時の化石

ブログ「時の化石」は、オーディオ、ミュージック、科学、アートなどを中心に生活を彩る数々の楽しい話題を提供します

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

イヤホンレビュー ASHIDAVOX EA-HF1+ ー この素晴らしさに気づいてほしい。A 10,000円ベストバイ!

どうもShinShaです。前回に続いてイヤホンのレビュー記事です。久しぶりにイヤホンに感動しました。最近、アラウンド10,000円のイヤホンをリサーチしています。このクラスは音楽ファンがもっとも関心をもっている価格帯です。良い製品を見つけて皆んなに情報をシェアしたいと考えています。

このイヤホンをショップで初めて視聴した時のことです。「サブベース(40Hz以下の音)がしっかり出てる」。すごく印象的でした。一音聴いただけでこのイヤホンが欲しいと思いました。それが今回の紹介するイヤホン、ASHIDAVOX EA-HF1+です。

購入依頼、エージングを兼ねてASHIDAVOX EA-HF1+で音楽を聴いています。このイヤホンで聴くジャズ、ポップス、ロックはじつに素晴らしい。全力でおすすめしたい製品です。

このイヤホンについて以下に詳しくレポートしていきます。

ASHIDAVOX EA-HF1+

ASHIDAVOXは東京都の音響専門メーカ、アシダ音響株式会社のブランドです。この会社、なんと創業80年の老舗企業なんですね。アシダ音響株式会社の主力製品は民生用のヘッドホン、マイクロホン、スピーカーなど。メインは放送局で使うヘッドセット、マイクロフォン、防災用スピーカーなどの音響製品を作っている会社です。

アシダ音響株式会社は一般ユーザー向けヘッドホン、イヤホン、マイクなどの製品も作っています。今回採り上げたイヤホン EA-HF1+ は2018年に発売されたベースモデルEA-HF1 の改良製品です。現時点ではベースモデルは生産終了となり、在庫限りの販売となっています。

EA-HF1+の特徴について、メーカーwebsite から引用します。ベースモデルEA-HF1からの改良点が書かれています。

【商品説明】
弊社音楽用イヤホン[EA-HF1]をonsoケーブル、Complyイヤーピース、さらにボイスコイルをより太い電線高強度DCCA (DAIKOKU Copper Clad Aluminum)に変更してリチューニング。より自然で拡がりのある音と装着性向上を実現。

【音質特徴】
音の解像度が非常に高く、個々の音の輪郭が明確になり、低域から中域、高域さらに超高域までバランス良くまとまった音質。聴き手をリラックスさせつつ、聴かせるところは聴かせる、強調するところは強調し、[EA-HF1]を越える表現力を実現。
引用:https://www.ashida.co.jp/jp/


今回のレビューではいろいろな角度からこの製品を検証しました。EA-HF1+ はベースモデルとの価格差1.6倍の価値は十分にある。それ以上の価値をもっていると感じました。

ASHIDAVOX EA-HF1+、 https://www.amazon.co.jp/ から転載

製品仕様

‌ ASHIDAVOX EA-HF1+
形式:φ15 mm ダイナミックドライバー 
再生周波数帯域:5Hz ~ 40 KHz
筐体素材   : アルミニウム、樹脂
インピーダンス: 12 Ω、感度:108 dB/mW
接続プラグ  :3.5mm(ミニ)
ケーブル:onso 高品質無酸素銅(OFC)ケーブル 1.2m
付属品:Comply (T-400 Mサイズ)、交換用イヤーピース ss/S/M/L 各1ペア

EA-HF1+には4つのカラーがあります。僕はレッドを購入しましたが、愛着がわく良い色だと感じます。

製品のカラー、https://www.ashida.co.jp/jp/ から転載
装着イメージ、https://www.ashida.co.jp/jp/ から転載

購入イヤホンの写真

パッケージはベースモデルEA-HF1と一緒。強度のない箱に入れられています。側面のシールで製品の認識ができます。1万円以上のイヤホンで過去最高に簡素なパッケージ(汗)

そう、箱なんてどうでも良いですよ。そんなものにコストをかける必要ないです。それよりもコスパを上げてください。

製品パッケージ、パッケージ側面のシール

箱を開けます。ビニールに包まれてイヤホン、付属品がぎっしり。箱が小さからね。イヤホンを取り出しました。今回はレッドの製品を購入。僕が買ったショップではレッドは人気があるみたいです。やっぱり赤のイヤホンはいいなぁ。

イヤホンにはComply製のウレタンフォームイヤーピースがついています。どうやらメーカーはこれを標準として、チューニングしたと考えた方がよさそうですね。この製品はリケーブルはできません。良質なケーブルをつければMMCXも必要ない。それよりも音が大事。メーカーの骨太なポリシーを感じます。

箱を開けてイヤホンを取り出した

箱からイヤホン、付属品すべてを取り出しました。イヤーピースはComply製イヤーピース(M)1組、シリコン製イヤーピース4組。ケース、ポーチなどの付属品は入っていません。そんなもの要りませんよね。
イヤホン、付属品

イヤホンヘッドはとても小さくて軽いです。これは良いですね。最近の中華製イヤホンはヘッドが大きくて重たいものが多い。こんな小さなハウジングから素晴らしい音が出るのです。

ASHIDAVOX EA-HF1+

イヤホンヘッドを別角度から

製品レビュー

総合評価

Ashidavox EA-HF1+
総合     :☆☆☆☆☆
デザイン・質感:☆☆☆☆
装着感    :☆☆☆☆☆
サウンド   :☆☆☆☆☆
定位・空間表現:☆☆☆☆☆

<音質バランス>


[コメント]
イヤホンでは最大級の直径15mmのダイナミックドライバーを搭載したイヤホンです。EA-HF1+ の魅力は、やはり大口径ドライバーによる豊かな低音です。ベースモデルEA-HF1と比べると、高域の音質が大きく改良されていると感じました。これにより低域〜超高域までバランスが取れた音質となりました。音質の改良にはボイスコイルの変更、アルミニウム筐体の採用が関係していると思います。

本製品はComply製イヤーピースをデフォルトにしてチューニングされています。少し前のポタフェスのブースでもイヤーピースが付けられていました。ウレタンフォームイヤーピースについては賛否両論があると思いますが、僕はこの半年使い続けてとても素晴らしいと感じています。

Comply製イヤーピースには ①耳にぴったりフィット、②遮音性高い、③音質がやわらかい、④低域〜高域まで音の減衰がない などの特徴があります。問題点は ①製品寿命が短い、②シリコン製イヤーピースより高価 などですが、これを機会に使ってみられることをお勧めします。Comply製イヤーピースはとても音が良い。慣れないうちは圧迫感がありますが、外部騒音もノイズキャンセリングと同等レベルにカットしてくれます。だから電車の中でもどこでも高音質の音楽を聴けます。

話を本論に戻します。今回、EA-HF1+を聴いて驚いたのは、解像度、空間表現までアップデートされていることです。ジャズを聴くと複数の楽器の音がはっきり認識でき、またオーケストラの演奏ではステージの広さを感じます。こんなに小さなイヤホンヘッドでもヘッドホンのような高度な表現ができるのです!

サウンド・インプレッション

今回のサウンド・インプレッションはComply製イヤーピースを装着して音楽を聴いた感想を書きました。

最初はポップスから。ビートルズの曲に感動したのは久しぶりです。先日読んだ本にベースはリズムとハーモニーの基礎を作ると書いてありました。これ本当ですね。低域が豊かで、タイトに響くベースとドラムに曲の印象が大きく変わります。何度も聴いてきたビートルズサウンドに新鮮さを感じるのです。

ジョンの名曲 ”Come Together”。バスドラムとベースが作る深くタイトなリズムが曲を躍動させる。ファズギターのサウンド、ジョンのボーカルが素晴らしい。続いてジョージの名曲 “While My Guitar Gently Sweeps”。タイトなリズムに乗ってクラプトンのフェンダー・ギターが泣く。やっぱりビートルズは偉大だ。あまりの素晴らしさに何回も聴きました。

米津玄師 “さよーならまたいつか!”。イントロはストリングスとピアノ。続くバスドラ一発、ビートが走り出す。リーズムが身体にめぐり、足が動き出す。ちょっと立ち上がって踊ってみようか。そんな気にさせられる。このイヤホンで音楽聴くのは楽しい!

The Beatles 1967~1970, https://www.amazon.co.jp/ から転載

レイヴェイのボーカル曲 ”Bewitched”。シルキーなサウンドです。レイヴェイの美しいファルセットをストリングス、アコースティックギターがやわらかく包み込んでいる。うっとりしてしまうほど素敵。このイヤホン、女性ボーカルを聴いてもなかなか良い。

次にジャズを聴きました。メロディ・ガルドー ”ファースト ソング”。初めてこのイヤホンで聴いた曲はこの曲です。最初のベースの響きから他のイヤホンとはレベルが違う。このベースはチャーリー・ヘイデンの演奏なのですね。深く沈むベースと美しいピアノの響き。倍音いっぱいのガルドーのやわらかなボーカル。ああ何と美しく愛おしい曲。この一曲を聴くだけでも、このイヤホンを買う価値があると思いました。

最後にクラシック。反田恭平がピアノを弾く”モーツアルトピアノ協奏曲第17番ト長調K.453”。再生される音がとても豊かで美しいです。このコンチェルトを聴いた時は驚きました。音場がとても広いのです。そして様々な楽器の音が明瞭に聴こえる解像度の高さも感じます。このイヤホンは高価なヘッドホンに負けない魅力をもっていますね。

試聴曲

[Pops]
ザ・ビートルズ : The Beatles 1967~1970 2023 Edition “Come Together” “While My Guitar Gently Sweeps”、Laufey : Bewitched ”Bewitched” ”Misty”、米津玄師 : LOST CONER “さよーならまたいつか!”、STRAY SHEEP: “感電”
[Jazz]
メロディ・ガルドー: The Essential Melody Gardot “ファースト・ソング” “バラ色の人生” ”セ・マニフィーク”
[Classic]
反田恭平・MLMナショナル管弦楽団 : モーツアルトピアノ協奏曲第17番ト長調K.453: 第二楽章 Andante

[試聴環境]
音源:Apple Music (ロスレスハイレゾロスレス)、DAC: S.M.S.L DO 400

デザイン・製品の質感

シンプルかつ機能的なデザインに好感をもちました。イヤホンヘッドにさりげなく製品名を記し、磨き上げたきらきらしたリングもカッコいいです。ケーブルのクオリティも高いです。

装着感

イヤホンヘッドは軽量で装着感は良好です。シュアがけをしなくてもイヤホンは安定するので、あっというまに装着できます。ウレタンイヤーピースを潰してから耳に入れる。そうすると耳にぴったりフィットします。

音場・定位感

定位は正確です。この製品は音場が広いです。オーケストラの演奏を聴いていると、大きな音の空間を感じます。前モデルから大きく進化していると感じます。ノズル横に設けられた開口部が影響していのかな?こんな小さなヘッドで空間表現ができるなんて驚きです。

記事で採り上げた商品のリンク



おわりに

価格10,000円前後のイヤホンは競合ひしめくゾーンです。しかし、正直に書けば中途半端な製品が多くて選ぶのが難しい。「解像度が優れていてもリスニングに向かない」とか「低域から中域まで迫力があるけれど高域の音がぜんぜんダメ」とか「まったく評判だおれの普通の音」などなど。具体的な製品名は書きませんが(汗)

このレビューの結論は、EA-HF1+ はA10,000円イヤホンのベストバイであるということです。このイヤホンは低域〜超高域までバランスの良い音質をもち、バスドラム、ベースによるタイトで強いリズムを生み出します。音楽のジャンルを選びませんが、個人的にはジャズ、ロック、ヒップ・ホップなどを最も楽しく聴けると考えます。

本製品はベースモデルを強化し、さまざまな面で音質がアップデートされています。中でも、このイヤホンのもつ音場の広さ、解像度の高さに感動しました。改めてアシダ音響(株)の技術力は素晴らしいと感じた次第です。

最近は購入品をほとんどリセールに出してましたが、僕はこのイヤホンをコレクションに加えることにしました。また、ASHIDAVOXのヘッドホンを改めて聴いてみたいと思っています。

全力でASHIDAVOX EA-HF1+を推します。この製品はもっともっと注目されるべきです。
ShinSha