どーも、ShinShaです。
久しぶりにディランのアルバムの記事を書きます。
今回のアルバムには名曲も数多く収録され、最も売れた作品です。
なかでも「ブルーにこんがらがって」「君は大きな存在」「愚かな風」の3曲はオススメの名曲です。
歌詞の英文、和訳を載せましたので、ぜひ作品の世界観も楽しんでください。
歌詞を読み込んでいくと、ディランはやっぱりすごいですね。
さすがノーベル文学賞受賞アーティストです。
このアルバムをめぐって
1975年に発売された『血の轍』、ディランのアルバムでは最も売れた作品です。
ファンの中では、最高傑作としてあげる人も多い名盤です。
『血の轍』(Blood on the Tracks)は、ボブ・ディランが1975年に発表した15枚目のスタジオ・アルバム。
ビルボード200チャートで1位、全英アルバム・チャートで最高4位を記録した。
ディランのスタジオ・アルバムの中でもベスト・セラーとなったアルバムである。
『血の轍』は、アサイラムからコロムビアに戻って最初にリリースされたアルバムとなった。
レコーディングは、1974年9月にディラン自身のプロデュース、フィル・ラモーンのエンジニアリングによりニューヨークで行われた。
11月リリース予定だったのだが、直前になってディランがそれをキャンセル。
12月にミネアポリスで弟のデヴィッド・ジマーマン(David Zimmerman)により集められた地元のセッション・ミュージシャンを起用して数曲を録り直し、5曲を差し替えてアルバムは1975年1月にリリースされた。
引用:wikipedia
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ディランというのは変人ですね。
レコーディングした作品が気に入らないなら、ニューヨークでやり直せばいい。
しかし、故郷のミネアポリスに戻って、地元の見知らぬミージュシャンを集めて録音し直しているのです。
本当に不思議な人だ。
この辺の話は、NONA REEVESの西寺郷太さんがwebで記事を書かれていますのでリンクを貼ります。
そういえば、この話から1976年のボブ・ディラン『欲望』(Desire)のエピソードを思い出しました。
このアルバムの制作は前の年だから、きっと同じパターンのような気がする💦
ディランのレコーディングでは楽譜もリードシートもない。
ミュージシャンにはキーも、曲名さえ知らされない。
これは一瞬のインスピレーションを重んじるということなんでしょうか。
ディラン 恐るべし。
このアルバム制作のため、ボブ・ディランはニューヨークにいたミュージシャンに片っ端から声をかけて、スタジオにつれていった。
エリック・クラプトンの証言によると、スタジオは人であふれかえり大混乱だった。結局、有名どころは参加を見合わせ、残ったメンバーはデビュー間もないエミルウ・ハリス以外は、すべて無名ミュージシャンばかりになった。
「ディランのレコーディングには、楽譜もリードシートもない。
キーはおろか、曲名さえ知らされない」
「それで私達はディランがおもむろにギターを弾き歌い始めると、彼の手元と唇の動きに最大限の注意を払って合わせていかなければならない」
「なぜならそれが後にも先にも一回きりのレコーディングになるかもしれないからだ」
引用:wikipedia
『血の轍』1975 Blood On The Tracks
Apple Music Link
ブルーにこんがらがって - Tangled Up in Blue
小説のような歌詞のラブソングです。
ディランらしい美しく文学的な詞になっています。
すでにタイトル"Tangled Up in Blue"が芸樹的ですね。
webで情報を調べると、この曲は彼の元妻であったサラとの10年を歌った内容です。
サラはかつてアメリカの雑誌「プレイボーイ」のバーニーモデルをしていた。
写真を見ましたが美しい人ですね。
アルバム『欲望』(Desire)に収録された作品"SARA"は美しい名曲です。
ちなみに、ジェイコブ・ディランはサラとの間の子供です。
歌詞では、トップレスバーで出会った二人が、靴ひもを結ぼうとしたことがきっかけで結ばれる。
ここで歌詞に靴ひもをもってくるところがすごいですね。
そうして、僕はブルーにこんがらがってしまった。
歌詞の一部と和訳を引用します。
本当に小説のような歌詞ですね。
She was workin’ in a topless place
And I stopped in for a beer
I just kept lookin’ at the side of her face
In the spotlight, so clear
ビールを飲みに立ち寄った
トップレスの店で 彼女は働いていた
スポットライトで 鮮明に照らされた彼女の横顔を
僕はずっと見つめていたのさ
And later on, when the crowd thinned out
I was just about to do the same
She was standing there, in back of my chair
Said to me “Don’t I know your name?”
観客がいなくなって 立ち去ろうとする僕に
彼女は椅子の後ろから こう言ったんだ
「私、あなたの名前を知ってるかしら?」
I muttered somethin’ underneath my breath
She studied the lines on my face
僕は息をころしてつぶやいた
彼女は僕の顔のしわから思い出そうとしている
I must admit, I felt a little uneasy
When she bent down to tie the laces Of my shoe
Tangled up in blue
少し不安になったことを認めるよ
彼女がかがんで 僕の靴ひもを結ぼうとした時に
ブルーにこんがらがってしまった
きみは大きな存在 - You're a Big Girl Now
この曲も大好きな曲です。
美しいラブソングですね。
歌詞の内容は別れようとしている男女のストリー。
女性が心変わりして、男はふられようとしています。
ディランにかかると失恋も文学的に詞になります。
あちこちに韻が踏んであり、美しい詞になっています。
やっぱりディランのリリックは格調が高い。
Time is a jet plane, it moves too fast
Oh, but what a shame if all we’ve shared can’t last
I can change, I swear, oh, oh
See what you can do
I can make it through
You can make it too
時は飛行機だ あっという間に過ぎていく
一緒にシェアしたものが無くなったら
何と恥かしいことだろう
俺は変われる 誓うよ
君ができることを考えてほしい
俺にはできたんだ
君にもできるはず
Love is so simple, to quote a phrase
You’ve known it all the time, I’m learnin’ it these days
Oh, I know where I can find you, oh, oh
In somebody’s room
It’s a price I have to pay
You’re a big girl all the way
愛は本の一節にあるように とてもシンプル
君はいつもそれをわかっていたし
最近僕にもそれがわかってきた
いま君がどこにいるか知っている
誰かの部屋だろう
これは僕が払うべきツケ
君は十分大人になった
A change in the weather is known to be extreme
But what’s the sense of changing horses in midstream?
I’m going out of my mind, oh, oh
With a pain that stops and starts
Like a corkscrew to my heart
Ever since we’ve been apart
天気の変化は極端だ
途中で馬を乗り換えるって
何の意味があるんだい
僕はもう気が狂いそうだ おお
痛みは止んではくりかえす
心にコルクをねじ込まれているようさ
僕らが別れたあの時から
愚かな風 - Idiot Wind
この曲はもディランらしい名曲の一つだと思います。
およそ8分の大作。
痛烈な皮肉と怒り。
「君は愚かだ 息の仕方を知っているなんて奇跡だ」。
ボーカルも歌詞も胸に刺さってくる。
ちなみに、ライブアルバム『激しい雨』の「愚かな風」はさらにオススメです。
歌いこんで、曲のもつ凄みが出ているのです。
歌詞の一部を紹介します。
すごい歌詞ですね。
The priest wore black on the seventh day
And sat stone-faced while the building burned
I waited for you on the running boards
Near the cypress trees, while the springtime turned
Slowly into autumn
牧師は、安息日に黒の衣装をまとい
ビルが燃える間、無表情で座っていた
俺は踏み板の上に座って君を待つ
糸杉の木の近くで、春がゆっくり秋に変わる間
Idiot wind
Blowing like a circle around my skull,
From the Grand Coulee Dam to the Capitol
愚かな風
俺の頭蓋骨を回るように
グランドクリーダムから国会議事堂へ 吹いている
Idiot wind
Blowing every time you move your teeth
You’re an idiot, babe
It’s a wonder that you still know how to breathe
愚かな風
君が、歯を動かす度に吹いている
君は愚かだぜ ベイビー
息の仕方を知ってるだけでも奇跡だぜ
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Apple Music おすすめです!
Apple Musicでは、ボブディラン の音楽をサブスクで聴くことができます。
2021年9月にもライブ音源の新作が発売されるようです。
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差し替えられたニューヨーク録音音源がこちらのブートレグに。
ほぼ、ディランのソロで演奏されたこちらのバージョンもいいですよ。
あとがき
本当に久しぶりに、ディランの音楽の記事を書きました。
『血の轍』は、恋愛絡みの曲が多いですね。
何回聴いても「ブルーにこんがらがって - Tangled Up in Blue」は素晴らしい。
記事で取り上げなかった曲も良い作品が多いです。
ぜひ、全曲を楽しんでみてください。
ディランは優れたアーティストです。
しかしビートルズほどメジャーではないので、ブログを書いた直後にPVが上がることはないですね。
だから、記事に書いていないアルバムを何枚か残しています。
このサイトも、少しずつ検索流入が増えてきましたので、少しずつ楽しみながら書いていこうと思います。
ディランの音楽は、ちょっと癖があるのですが、聴き込んでいくと間違えなくハマります。
ぜひ、皆さんもハマってください(笑)
今日も最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSha
ブログ村、ライフスタイル部門にエントリーしました。
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