時の化石

ブログ「時の化石」は、オーディオ、ミュージック、アートなどを中心に生活を彩る数々の楽しい話題を提供します

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

ポタフェス 2024年12月秋葉原 に行ってきました

どうもShinShaです。恒例のポタフェスに今年の冬も行ってきました。2日前から風邪がぶり返して体調が悪いのですが、行かねば...

今回は主にヘッドホンの情報を求めて2日間会場を回ってきました。このフェスが良いのは国内外からいろんなブランドが集まってくるのです。また、ユニークな製品も展示されてる。今回の展示ブースから個人的な興味を感じたものを、選りすぐってお知らせします。

ポタフェス会場

intime & Maestraudio

オーツェイド(株)の展開するintime、Maestraudioの2つのブランドブースに今回も行ってきました。intimeブースでは碧(SORA)2の4.4mmバランスと碧Ti3のUSB DAC版の2つの新製品が発表にされていました。

碧2 4.4mmバランスを試聴しましたが高域がすばらしい。やはりこの音は好きだな。来春4.4バランス版がでたら購入することにしました。

Maestraudioのブースは、いつもように社長さんが対応されていました。今回はMA PRO1000のゲーム”TEKKEN8” コラボバージョンが展示されていました。調べてみると”TEKKEN8”って、世界中で人気がある、すごいファイティング・ゲームなんですね。チューニングはバンダイナムコと共同で行ったそうです。試聴してみると低域モリモリの迫力。チューニングでここまで変わるんですね。

MaestraudioはウッドハウジングのIEM MA910SR DCが11月末に発売されたんですね。「この製品は高崎市の本社で社員が手作りしています。音質は他社10万円クラスの製品に匹敵します。特に弦楽器の音は素晴らしいですよ。」と社長さんの説明。ジャズの楽曲を試聴してみるとベース、ピアノの音が素晴らしい。ごめん、ヘッドホン買ったのでちょっと今回買うのは無理(汗)

オーツェイドのブースは今回すごい人気で、初日には訪問できませんでした。2日目にオープン前に並んで、ようやく訪問できました。ゲームTEKKEN8 コラボの影響かな?とにかく、オーツェイドの製品にどんどん人気が出てきて嬉しいです。


intime & Maestraudioのブース
intime 展示製品、碧(SORA)2の4.4mmバランスと碧Ti3のUSB DAC
MaestraudioのブースとTEKKEN8コラボIEM

Audeze

アメリカのブランド”Audeze”のヘッドホンを今回初めて聴きました。軍事技術を応用した平面磁界型スピーカードライバーをもつ、この会社のヘッドホンにはプロ用高級機材というイメージがあります。そういった製品を気軽に聴けるのもポタフェスの良いところです。皆んな怖気付くのかな、ブースへの訪問者は少ない(笑)

今回はMM-500を試聴しました。この製品はグラミー賞を何度も受賞したエンジニア、マロニー・マロキン氏監修ということです。ブースの人にインピーダンスの値を訊くと、そんなに大きくないはずとの回答。プロ機材は普通に300Ωとかありますからね。

どきどきしながらドングルDAC DC04PROと接続すると...十分に鳴らせました。うっとりするような良い音。リアルなピアノの響き、広がりのある弦楽器の音。群を抜いた音質の製品だと感じました。デザインも重厚ですね。やはりサウンドエンジアが重用する機材です。いつか手にしたい。

Audezeのブース

Audezeのブースと今回試聴したMM-500

AAW

次はシンガポールのIEMブランドAAWAAWはデザインがすごいというかド派手というか。このカラフルなスキンプレートを見て下さい。これを付ければ目立つことは間違なし。ここも高級品なので比較的空いてますね(笑)

今回はこれから発表になる製品”Mokara”を試聴させて頂きました。AAWのイヤホンを聴くのは今回で2回目。これ20万円はするだろうな。低域を少し盛ったバランスの取れた音質。僕が嫌いなバランスド・アーマチュアを18個も搭載しているのですが(笑)、その欠点を感じさせない音質のクオリティ、ビルドアップの美しさは流石でした。

AAW展示品
AAWのブースと展示品

Ultrasone

最近気になって、時々試聴しているドイツの名門、Ultrasone(ウルトラゾーン)のブースにお邪魔しました。今年発売された製品 Signiture Fusionのオープンバック(開放型)プロトモデルを試聴しました。

Fusionは低域〜高域のバランスがよく、スピード感がある現代的なヘッドホン。クローズドバック(密閉型)Fusionは数回聴いたことがあるのですが、やはりオープンバックの方が音が自然です。とても良い音です。写真の白のSigniture Pure、そして試聴したSigniture Fusion オープンバックの2製品は未発売の製品。

Ultrasoneのブース、展示製品 Signature FUSION、PURE

AKG

AKG(アーカーゲーまたはエィケィジー)はオーストリアの名門ブランド。かつてはゼンハイザーの強力なライバルでした。その後、アメリカのハーマン・インターナショナルに買収され、さらに少し前にハーマンごとSumsong電子の手に渡った。

展示品にはかつての名機がいっぱい。それが値下がりし、現在は2〜3万円台で購入できる製品が多いです。でもAKGのヘッドホンは素晴らしいです。今回はフラッグシップ製品を2本試聴しましたが、音場が広くて解像度も高い。クラシックを聴くに最適です。フラグシップの価格は16万円です。

AKGのブース、フラグシップ製品(K812 -Y3, K872-Y3)

MEZE Audio

こちらはルーマニアのオーディオブランド、Meze(メゼ) Audio。Mezeのヘッドホンはすごく音が良いんです。同社の主要製品のハウジングには木が使われています。今回は展示されていませんでしたが、99classicsという熱烈なファンが多いモデルもあるのです。

今回はまもなく発売される105AERというオープンバック(開放型)のヘッドホンを試聴しました。このモデルはMade in China でルーマニア製造製品より安価(6万円台) とのことでした。低域から高域までバランスが取れてた良い音。やぱりMEZEは良い。

MEZEオーディオのブース、これから発売になる105AER

SIVGA

最近eイヤホンの店舗でも、製品を見かける中国ブランドSIVGA。同社の製品はウッドハウジングが特徴です。中国には基本的に良い木材はないはずなんですがね。今回初めてSV023というモデルを試聴しました。木のハウジングは反響音が柔くて良いですね。

少し前にマニアの間で話題になったイヤホン”QUE”もこの会社の製品だったのですね。併せて聴かせて頂きました最近中国の製品のクオリティーがますます高くなってきています。ウッドハウジングはMEZEの追随かなぁ。中国ブランドSENDY AUDIOも同じタイプの製品を出している。

SIVGAのブース
SIVGA展示ヘッドホンとイヤホン

nwm(ヌーム)

NTTが開発した音響技術を製品化したブランドNWM。フレームにスピーカーがくっついたスカスカの構造なのに音漏れしないというユニークな製品を販売しています。とても面白い。今回、初めて音を聴いてみました。

周囲の音を聴きながら音楽を楽しめる。蒸れない、長時間付けてもストレスを感じない。確かに散歩やジョグ中なんかに軽く音楽を聴くには良いかもしれません。また、Pod Cast、ラジオやオーディオブックを聴くにも使える。

でも本格的に音楽を聴くのには向きませんね。低域も高域も音圧が足らないし。それにしても音質に比べて値段がすごい(汗)

nwmのブース、ヘッドホンnwm one

ASMOLA(リオン株式会社)

会場を歩いていると声をかけられました。「クラウドファンディングで製品化した新しい補聴器です」と。近いうちにお世話になるかも知れないので知っておかねば。

Bluetooth接続で、マイクもドライバーも搭載しており、ハイテク機能満載。スマートホンでカスタマイズも、環境に合わせた試聴モードを切り替えることができます。もちろん音楽を聴くこともできる。とっても素晴らしいが、当分の間お世話になりたくない(笑)

ASMOLAブースと新しく開発した補聴器

SENNHEIZER

最後はゼンハイザーのブース。つい数日前までHD600のユーザーだったし、HD490PROを新しく買ったので大手を振って訪問できます。先日のブログに書いたように、ゼンハイザーのコンシューマ・モデルはスイスの補聴器メーカSonovaに売却されたので、日本の販売体制がどうなったか確認する目的もありました。ブースには表示がありませんが、パッフレットの出店者名には”Sonova Consumer Hearing Japan”の名称が書かれています。

HD600とHD490PROのユーザですと云うと「HD490PROはうちの取り扱い製品じゃないんですよ。同じビルにあるのに会社が分かれてしまったので」やっぱそうなんだ。国内の製品販売も別れたんだ。「いまは日本中の販売を少ない社員で担当しているので、ものすごく大変です」と若い担当者は愚痴ぎみ。天下のSENNHEIZERでもそうなんだ。いや、こっちはSonovaか(汗)

今回はフラグシップHD800を試聴しました。数分の試聴でしたが、従来のゼンハイザー製品より低域の量感があり、解像度もとても高い。やっぱ最高だね。僕の耳はもうゼンハイザー仕様になってしまったかも。

しかし、今後のSENNHEZER本体とSONOVAが開発し、販売する新しいモデルのブランド名はどうするのかな。Sonovaは今年出た製品 HD620S 以降は新しい製品を出さないのか。いつか争いになるのでは?などと勝手にブランドの将来を心配するのでした。

ゼンハイザーのブース
ヘッドホンとイヤホン製品

おわりに

個人的な恒例となったショッピングもしきました。今回買ったのはオーディオテクニカのヘッドホンATH-M50X。ポタフェスではぜんぜん展示してなかった(笑)オーディオテクニカSONYも、ポタフェスの展示は販売のボリュームが多くて製品寿命の短いワイヤレス製品ばっかり。それがとても残念。

今回購入したATH M50x

しかし、やっぱりポタフェスは楽しい。今回はいろんなブランドのフラグシップ製品や高級ヘッドホンを何本も試聴しました。何回か来ているうちに知らぬ間に怖いもの知らずに(汗)

こんなフェスにも世の中の動きが反映されますね。日本の景気はぱっとしない、中国のメーカは国内の景気が最悪だから必死に出てきている。ドイツの経済も悪そうです。
ShinSha