どうもShinShaです。久しぶりにジャズ、スタンダードの記事です。今回のテーマはコール・ポーター作曲の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」。ジャズファンなら、皆んな知っているスタンダードです。
久しぶりにヘレン・メリル、アート・ペッパーのチューンをじっくり聴きました。やっぱり超名曲ですね。今回はそのほかの名演奏、この曲がヒットした時代背景、歌詞にまつわる不都合な真実などなどについて記事を書きました。ぜひ、お読みください。
- 「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」 You’d Be So Nice to Come Home to
- 名唱・名演奏
- サブスクミュージックでジャズを聴こう
- 記事で採り上げたアルバムのamazonリンク
- おわりに
「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」 You’d Be So Nice to Come Home to
楽曲について
この曲は映画”Something to Shout About”の主題歌として1942年に作曲されました。かのコール・ポーターの作詞・作曲です。米国では1943年、ダイナ・ショアが歌ったRCA盤がヒットしました。
日本では1952年の録音したヘレン・メリルのアルバムが大ヒット。「帰ってくれたらうれいしいわ」という邦題も付けられました。この邦題についてwikipediaには「歴史的な誤訳」と書いてあります。
この記事面白かったので引用します。誤訳の邦題を付けたのは大橋巨泉氏でした。かくして最近の邦題は長いカタカナ表記となりました。
原題は、コール・ポーターらしいとも言えるが、英語文法的にはかなりまわりくどい表現となっている。
日本語訳する際に問題となりやすいのは最後の「come home to」の「to」である。これはTough構文と呼ばれるもので、文頭の「You」が「come home」の目的語になっている表現であり、原題を言い換えるならば「It would be so nice to come home to you.(あなたのいる家に帰って行けたらなんと素敵なことだろう)」となり、家に帰るのは「あなた」ではなく「私」である。
忠実に日本語訳しようとすると上記のようになるのだが、邦題の「帰ってくれたらうれしいわ」は「歴史的な誤訳」とも評される。この邦題の場合、家に帰るのは「私」ではなく「あなた」ということになり、意味が逆になっている。この邦題は、大橋巨泉がつけたものだが、後に大橋は、間違った愚かな奴がいると、翻訳の誤りを何度も語っている
引用:wikipedia
歌詞
歌詞の翻訳を下に掲載しました。記事を書くために調べたら、この曲にバース(導入部)があるのを知りました。そして、前後2つのバースを含めて訳してみると....。これまで描いていた曲のイメージがガラガラと(汗)
この歌詞、遠くにいる彼を思う女性の心情を歌ったものではないのですね。何とプレイボーイの口説き文句なのです。しかしこのセリフ、イマジネーション豊かすぎるなぁ。
出来上がった曲のイメージを壊すから、このバースは歌わられないのでしょうか。バースまで歌っている曲は殆ど見当たらない。僕が知ってるのは、アン・バートンだけです。
You’d Be So Nice to Come Home to
(Verse)
It's not that you're fairer, than a lot of girls just as pleasin',
That I doff my hat as a worshiper at your shrine,
It's not that you're rarer than asparagus out of season,
No, my darling, this is the reason why you've got to be mine
(ヴァース)
君がほかの女の子より特別に美しいからってわけじゃないんだ
帽子を脱いで神殿にひれ伏すように崇拝するのは
君が季節外れのアスパラガスみたいに珍しいからでもないんだ
違うんだよ 愛しい人
この理由こそが 君をモノにしたい本当の理由さ
(Chorus)
You'd be so nice to come home to,
You'd be so nice by the fire,
While the breeze, on high, sang a lullaby,
You'd be all that I could desire,
(コーラス)
君が家で待っていてくれたら どんなに素敵だろう
暖炉のそばに君がいたら どんなに幸せだろう
風は空高く 子守歌を奏でる
君は僕のすべての願いなんだ
Under stars, chilled by the winter,
Under an August moon, burning above
You'd be so nice,
You'd be paradise to come home to and love.
星空の下 冬の寒さに包まれても
真夏の夜 燃えるような月の下でも
君がいてくれたら素敵だ
そこは楽園 愛であふれている
(Verse)
I should be excited,
But, Lothario, why not own up
That you always chase
After ev'ry new face
In town?
(ヴァース)
本当なら私はときめいてるはずなのに……
でもロザリオ(プレイボーイ)、正直になったら?
あなたいつだって
街でニューフェースを追いかけてばかりいるでしょ?


名唱・名演奏
ジャズ・スタンダードを聴く楽しみは、アーティストの演奏の聴き比べです。あのシンガーは、プレイヤーはどんな表現をしているのだろう? 今回も新旧織り交ぜてとっておきの演奏を紹介します。

[ボーカル曲]
最初は1943年に米国でヒットしたダイナ・ショアのナンバーから。第二次大戦中で愛する人と離れ離れになった人々の気持ちとマッチしたのでしょう。エモーショルなダイナの歌は人々の心を捉えました。ラストはリズミカルに、明るく曲を終えるアレンジはいかにもアメリカらしい。
続いてジャズファンならば、誰でも知っている日本で大ヒットしたヘレン・メリルのチューン。曲のアレンジは若き日のクインシー・ジョーンズ。そしてトランペットの演奏はクリフォード・ブラン。これはいいに決まってる。とにかくこの曲のアレンジ、演奏はカッコいい。そしてハスキーでほんのりセクシーなヘレンのヴォーカルも素晴らしい。
最後はヒラリー・コールの2011年の録音。モダンなアレンジが良いですね。中盤のスキャットを歌うところも楽しい。アレンジはジョン・ピザレリ。なるほど、オシャレな曲になる訳だ。ベース、ピアノ、ギター、ドラムが一体感ある演奏を展開し、ヒラリーのセクシーなボーカルがとても素敵。これはジャズクラブでバーボン飲みながら聴いたら最高ですね!
🔳 ダイナ・ショア
Dinah Shore “Very Best of Dinah Shore” 1942
🔳 ヘレン・メリル
Helen Merrill “Helen Merrill With Clifford Brown” 1954
Bass – Milt Hinton, Drums – Osie Johnson, Flute – Danny Banks, Guitar – Barry Galbraith, Piano – Jimmy Jones, Trumpet – Clifford Brown, Vocals – Helen Merrill
🔳 ヒラリー・コール
Hilary Cole “Moments Like This” 2011
Bass – Paul Gill, Drums – Carmen Intorre, Guitar – John Hart, Piano – Tedd Firth, Producer – John Pizzarelli

[インストルメンタル]
この曲の一番有名なインストは、アート・ペッパーのチューン。ウエストコーストの名手アート・ペッパーと、当時全米ナンバーワンのマイルス・ディビスのリズムセクションとのセッションからのタイトルチューンです。
ペッパーは当日までこんな重要なセッションがあることを知らされず、しかも2週間も前からサックスの調子が悪く演奏から遠ざかっていた。しかし、さすがは天才。たった1回のパフォーマンスから歴史に残る名盤が生まれました。
さて、曲の感想です。これぞ、アート・ペッパーというプレイです。よく歌うサックス、メロディアスなフレーズ。ペッパーのサックス本当に良いなぁ。ポール・チェンバースのベース、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラム、コロコロ転がるガーランドのピアノも素晴らしい。このバンドは一度きりなのに、なんと一体感のある演奏なんだろう。
続いての選曲はケニー・ドリュートリオの演奏。日本向けに発売された没後20年の企画盤からの1曲。曲の最初からニールス・H・O・ベデルセンが、早くてリズミカルな演奏を仕掛ける。びんびん鳴るベースをバックに弾くドリューのエモーショナルなピアノ。これはとても素晴らしいなぁ。
最後はキース・ジャレット トリオのライブ演奏。最初からノリのいい演奏です。演奏を始めて40秒で、キースはあのスキャット(汗)。腕を競い合うようなトリオの演奏。最後はデジョネットがドラムソロをひたすら続け、なかなかキースに渡さない(笑)これぞ、ライブ演奏の楽しみです。
🔳 アート・ペッパー
Art Pepper “Art Pepper Meets The Rhythm Section” 1957
Alto Saxophone – Art Pepper, Bass – Paul Chambers,
Drums – Philly Joe Jones , Piano – Red Garland
🔳 キース・ジャレット
“Keith Jarrett At The Blue Note The Complete Recordings” 1995
Bass – Gary Peacock, Drums - Jack DeJohnette, Piano – Keith Jarrett*
🔳 ケニー・ドリュー
Kenny's Music Still Live On “A列車で行こう” 2013
Bass – Niels-Henning Ørsted Pedersen, Drums – Edd Thigpen , Piano – Kenny Drew

サブスクミュージックでジャズを聴こう
サブスクミュージックでジャズを聴きましょう。今回のスタンダードの名演、名曲はすべてApple Musicで聴くことができます。しかも音質も素晴らしい。
Apple Musicでロスレス、ハイレゾ音源のジャズ名盤を聴きましょう😊
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おわりに
今回紹介した演奏は、どれもお気に入りです。ヘレン・メリルとアート・ペッパーの曲は何度聞いても素晴らしいですね。ヘレン・メリルの青いジャケット、大好きです。新しく聴いた曲の中ではケニー・ドリューの演奏がとても良かったです。
近況報告。最近、何年かぶりのインスピレーションがあり、新しい技術開発に挑戦してます。学会に参加して刺激を受けたことが良かったのかな。新しいチャレンジにわくわくしてます。バットは思い切り振りきれ!森永卓郎さんの言葉に背中を押されています。そんなこともあり仕事が忙しいです。
ブログの方は3月のグーグル コアアップデートで奈落の底(涙)それ以前はPVも収益もそれなりに上がってきていたのですが・・・。昨日あたりからPVやっと回復してきました。過去を嘆いても仕方ないのですが悪い癖です。気を取り直してぼちぼち書いてくか。
ShinSha




