時の化石

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犬と暮らせば

どうもShinShaです。久しぶりに愛犬のことを書きます。2年前の春から犬と暮らしています。犬種はミニチュア・ダックス♀。ミニチュア・ダックスを飼うのはこれで3匹目です。

愛犬の名前はノノ(仮名)。ミニチュアダックスは愛らしい犬種です。外見は足が短く可愛らしく、知能が高く愛情が深い犬です。飼い主に甘えたり、ねだったり、明るく愛らしい性質をもっています。前回の記事では愛犬が我が家に来てから半年くらいまでのことを書きました。今回はその後の様子について書きます。

お父さん遊ぼう

生き物と一緒に暮らすということは大変なことです。楽しくて幸せなことばかりじゃない。気まぐれに訪れる運命を受入れ、苦しさと悲しさも一緒に乗り越えていく覚悟が求められます。そんなことは分かったつもりでいました。しかしこんなにも早く不運がやってくるとは。


その後の愛犬

前回どこまで書いたでしょうか。そうそう2年前の春、ペットショップで売れ残りのミニチュアダックスがいて、初めての面会で猛烈なアタックを受けたのです。それからわずか20分後には仔犬が入った段ボール箱を抱えていました。ノノは全力で一緒に連れて行ってとアピールしていました。それまで3匹の犬を飼った経験がありますが、あれほど犬に顔を舐められたのは初めでした。

犬にも性格というのはありますね。先代の犬は他の犬や人間にはぜんぜん興味がない子でした。しかしノノはとにかくフレンドリーで外交的。人も犬も大好きなタイプです。散歩中の犬と飼い主さんに熱烈な挨拶を続け、数ヶ月で近所中の犬、飼い主さんと仲良くなりました。

家では近所で一番顔が広いのはノノだと笑って話します。散歩中に知人と出会うと必ず走って挨拶に行く。その徹底ぶりは驚くほど。マンション住まいの僕等にも、ノノのおかげで親しく話ができるご近所さんができました。犬を1匹飼っただけで、こんな変化が起きるなんて想像しませんでした。僕もこんな性格だったら、もっと世の中楽に渡ってこれたな(笑)

やっぱ公園が一番好き

肥満細胞腫

腫瘍の発見

愛犬が家に来て1年が過ぎ、一緒に暮らす喜びを感じる毎日でした。妻がノノの左前脚付け根近くにしこりを発見しました。動物病院に連れてくと、悪性腫瘍の可能性があるので、切除しましょうということでした。

初めて「肥満細胞腫」という言葉を聞いたときは、「なんだそれ。確かに最近ちょっと太ってきたけどなぁ」...など軽く考えていました。しかし調べると恐ろしい病気でした。

肥満細胞腫とは
肥満細胞腫は皮膚にできるタイプと内臓にできるタイプがありますが、犬の場合は皮膚にできることが多く、犬の皮膚に発生する癌で最も多い悪性腫瘍です。肥満細胞腫というと、その名前から肥満との関係を連想するかもしれませんが、肥満と肥満細胞腫に直接的な関係はありません。

皮膚や内臓にできたしこりが肥満細胞腫だった場合は悪性腫瘍すなわち癌(がん)の可能性が高く、命にかかわる病気です。
コルディ研究室web から引用、https://lab.cordy.monolith-japan.com/


犬の肥満細胞腫に関する説明図、https://lab.cordy.monolith-japan.com/ から転載

手術から1週間後、病理検査の結果が出ました。肥満細胞腫 グレード1。家族全員大きなショックを受けました。まだ2歳の仔犬なのに、久しぶりに迎えた犬なのに、どうしてこんな目に遭わなければならないのか。突然やってきた運命を嘆くしかありませんでした。

翌日、ようやく心を立て直してノノの病気を完全に治してあげようと話し合いました。しかし、都内でも肥満細胞腫の治療ができる医院は数少ない。とても困りました。東大病院はかなり遠いなぁ。動物病院と相談して、渋谷区の病院を推薦して頂きました。

治療中の愛犬

抗がん剤治療

渋谷区の動物クリニックで精密検査した結果、幸いなことにどこにも転移がないことが分かりました。発生した位置がリンパ節に近いことから院長さんから化学療法(抗がん剤治療)を薦められました。抗がん剤治療は人間とほとんど同じです。医院長さんは治療にかかる期間、費用について丁寧に説明して下さいました。

化学治療は抗がん剤より分子標的薬治療の方が効果が確実で副作用の影響も少ない。おまけに費用も安くなるという話でした。(人の抗がん剤、分子標的薬は高価なようですが)院長さんから、分子標的薬を使いたいけど、切っちゃったから病理検査を行った機関に細胞が残っているか確認してほしいと言われました。

急いで電話を入れるとラッキーなことに切除した細胞が未だ保管してありました。すぐにC-Kit検査を依頼し、ノノの腫瘍には2種類の分子標的薬が有効だと分かりました。その時「助かった」と感じました。もうひとつ幸運だったのはペット保険に入っていたことです。先代の愛犬にかなり医療費がかかったので購入した時に保険に入ったのです。

やっぱり胴長い?

それから抗がん剤治療3ヶ月。抗がん剤点滴を打った後はさすがに辛そうでした。食いしん坊のノノはそれでも食欲は落ちず、体力を維持して厳しい治療を乗り越えました。次は分子標的薬治療6ヶ月。飲み薬だけの治療でした。白血球の数値をモニターしながら投薬を続けました。元気に見えても白血球のデータにはダメージが出ていました。治療中も散歩はOKでしたが、免疫が低下しているから、ほかの犬とは接触禁止。ノノにはそれが一番辛そうでした。あれだけ友達犬とじゃれあうのが好きだったのに。友達犬が寄ってくるとリードを引っ張られるので、少し経つと諦めて下を向くようになりました。

人間も犬も猫も病院に行くのは怖い。僕なんか未だに歯科医がとても怖い。不思議なことにノノは通院をまったく怖がらないのです。尻尾を振っていつもと同じように機嫌良く出かけます。手術されても痛い注射を打たれても病院を怖がらない。本当に不思議です。驚くことにクリニックの先生、看護師さん、事務の女性とあっという間に仲良くなってしまったのです。だからクリニックでもノノはとても大切にされています。天性の愛嬌(笑)。

なんでこんな服着せんだよ


平穏な日々

昨年11月末、ノノの肥満細胞腫の治療が無事終わりました。その後は2ヶ月毎の検査だけとなりました。12月には犬との接触も解禁、長時間の散歩にも出かけられるようになりました。身のこなしや走る姿に軽やかさが戻り、最近は本当に調子が良さそうです。ノノは毎日元気に散歩に出かけ、ご近所さんに挨拶し、友達犬とじゃれあって遊んでいます。ありふれた日常が戻ったことが本当にありがたいと思います。

愛犬家にオススメの本

愛犬家の皆さんにオススメの本です。
この本、ものすごく感動しました。
(昨年映画にもなりました)
未だ読んでおられない人はぜひぜひ読んでみてください。

人という愚かな種のために、神が遣わした贈り物。
傷つき、悩み、惑う人びとに寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。


おわりに

毎日朝食の後にノノにリンゴを少しあげるのと、晩ごはんの後におもちゃで遊ぶのが僕の役目です。夕方家にいるときは一緒に散歩に出かけます。休日はちょっと遠出して大きな公園まで往復2時間の散歩をすることもあります。厳しい時を過ごしたから、ノノと散歩に出かけるひと時は心からの喜びです。

散歩に行こうよ


病気の犬を大切にしているご近所さんがいっぱいいらっしゃいます。眼が見えない愛犬を我が子のように大切にしている人もいる。皆さん苦笑しながら「この子と出会っちゃったからね」と話されます。それでも誰もが愛犬と一緒に暮らす喜びを感じているんです。

ノノは我が家のラッキー犬。彼女が来てからご近所さんとのつながりもできました。家族の絆も前より深まったかな。僕の仕事もどんどん調子が良くなってきています。ノノ長生きするんだぞ。これからもずっと大切にして、一緒に暮らしていこうと思います。
ShinSha