのレビューに釣られて、ここの製品を買ったユーザーの多くは、低音が出ないとケーブルを変えたりイヤーピースを変えたり右往左往している。Amazonのケーブル製品はそんなレビューでいっぱいだ。

finalのブース

最後に英国製品のブースをみた。iFi、CHORDとも素晴らしいDAC製品などを出しているオーディーオメーカーだ。CHORDのDACは僕の憧れだ。

世界中のほとんどのメーカのDACは、ESS、旭化成等の作ったDACチップを使って、デジタル信号をアナログに変換している。ところがCHORDの製品は独自のプログラムを使用したデジタルーアナログ変換を行っており、音質にも高い評価があるのだ。

CHORDのDACMojo” ”Hugo”は高価だけど、手に入れたくなる製品だ。デザイン、インターフェイスにも、どこにもないオリジナリティがある。次回はイヤホンを持参して試聴したいと思った。

英国オーディオメーカーifi、CHORDのブース

英国メーカーCHORDのDAC製品

おわりに

久しぶりにゆっくりポータブルオーディオ製品と触れ合う機会をもてて楽しかった。記事には、かなり個人的な意見が含まれているがお許しいただきたい。写真を見ていると、つい本音が出てしまう。(まあ、いつもそうだけどね)

今回のポタフェスでは、TAGO STUDIO、オーツィエイド、STAXなど、独創的な技術がある企業が活躍していることを知って嬉しかったな。日本もまだまだ捨てたもんじゃない。群馬県高崎市にはTAGO STUDIO、オーツィエイドもあるんだな。

オーディオに興味をもつ人は、ネットのレビューを読むだけでなく、展示会に足を運んで、ぜひ自分の耳で聴いてみることをお勧めする。きっと自分に合った製品が探せるはずだ。何よりとても楽しいですよ。

最近は仕事が忙しく、また個人的なトラブルもあって、気持ちがブログから離れていました。しかし、今はすべてが良い方向に動いています。先週末から夏休みを取って、久しぶりにゆっくりしています。

相変わらず、イヤホン、ヘッドホンなど買っているので、ブログネタも貯まってきた。少しずつ無理ない範囲で復帰します。
ShinSha