ShinShaです。
昨日、6月26日の東京はとても暑くなりました。
今回は、用意万端、日傘を持って行きましたよ。
そして、今年、初めて日傘差しました!
昨日は、日傘差していても暑かった。
日傘がなかったら、きっと私は死んでいたと思います。(笑)
こちらには、「一般社団法人 日本日傘男子協会」様の後ろ盾があるので心強いですね。
日傘を差して、マスクを外して歩くというのは、本当に快適ですよ。
もちろん、要所要所ではマスクします。
今日は、ミニドライブで訪問した松蔭神社についてご紹介したいと思います。
松蔭神社は、維新時代の長州(今の山口県)の思想家、教育者である吉田松陰をおまつりした神社です。
ずいぶん前に、小伝馬町にあった取引先の人に「吉田松蔭が刑死した場所は、その先ですよ」と聞いたことがありました。
吉田松陰は、確か、安政の大獄で江戸に送られて処刑されたはずです。
そうか、江戸幕府の牢屋は、この近くにあったのか。
私は、かなり前に読んだ司馬遼太郎(著)「世に棲む日々」について、思い出したのです。
吉田松陰という人は、明治維新で日本を変えた、何人もの弟子を育てた長州の思想家です。
しかし、この人は、変わった人なんですよね。
なんというか、今でいうと、かなりイカレた人ということになるんですね。
「世に棲む日々」に書かれた吉田松陰の奇跡
司馬遼太郎(著)「世に棲む日々」(文春文庫)から、吉田松陰について紹介します。
「世に棲む日々」の冒頭に、司馬遼太郎さんは「長州人について書いてみたいと思う」と書いています。
司馬遼太郎さんは、長州人の何に興味をもったのでしょうか?
少し歴史の説明をしますね(なるべく短く書きますので)。
戦国時代に勢力を誇った毛利氏は、徳川期に入ると、広島から追い出されて長州に閉じ込められます。
幕府は、毛利氏を徹底的に追い詰め、かつては120万石だった藩の規模は、37万石まで減らされます。
(一石は大人一人が一年に食べる米の量とされています)
その後、毛利氏の長州藩は約260年間で、従順で大人しい藩に変わっていったんです。
しかし、ここからドラマが起こるのです。
ここから「世に棲む日々」から引用しますね。
その毛利氏長州藩が、幕末にいたってふたたび歴史に登場し、最大の革命勢力となり、ついに幕府をたおし、封建制度をつきくずし、新しい時代をまねきよせる主導勢力になった。
「それも松陰以後である」と、よくいわれる。(略)
松蔭がそれを変えた。
といっても、松陰吉田寅次郎は藩の行政者でもなく、藩主の相談役でもなく、ないどころか、松下村塾の当時の彼は二十七、八の書生にすぎず、しかも藩の罪人であり、その体は実家において禁固されており、外出の自由すらなかった。この顔のながい、薄あばたのある若者のどういうところがそれほどの影響を藩と藩世間にあたえるにいたったのか、それをおもうと、こういう若者が地上に存在したということじたいが、ほとんど奇跡に類するふしぎというよりほかない。
今でいえば、わずか27歳の、前科で家に軟禁されている塾講師が、日本を変えていく物語なんですね。
吉田松陰が、松下村塾で教えたのはわずか2年間、教えた塾生は約90人といわれています。
こんな物語があったのですね。
皆さんもワクワクしませんか?
なぜ、「松陰が奇跡を起こせたのか」、この結論はなかなか難しいです。
いくつか、下に候補を挙げてみました。
このどれもが影響しあって物語はできたのだと思います。
- 時代がペリーの黒船来航という変革期だった
- 久坂玄瑞、高杉晋作という二人の天才を弟子にもった
- 松陰は人を裏切らない、誠実な人物であった
- 信じたことを徹底的に追求する、ある種、異常ともいえる信念が弟子に受け継がれた
興味を持たれた方、「世に棲む日々」を読んで謎を解明してください。
「世に棲む日々」の後半は、幕末の英雄、高杉晋作の物語です。
高杉晋作は、カッコ良すぎる。。。
松陰神社
それでは、松陰神社について紹介いたします。
松陰神社
〒154-0023 東京都世田谷区若林4-35-1
TEL.03-3421-4834
神社開門時間(参拝可能時間):午前7時~午後5時(通年)
松陰神社の由来
吉田松陰は安政6年10月27日、安政の大獄に連座し30歳の若さで刑死。その4年後の文久3年、門下生であった高杉晋作、伊藤博文 等によって世田谷若林地に改葬。明治15年11月、門下の人々によって墓の側に松陰を祀る神社が創建された。
吉田松陰をおまつりしている御社殿の写真を紹介します。
この日は、ちょうど茅の輪の設置準備をしているところでした。
下の写真は、吉田松陰のお墓です。
この日も、私の前に、女性がお墓をお参りしていました。
以前、訪問した時には、お墓の前に敷物を敷いて、座り込んでいる女性がいました。
吉田松陰ファンの女性は多いのでしょうか?
やはり、奇跡を起こした人物ですからね。
まとめ
今日は、維新時代の思想家 吉田松陰と松陰神社のご紹介でした。
何だか寺社仏閣が多いって?
そういう年齢だからご容赦ください。
そうそう、松陰神社の「夏越の祓(なごしのはらえ)」は少し早まって6月27日から開催されているそうです。(7月14日まで)
| 【公式】松陰神社/吉田松陰先生をお祀りする東京都世田谷区の神社
松陰神社では、茅の輪のお守りも販売されるそうですよ。
そういえば、関西では、「夏越の祓」に合わせて、水無月というお菓子を食べるんですね。
写真は「たねや」さんの水無月です。
美味しそうでしょう。
ShinShaは今日のおやつに食べました。
さわやかで美味しかったです。
今日もお付き合いありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

- 作者:司馬遼太郎
- メディア: 文庫