時の化石

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ゴッホ作品データベース"Van Gogh Worldwide"ってスゴイ!

どーも、ShinShaです。
今回はアートの記事です。
昨年11月に公開されたゴッホ作品のデータベース
"Van Gogh Worldwide" に行ってきました。
このデータベースの機能に大興奮!
これはアート作品の新しい楽しみ方になりますね。

何がすごいって、
このデータベースにあるイメージ・ビュアーでは
作品の裏側も作品の拡大画像までが
鮮明に見ることができるのです。

ゴッホファンの方、絵を描いておられる方は、
ぜひ、このサイトを訪問してみてくださいね。
すばらしいです。

"Van Gogh Worldwide"とは

2020年11月5日に、ゴッホ作品のデータベース
"Van Gogh Worldwide"が公開されました。

このデータベースでは、
無料で、現在1000点のゴッホ作品を
最新のデージタル技術により
観賞することができます。

基本は英語で書かれていますが
日本語表記切り替えボタンもあります。

今後、海外にあるゴッホ作品の
追加を計画しているとのことです。

このデータベースは、世界最大のゴッホ・コレクションを誇るオランダのゴッホ美術館と、それに次ぐ規模のコレクションを有するクレラー=ミュラー美術館、そしてオランダ美術史研究所がタッグを組んでローンチさせたもの。
ゴッホは生涯に約2000点の作品を残したとされているが、現在このウェブサイトにはその半数に当たる約1000点もの作品データが掲載されている。
内訳としては、ペインティングが338点、ドローイングが732点、版画が39点だ。

引用:美術手帳 https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/23031

vangoghworldwide.org


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何がすごいのか

ゴッホ作品の完璧なデータベース

このサイトのデータベースはすばらしいです。
じつによくできています。

絵の書かれた時期、コレクション、材質、テーマ
などで、web site上で絵を検索することができます。

さらに作品の来歴、ゴッホ・テオが書いた手紙と
作品のリンク、さらに作品を展示した
履歴まで紹介されています。

手紙とのリンクでは、何年何月何日の手紙に
その作品に関連する言及があるか、
リンクをクリックすると
実物の手紙の写真まで見られます。

作品の展示履歴では、1890年代から最近まで、
その作品が、どこの国の美術館で
展示されたかも公開されています。

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『アルルの跳ね橋』、1888年3月、油彩、キャンバス、59.6x73.6cm、ゴッホ美術館収蔵

やばいイメージ・ビュアー

このサイトで公開されている
イメージ・ビュアーやばいです。

何と作品の裏側まで観られるんですね。
自分の好きな作品の
裏側って観てみたいと思いませんか?

作品の裏側なんて興味ない?
そんなの変態?
だって、こんなサイトがなければ、
一生見ることなんかなかったのですよ。

さらにすごいのが、作品をレーキライト、
ズームでも鑑賞できることです。

レーキライトとは斜めの角度またはほぼ表面に平行な
光源によるオブジェクトの照明のことです。

ゴッホは絵具の盛りが厚いのが有名です。
レーキライトで絵を
立体的に観ることができます。
さらに非常に大きい拡大サイズで、
筆のタッチまで、有りありと
作品を鑑賞することができます。

このビュアーを使うとゴッホがどのように
絵を描いていたか詳細に見ることができます。
僕はまったく素人ですが、
このズーム画像を見ると興奮します。
美術館で実物を見たって、
こんな細部まで鑑賞するなんてできないですからね。

きっと、研究者にも、
画家の皆さんにもこのサイトは大きく役立つはずです。

"Van Gogh Worldwide"での作品鑑賞

それでは、"Van Gogh Worldwide"の
イメージ・ビュアーで作品を鑑賞しましょう。

本ブログでご紹介するゴッホ 作品の画像は
全て"Van Gogh Worldwide"、
https://vangoghworldwide.org からの引用です

『ひまわり』

最初に見る絵は、
ゴッホ美術館にある『ひまわり』です。
ゴッホ の作品のなかでももっとも有名ですね。
今回見る絵は、花瓶に挿したひまわりの作品、
7作のうち、6番目に描かれた絵です。

1枚目の絵は通常の作品の画像です。
続いて、作品のレーキライト画像、
作品の裏側の画像です。
さらに、続いて絵の拡大画像、
レーキライトの拡大画像。

レーキライトに斜めの角度またはほぼ表面に平行な
光源によるオブジェクトの照明のことです。
フラットな照明とは別の、絵の顔が見えてきますね。

このイメージビュアーでは、
詳細まで絵をズームして観ることができます。
絵具の盛り上がり、
筆のタッチまで有りありと見えます。
特にレーキライト画像では
絵を立体的に楽しむことができますね。

下の画像はブログ掲載用に
一部を切り取ったものです。
サイトを訪問すると全画面で
作品のズーム画像を見ることができます。

PCの大きな画面でズーム画像を見ていると
ゴッホ の真実に近づけるような興奮を感じます。

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『ひまわり』1889年1月、油彩、キャンバス、95 x 73 cm、ゴッホ美術館収蔵

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『ひまわり』レーキライト画像

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『ひまわり』裏側

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『ひまわり』のズーム画像

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レーキライト『ひまわり』のズーム画像

『カラスのいる麦畑』

続いて、本ブログで最初の記事に書いた
僕の大好きな作品『カラスのいる麦畑』。
何回見てもすばらしい作品ですね。

最晩年に描かれた大傑作。
もう、絵の技巧は安定していないけれど
この作品のもつ
高度な精神性や芸術性の秘密がどこにあるのか?
いつか解き明かしてみたい。
そう思っていました。

1枚目は通常の作品の画像です。
続いて絵の拡大画像、そしてレーキライトの拡大画像。

絵を詳細に見ていくと、
ゴッホがどのように絵具を重ねて、
どんなタッチで絵を描いたかが理解できます。
詳しくみると愛着が強くなっていきます。

この作品は荒々しいすばやいタッチで
短い時間にイメージをぶつけるように
魂を塗り込めるように描かれていることが分かります。

ああ、いつまでもここにいて
ゴッホの作品の秘密に近づいてみたい。
そう思うのです。

"Van Gogh Worldwide"は、美術館でも
体験することができない
新しいアート作品の楽しみ方を提供してくれます。
すばらしい体験でした。

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『カラスのいる麦畑』1890年6月、油彩、キャンバス、50.5 x 103 cm、ゴッホ美術館収蔵

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『カラスのいる麦畑』ズーム画像

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レーキライト『カラスのいる麦畑』ズーム画像

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  • 発売日: 2017/08/01
  • メディア: 大型本

あとがき

本日はゴッホ作品のデータベース
"Van Gogh Worldwide"のご紹介でした。
まだまだ、ご紹介したい絵が
たくさんありますが、今回はこの辺で。

最近、海外の美術館では、
作品の詳細なデジタル画像を
公開するところが多くなりました。
ブログで作品について書く時には大変ありがたいです。

しかし日本の美術館ではまだまだ
作品の画像を公開しているところは少ないです。
デジタルデータの公開は
作品のPRと集客にもつながると思います。

今日もこのブログを訪問いただき、
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

ShinSha

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