どーもShinShaです。
実は、私もこれまで、それなりに苦労をしてきています。
何度も、心が折れそうになったことがあります。
「何とかこの状況を変えられないか?心を建て直す方法はないか?」
頭の中は、いつもそんな気持ちで一杯でした。
何年も、自分を助けてくれる本を、必死で探し求めました。
そして、何冊かの本と出会うことができました。
今日は、その中から2冊の本をご紹介致します。
アンソニー・ロビンズ 著『人生を変えた贈り物 』
中村天風著『運命を拓く』
人生に迷った時おすすめする本2冊
今回ご紹介する本のうち一冊 「人生を変えた贈り物」は既に絶版となっています。
しかし、感銘を受けた本ですから記事で紹介したいと思います。
古本はamazonから買えます。
どこかで文庫本にしてもらえるとうれしいのですが。
もう一冊の、有名な中村天風氏の本は、講談社文庫。
いつでも入手できます。
中村天風氏には、数多くの書籍があります。
この本が、一番バランスよくまとまっていると思います。
数年前に大谷翔平が座右の書として、この「運命を拓く」を挙げていました。
写真の僕の本は持ち歩いているので、表紙がくしゃくしゃです💦
1. 『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン 』アンソニー・ロビンズ (著)、 河本 隆行 (訳)、成甲書房
この本は、アメリカ合衆国の自己啓発書作家、起業家、講演者であるアンソニーロビンスの著作。 ビリー・ジョエル、本田宗一郎、カーネル・サンダース、アウシュビッツから生還したスタニスラフスキーなど、決意と信念をもった人間が、人生を建て直し,成功した物語が書かれています。
読みやすくて実に良い本です。私はこの本を3回買いました。
2.『運命を拓く』 中村天風著、講談社文庫
日露戦争に諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、奔馬性結核で死に魅入られ、東西の哲学者、宗教家を訪ねても得られなかった、人生の意味。失意の果てに旅先で偶然に会ったヒマラヤのヨガの聖者に導かれ、遂に得た、「積極的人生」の教え。幾多の人々を生き生きと活かした、哲人天風が説く感動の教え。
中村天風先生に師事した著名人は、松下幸之助(パナソニック創業者)、稲盛和夫(京セラ創業者)、永守重信(日本電産創業者)など数知れず。この本は2回書いました。
カーネル・サンダースの物語
これは、前の項で紹介した「人生を変えた贈り物」から、引用したカーネルサンダースの物語です。
私は、仕事で悩んでいる時に、時々、この物語を思い出します。
そして、 まだまだ、自分は努力が足らないと思うのです。
「ケンタッキー・フライドチキン」のカーネル・サンダースを知っているだろうか。
もちろん知っているはずだ。
では、カーネル・サンダースがあれほど大成功を収めた理由は知っているだろうか。
「生まれたときから金持ちだったから」
「ハーバードのような一流大学に行かせてもらったから」
「ごく若いうちから事業を始めたから。
答えはノーだ。
カーネル・サンダースが夢を実現するために行動を始めたのは、何と65歳のときだった。
そんな歳になって、サンダースを行動に駆り立てたものは何だったのだろう。
当時のサンダースは失意と孤独の中にいた。
初めて受け取った社会福祉の金額は105ドル。
その小切手を見てサンダースは怒り狂った。
だが、サンダースは社会に恨み言を言ったり、議会に苦情の投書をしたりしなかった。
私は世の中の人たちのために何ができるだろう。
どうすればお返しができるだろう。
サンダースは、自分の持っているもののなかで。世の中の役に立ちそうなものはないかと考えてみた。
そして最初に浮かんだ答えは、「そうだ。このチキンのレシピはみんなが気に入ってくれている。このレシピをあちこちのレストランに売ったらどうだろう。それなら、お金になるかもしれない。」
だが、すぐに考え直した。
「それではダメだ。レシピを売るだけでは家賃も払えない。」
そして新しいアイディアがひらめいた。
「レシピを売るだけでなく、正しいチキンの調理法を実演したらどうだろう。
チキンがうまくできればレストランの売り上げが伸びるだろう。
チキンで客が増えて売り上げが伸びれば、その分の何パーセントかはもらえるだろう」
この程度のアイディアなら、思いつく人は多い。
だが、カーネルサンダースの場合はそれだけでなかった。
すばらしいアイディアを考えるだけではなく、それを実行に写した。
サンダースはレストランのドアを叩き、オーナーに自分のアイディア説明して回った。
「すばらしいチキンのレシピがあります。これを使えば、売り上げが伸びるはずです。伸びた分の何パーセントかをわたしにください」
だが、ほとんどのレストランはサンダースを鼻であしらった。
「わかったよ、じいさん。とっと帰ってくれ。その間の抜けな白いスーツは一体何なんだ?」
サンダースはあきらめただろうか。もちろんノーだ。
(略)
あなたは、カーネル・サンダースが、望みの返事がもらえるまで、何度チャレンジしたかご存知だろうか。
なんと、1009回断わられて、1010軒目でようやく採用されたのである。
二年間、来る日も来る日も古いおんぼろ車でアメリカ中を駆けめぐり、あの白いスーツを皺だらけにして後部座席で眠り、朝になって目を覚ますと、また新しい誰かに必死でアイディアを売り込んだ。
食事といっては見本用のチキンをひとかじりするだけ、ということもしばしばだった。
そんななかで、1009回、二年間もノーという返事を聞き続けられる人がどれほどいるだろうか。
だからこそ、カーネル・サンダースは一人しかいないのだ。
長い引用で、すみません。
原文のまま、読んでもらうのが一番良いと思いました。
私は、この部分を何回読んでも、涙が出るのです。
カーネル・サンダースは神である。
彼のようには誰もなれないだろう。
しかし、彼に近づく努力をすることはできます。
自分の信じたものは、10回でも20回でもあきらめずトライし続けるのです。
失敗を糧にして、アプローチを改善してトライし続けるのです。
紹介した本は残念ながら絶版ですが、カーネルサンダースに関する本は何冊も出ています。
またの機会にご紹介しますね。
中村天風の心身統一法
中村天風氏(1876年 - 1968年)は、日本代表する思想家であり、哲学者です。
天風氏は、日本に最初にヨガを紹介した人物でもあります。
多くの宗教では、「人間を神に救われる小さな存在」として定義しているのに対して、天風氏は、「人間は宇宙とつながる強い存在」であると、とらえています。
誰でも、本来の力を発揮すれば必ず人生の成功者になることができると説いています。
あくまでも私見ですが、心身統一法は、瞑想(安定打坐)と潜在意識の制御を通じて脳の活性化を行い、人間の能力の最大化を図ろうとする理論であり実践的手法です。
何よりも天風氏がすばらしいのは、理論の構築ともに実現するための方法を開発されたことです。
天風氏が生み出した心身統一法を実践して、多くの成功者が生まれています。
僕は苦しい時にはこの本にある「力の謡句」を口ずさみます。
この言葉から心と体に力があふれてくるのです。
「力の謡句」
私は、力だ。
力の結晶だ。
何ものにも打ち克つ、力の結晶だ。
だから何ものにも負けないのだ。
病にも、運命にも、
否、あらゆる全てのものに打ち勝つ力だ。
そうだ!
強い、強い、力の結晶だ。
中村天風氏には、ほかにも多くの著作があります。
財団法人中村天風財団という組織があり、天風氏の思想、心身統一法の普及活動を行っています。
また、全国各地にこの支部があります。
あとがき
今日は、2冊の本のご紹介をしました。
どこかで、皆さんのお役に立てれば幸いです。
久しぶりに「人生を変えた贈り物」を読んでみました。
この本の内容が、中村天風氏の心身統一法と重なる部分が多く、とても驚きました。
残念ながら、日本も世界も、しばらくは、景気の回復は難しいでしょうね。
ニュージーランド、アジアの国を除く、多くの国で未だウィルス感染が十分収束していません。
本格的な経済再会には、まだかなり時間がかかる状況です。
オリンピックの開催も難しいでしょうね。
この心配が杞憂で終わると良いですが。
この先、どんな未来が来るかもしれませんが、自分を信じて進んで行くしかありませんね。