三菱財閥を創業した岩崎家の名宝を展示する美術展「美の共演 ー静嘉堂の名宝ー」が、6月27日から、世田谷区静嘉堂文庫美術館で始まりました。国宝 曜変天目や素晴らしい日本画、山水画を観てきました。
ShinShaです。
facebookを意識して書き出しを変えてみました。
一昨日から、facebookにもブログ記事を投稿し始めたのですが、アクセスが増えてきているので、かなり意識をしています。(笑)
シェアしてくれた人、ありがとうございます。
それと、はてなブログで、いつもスターを頂き、ありがとうございます。
はい、暑い中、初めて静嘉堂文庫美術館に行ってきました。
もちろん、日傘を差しましたよ。
日傘なしでは、いられない体になりそうです。(笑)
これはあくまでも私見ですが、高知県出身者は、岩崎弥太郎氏や三菱のことを、よく言いませんよね。
弥太郎は、坂本龍馬が暗殺された後に海援隊を乗っ取って海運業を始めたとか。
弥太郎は、土佐藩の資金や船をずいぶん持っていったとか。
西南の役の武器商売で大儲けして大きくなったとか、もうボロクソです。(笑)
そういえば、NHK大河ドラマでは、香川照之氏が、鳥かごを背中に山ほどくくりつけた、岩崎弥太郎を演じましたが、関係企業からずいぶんクレームがあったそうです。
「うちの創始者はあんな貧乏じゃない!」(笑)
ちなみに、福山雅治主演の「龍馬伝」は、最近では稀にみる大河ドラマの傑作です。
いずれにしても、大金持ちになるとロクなことは言われません。
私もそうなって見たいものです。。。
昨日は、その、三菱財閥の名宝を見てきました。
静嘉堂文庫美術館とは
最初に静嘉堂文庫美術館について紹介します。
静嘉堂文庫美術館
〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1
TEL.050-5541-8600
http://www.seikado.or.jp
続いて静嘉堂文庫の説明です。
静嘉堂文庫(せいかどうぶんこ)は、東京都世田谷区岡本2丁目23番1号にある専門図書館及び美術館。日本および東洋の古典籍及び古美術品を収蔵する。事業主体は公益財団法人静嘉堂。同財団は三菱財閥の第2代総帥岩崎弥之助・第4代総帥岩崎小弥太父子の所有した庭園と遺品の古典籍・古美術コレクションを基礎として発足した。「静嘉堂」は弥之助の堂号である。東京都世田谷区岡本の岡本静嘉堂緑地にある。(wikipediaから引用) パンフレットによると国宝7件、重要文化財84件、和漢の古典籍と、6,500件の東洋子美術品を収集し、東洋文化の宝庫として国内外の高い評価を受けているとのこと。
さすが、三菱ですね!あるところにはある。
静嘉堂文庫美術館は、世田谷区岡本の、東京とは思えないような緑豊かな広大な土地の中にあります。
写真を紹介しますね。
美術館前には大きな、円形の池があります。
6月27日は、コロナ休業明けの展示再開の日で、入り口で手を消毒後、検温して入場という流れでした。
私にとっても、久しぶりの美術館訪問となりました。
/seikadoexb.png 現在開催中の展示会「美の競演」チラシ
国宝 曜変天目
それでは、展示されていた美術品の中から二つ作品をご紹介します。
静嘉堂文庫の美術品の中から、必ず紹介されるのが、曜変天目という茶碗です。
美術館websiteの説明です。
「曜変」とは、元来「窯変」を意味した言葉とされ、文献で「星」または「輝く」を意味する「曜」の字が当てられるようになるのは、15世紀前半頃からである。室町時代の文献『君台観左右帳記』において、「曜変」は、唐物茶碗「土之物」(陶製の茶碗)のうち、もっとも貴重で高価な茶碗として、分類格付けされてきた。福建省建窯の焼成品で、これは偶然の所産と見られている。 静嘉堂文庫美術館所蔵の曜変天目(茶碗)は、もと徳川将軍家所蔵であったものが、三代将軍・家光の時代、春日局を経て、後に淀藩主となる稲葉家へ伝えられたとされる。今日、世界中で現存する曜変天目(完形品)は、日本にある三碗のみ、京都・大徳寺龍光院、大阪・藤田美術館所蔵の各一碗と本碗で、すべてが国宝に指定されている。
分かりにくですね。
国宝 曜変天目は南宋時代(12-13世紀)に中国の福建省で作られた作品。
製造工程の窯の中で、釉薬(陶磁器の表面にかける塗料などの薬)が変化して、美しい模様ができた陶磁器の逸品です。
これは窯の中で灰が舞って、降りかかった灰の中の成分が、釉薬のコバルトなどに作用して、偶然にできたものなんですね(私の専門分野)。
曜変天目を称して、「椀の中の宇宙」と表現されることがありますが、星のような模様が美しいですね。
光の当たり方で、色も様々に変化します。
静嘉堂文庫美術館所蔵品は、世界に3つかしない曜変天目の中でも、もっとも星模様が華やかな作品とされています。
下に写真を紹介しました。
なかなか美しい作品でしょう、さすが三菱がもってる国宝だ。
日本でもこの曜変天目を再現しようとしている陶芸家がいるそうですが、うまくいっているのかな?
この茶碗ができたのは、偶然の産物で、しかも非常に確率が低いものでしょう。
高い確率でこれを再現するのは難しそうですね。
酒井抱一 絵手鑑 「蓮池に蛙」
今回の美術展では、このほか、東洋の山水画、襖絵、日本画などの絵画もたくさん展示されていました。
私は、陶磁器や彫刻はよくわかならいので、やはり絵の方が良いですね。
展示品から感動した絵の作品を一つご紹介します。
下に 酒井抱一作 「絵手鑑(えてかがみ)」の中の作品、「蓮池に蛙」を紹介します。
これは良い絵ですね。
夏の一瞬を切り取ったような絵です。
ハスの花の横にカエルが浮かび、ミズムシが波紋をつくりなら泳いでいます。
水辺のすずやかな雰囲気が、みごとに表現されています。
この「絵手鑑(えてかがみ)」は72枚の絵が治められた作品集です。
美術館の説明を引用します。
江戸後期を代表する文化人であり、“江戸琳派の祖”とも謳われる、酒井抱一(1761-1829)。この「蓮池に蛙」、「富士図」など彼の描く72図が一冊の画帖に貼りこまれた「絵手鑑」。彼が私淑していた尾形光琳のみならず、狩野派・土佐派・円山四条派・漢画などの絵が連なる。伊藤若冲(じゃくちゅう)の版画帖の図様もとり入れる。俳諧に通じた抱一の幅広い画技、粋なデザイン力を示す珠玉の画帖として知られるもの。
まとめ
コロナによる緊急事態洗顔解除後、初めて美術館に行ってきました。
やっぱり、さすが三菱様、良い宝をお持ちですね。
日本画はあまり観ないのですが、「蓮池に蛙」良い絵でした。
結構気に入りました。
来週は、西洋美術館のロンドン・ナショナル・ギャラリー展に行ってきます。
チケットは、日時予約制なんですよ。
ポスト・コロナ時代の美術展はどう変わっていくのでしょうか?
かってのような、密な状態での展示はできないので、自ずと観客数も減りますよね。
ライブも、美樹展も、今後はバーチャルとリアルを組み合わせる方向になるんではないのかな?
バーチャルも、5Gでかなりのことができるはずですしね。
しかし、リアルは貴重だから、きっと価格が高くなるのでしょうね。
非常に心配です。
今日もお付き合いありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSha