時の化石

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『よしだたくろうLIVE'73』 まがうことなき大名盤  懐かしいアルバムは今聴いても最高にすばらしい

どーも、ShinShaです。

今回のブログでは、吉田拓郎のアルバムを紹介します。
拓郎の作品の中で1枚選べと言われたら、迷わずこのアルバムです。
ファンの皆さんから怒られるかもしれないが、拓郎はこの時期がピークだったと思います。

久しぶりに、このアルバムを聴きました。
全盛期の拓郎のボーカル、高中正義のエレクトリックギター、そしてすばらしいブラス演奏。
それがこの作品を際立った名盤にしています。
しばらく聴いていたら、懐かしくて懐かしくて、もう涙が出そうです。

吉田拓郎さんについて

プロフィール

吉田拓郎さんのプロフィールを下に引用しました。

1970年代初頭フォークシーンに現れ、若者たちから絶大な支持を受け、その音楽と型破りな言動で時代を切り開いた才人。

大学在学中に広島フォーク村に参加。
1970年4月オムニバス・アルバム「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう」を自主制作。
6月には「イメージの詩」と「マークII」をカップリングしたシングルをエレック・レコードより発売。

1971年TBSラジオパックインミュージック」のパーソナリティーとなり、同年の全日本フォークジャンボリーでは「人間なんて」を観客とともに延々2時間歌い続ける事件を起こす。

1972年「結婚しようよ」「旅の宿」が大ヒットし、時代の寵児となる。
1975年小室等井上陽水泉谷しげるとともにレコード会社・フォーライフレコードを設立。
8月には静岡県つま恋に6万人を集めてオールナイト・コンサートを開催し、音楽史に残る記録を樹立。

歌手として活動のほか、プロデューサー、ラジオパーソナリティー、俳優など多岐にわたってその活動は注目を集める。

1996年KinKi Kids篠原ともえとともにレギュラー出演するフジテレビ「LOVE LOVEあいしてる」がスタート。番組テーマソング「全部だきしめて」も作曲し、新たなファンを獲得した。
70歳になった2016年にも首都圏ライブツアーを開催。

引用:ザテレビジョン https://talent.thetv.jp/person/0000033638/

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チョコクロさんによる写真ACからの写真

1970年代という時代が生んだ大スター

吉田拓郎とは、時代の中でどういう存在だったのだろうか?
なぜ、彼がスターとなったのか改めて考えてみました

ネットでwikipediaなど、いろいろな情報を読んでみました。
寺島実郎さん(TBSサンデーモーニングに出演している評論家)の「吉田拓郎の『結婚しようよ』と井上陽水の『傘がない』が出てきた時に、政治の季節が終わったことを確信した」という言葉が書いてありました。
拓郎が、岡林信康の『私たちの望むものは』を評価しながら、自分が歌いたいのは「私たちの歌」ではなく、「私の歌」だと語っていたことも書かれていました。
泉麻人さんの発言はとても重要に思えます。

泉麻人は「自分の身のまわりの、ほんのちょっとしたことを唄にしてもいいんだ、と、拓郎の出現によって、レコードを聴くばかりでなく、オリジナルの曲を作って唄ってみたい、と思った人は僕らの世代に多いはずだ。
そういう身近さが吉田拓郎の何よりの魅力だった」と述べている。
拓郎ほどその生き様と歌がぴったり一致しているアーティストはいない。

引用:wikipedia

1970年に、日本万国博覧会が大阪千里で開催されました。
高度成長により、豊かになった日本人の関心は、政治から個人の暮らしに視点が移っていきました。

もう一つ、見逃せないのはビートルズの存在です。
英国リバプールの普通の若者が作ったバンドが、世界を代表する人気ロックバンドになり、1966年に日本公演を行ないました。
ビートルズの影響で日常的に音楽を聴く若者も増えていきました。

吉田拓郎は、そういう時代に登場して音楽を普通の人々の身近な存在に変えたのです。
また、彼はフォークシンガーの中で初めて女性ファンが付いたスターでした。
大きなブームは、やはり女性が作るのですね。

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"太陽の塔 Tower of the Sun" by Kanesue is licensed under CC BY 2.0

よしだたくろうLIVE'73』

\ 1. 春だったね '73 2. マーク II '73  3. 君去りし後  4. 君が好き
\ 5. 都万の秋  6. むなしさだけがあった  7. 落陽
\ 8. 雨が空から降れば  9. こうき心 '73  10. 野の仏
\ 11. 晩餐  12. ひらひら  13. 望みを捨てろ

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よしだたくろうLIVE'73』

このアルバムは、1973年11月26・27日に東京中野サンプラザホールで行われたライブ音源です。
中野サンプラザは、一時期、改装の話がありましたが、まだ残っていますね。

このアルバムは、間違いなく吉田拓郎の最高傑作です。
今聞いても、ぜんぜん古くないし、本当にすばらしい。
拓郎の名曲も何曲も入っています。
今、拓郎を聴くなら、まずこのアルバムでしょう。

改めて、このアルバムを聴いてみると、全盛期の吉田拓郎のボーカルも良いが、エレクトリックギター、キーボード、ブラスのすばらしい演奏が効いているんですね。

演奏者は、高中正義松任谷正隆石川鷹彦。。。これは、もう、最高のメンバーです。
そして、今回発見したのはブラスの演奏がとてもすばらしいことです。

アレンジャーは瀬尾一三と村岡建。瀬尾一三さんは、徳永英明伊勢正三中島みゆきのアルバムのアレンジを行っている有名なアレンジャーです。

村岡建さんをググってみると、ジョージ川口、日野皓正なんかとプレイしていた一流のサックスプレイヤーなんですね。
この人が、ブラスアレンジをし演奏もしているのです。
なるほど、このアルバムのブラス演奏がすばらしいわけだ。

このアルバムを聴いている当時は、こういう情報を短時間に集めることはできなかった。
インタネットの恩恵ですね、時代は変わったなぁと実感します。

演奏者

Vocal:吉田拓郎 Ac.Guitar, Banjo, Dobro, Flat Mandolin:石川鷹彦 
Drums:田中清司 E.Bass:岡澤章 

E.Guitar:高中正義・常富喜雄 E.Piano:栗林稔 Hammond Organ:松任谷正隆 

Ac.Guitar:田口清・吉田拓郎 Percussions:内山修 
Back Ground Vocals:ウィルビーズ

Brass Section:村岡建・羽島幸次・村田文治・佐野健一・新井英治
Strings Section:新音楽協会

編曲

瀬尾一三・村岡建

引用:Wikipedia


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『春だったね'73』

エレキギターとブラスの迫力あるイントロで始まります。
これは、最高のアレンジですね。
拓郎のボーカルは、ディランのトーキングブルースぽいフレーズをリズムにのせて歌っていく。
中盤の高中正義リードギターと、ブラスの演奏は見事ですね。

甘く切ない青春の歌です。
ああ、もう40年以上も前のこと。確かにあれは春だった。

ああ、僕の時計はあの時のまま

風に吹き上がられた埃の中

二人の声も消えてしまった

ああ、あれは春だったんだね

『マークⅡ '73』

ああ、懐かしい。吉田拓郎の初期の名曲です。

ヘビーなエレキギターとブラスのイントロで始まります。
これも、良いアレンジですね。
拓郎のボーカルは、抑え気味に淡々と歌っています。
中盤の火の出るようなアルトサックスのプレイは素晴らしいです。

『君去りし後』

大好きなブルース曲です。
岡本おさみの詞がすばらしい。
拓郎のボーカルも、時に裏返りそうになりながらもスピード感があり最高です。
松任谷のキーボード、高中のエレキギターのプレイもすばらしい。
この曲は、アレンジがすばらしいですね。

『君が好きだ』

キンキン歌うエレクトリックギター、よく鳴るベース、ファンキーなキーボード、大胆なブラスアレンジ、これはもうリズムアンドブルースではないか。
ここには、フォークミュージックの姿など、どこにもない。
今聴いても、じつにすばらしい演奏です。

リズムに乗って歌う拓郎のボーカルも、シャウトもとても良いです。
しかし、残念ながらこの曲はわずか3分、短かすぎる。もっと、この熱狂を聴きたかった。

『落陽』

アコーステックギターのストロークエレキギターのハイトーンによる有名なイントロから始まる曲。
『落陽』は、拓郎の代表曲ですね。

この曲の歌詞は、岡本おさみの文学的な世界観が表現されています。
「しぼったばか􏰂の夕陽の赤が 水平線から􏰀も􏰃れている」。
なんと美しい詞だろう。

この歌詞の世界は、沢木耕太郎の『深夜特急』とか『波の音が消えるまでに』を連想させる。
深夜特急』とこの曲が作られたのはどちらが先だっただろうか。

吉田拓郎は、岡本おさみとコンビを組むことで文学性を手に入れました。 初期の『ハイライト』あたりが、最初なのかな。『旅の宿』や森進一が歌った『襟裳岬』も岡本おさみの詞ですね。
これが拓郎が成功する大きな鍵になったと、僕は考えています。

『落陽』はいろいろなアルバムに収録されていますが、この録音が一番良いと思います。
拓郎のボーカルもすばらしいが、やっぱり高中のギターは凄すぎる。
さらに、サックスのプレイもすばらしいですね。

しぼったばか􏰂の夕陽の赤が

水平線から􏰀も􏰃れている

􏰁苫小牧発・仙台行きフェリー

あのじいさんときた􏰀ら

わざわざ見送ってく􏰃たよ

􏰄おまけにテープをひ􏰅ってね

女の子みたいにさ

土産にもら􏰀ったサイコロふたつ

手の中でふれ􏰃ば

また振􏰂出しに戻􏰁る旅に

陽が沈んでゆく

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kscz58ynkさんによる写真ACからの写真

『ひらひら』

これも良い曲ですね。アコースティックなアレンジが美しいです。

この曲も岡本おさみの詞がすばらしいです。
当時は、高度成長期時代で、団塊世代の大量のサラリーマンで街があふれた。
満員電車に揺られて会社に行く、若いサラリーマンの心境を文学的に描いています。

この歌の詩は大好きです。
「ひらひら」じつにうまい表現ですね。
名刺と肩書きという「見出し」のついた人たちの群れ。
これは今でも変わっていません。
同世代の人たちからは、大きな共感が生まれただろう。

ラッシュ・アワーをごらんよ今朝もまた

見出し人間の群れが

押し合いへし合い でかけて行くよ

商売・取引うまく行くのは

ほんとの話じゃなくて どこかで仕入れた噂話

用心しろよ 用心しろよ

ああ そのうち 君もねらわれる

おいらもひらひら お前もひらひら

あいつもひらひら 日本中ひらひら

LIVE’73

LIVE’73

あとがき

先日、中島みゆきのアルバムの記事を書いていたら、吉田拓郎をブログで採り上げたくなりました。
このアルバムを聴いたのは、多分2ー3年ぶりだと思います。
福島に通っている頃、聴いていた記憶があります。

久しぶりに聴いたこのアルバムの音楽は、すばらしかったです。
音楽とともに昔の記憶が、よみがえってくるんですね。
昔、カセットテープで聴いてた人も、最新CDなどから聴き直してみるのも良いですよ。
このアルバム売れているようなので、リマスターされています。

今日もこのブログを訪問いただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

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