どーも、ShinShaです。
東京オペラシティ「和田誠展」2回目の記事です。
前回の記事で、作品展の印象を圧倒的だと書きました。
今回の記事で、その理由が分かっていただけるでしょう。
週間文春表紙の壁、ポスター作品の壁、本の装丁の壁...
圧倒的ボリュームの和田誠作品の展示に息をのみました。
ひとつ一つの作品がポップでやさしくて美しい。
今回ご紹介するなかにも大好きな作品がいっぱいあります。
『時を運ぶ鳥』、映画『麻雀放浪記』。
蒲田行進曲、CANADA DRY、ケンタッキーフライドチキンのポスター。
作品の素晴らしさに感動するとともに、あらためて感じたのです。
ああ、なんて大切な人を失ってしまったのだろう。
和田誠さんについて
和田誠さんのプロフィールをご紹介します。
イラストレーター、作家、映画監督。
幅広い才能をもったアーティストでした。
和田さんは1970年代から日本の文化を作ってきたアーティストです。
奥様は料理愛好家、シャンソン歌手の平野レミさん。
残念なことに、和田さんは2019年10月に他界された。
和田 誠
1936年生まれ。
グラフィックデザイナー、イラストレーター。
59年多摩美術大学卒業、ライトパブリシティに入社。
68年からフリー。
77年より「週刊文春」の表紙を担当して現在に至る。
74年、講談社出版文化賞ブックデザイン部門受賞。
84年、映画「麻雀放浪記」を初監督。
現在まで4本の監督作品がある。
89年ブルーリボン賞、94年菊池寛賞、97年毎日デザイン賞、15年日本漫画家協会賞特別賞ほか、受賞多数。
出版した書籍は200冊を超える。
引用:和田誠オフィシャルサイト https://wadamakoto.jp
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東京オペラシティ 和田誠展(1)の記事は下記のリンクです。
www.fossiloftime.com
東京オペラシティ 和田誠展(2)
新宿日活名画座のポスター
前回記事を書いた展示室を出ると、新宿日活名画座のポスター展示がしてあります。
WEBで調べると、新宿3丁目の丸井付近にあった映画館です。
『太陽がいっぱい』『ティファニーで朝食を』『黒いオルフェ』『裏窓』...
チャップリンの独裁者、オードリーヘッパーン、クレオパトラのイラストがいい。
映画への深い愛を感じます。
週刊文春表紙の壁
日活名画座ポスターの展示を楽しんだ後、左に回る。
展示を見た瞬間に息をのみました。
週間文春の壁!
感動でちょっと涙が出そうになったよ。
週刊文春の表紙・表紙・表紙。
おびただしい数。
すべて和田誠さんの作品です。
下の写真は花をテーマにした表紙が集まっています。
向日葵、バラ、カーネンション、チューリップ....
様々な表現で花が描かれています。
どの作品もポップでやさしくて美しい。
見れば見るほど愛おしくなってきます。
下の写真には、作品が描かれています。
魚、クラゲ、コウモリ、トーテンポール、アノミマス...
いろいろな対象を、様々な作風で描いています。
なかでも『時を超える鳥』がいいですね。
エアメイルをくわえて、満天の星空を飛ぶ鳥。
三日月と流れ星。
メイルの宛先はどこ?何が書いてある?
僕にはこの鳥が幸せを運んでいるようにみえます。
ポスター作品の壁
そして、次はポスター作品の壁!
これも圧倒的な作品展示です。
落語会、コンサート、作品展、演劇、新製品、企業PR、ゴルフトーナメント...
日本を代表する数々の宣伝ポスターデザインの仕事を和田さんはしてきた。
さまざまな文化を愛し、作品を創ってきたことを感じます。
一つひとつが、彼にしか描けない素晴らしい作品です。
壁の中から、何枚か好きな作品をご紹介します。
最初はフォーライフレコードの展示会のポスター作品。
富士山が爆発して、飛び出している。
当時はそういうインパクトがありました。
ソニーもポリドールも相当あせったはず。
炭酸飲料「カナダドライ」のポスター。
このイラスト、覚えています。
コップの中の可愛い人魚。
最高ですね!
きっと売り上げ、倍増したでしょう。
先日記事を書かせていただいたカーネルサンダースが描かれたポスター。
やさしくあたたかい、良いポスターですね。
イラストも文字もすべてあたたかい。
そして次は「蒲田行進曲」。
つかこうへいの演劇のポスター。
映画の原作となった名作です。
このイラストは階段落ちの場面ですね(涙)
「銀ちゃ〜ん」
そのほかの作品
この作品展では、さらに多くの和田誠作品を展示しています。
参加者はそのボリュームに圧倒され続ける。
本の装丁を展示した壁。
CDカバーデザイン作品を展示した壁。
彼の監督した映画のポスター原画と絵コンテ作品も展示されていました。
『麻雀放浪記』、良い映画でしたね。
愛人を売ってまで...いかん止めとこ💦
残念ながら『怪盗ルビー』は観たことがありません。
展示会場では映画の名場面も映されていました。
トビウオギタオ ( id:mr_redwing_children )様から頂いたコメントを読んで思い出しました。
すっかり忘れていた💦
しかも、勘違いを塩ジャケ様 salted salmon (id:shobon53 ) に指摘して頂いた💦
タバコ「ピース」のパッケージも和田誠さんの代表的作品です。
シンプルで高級感のある美しいデザインですね。
そして和田誠さんのデザインした企業などのロゴデザインも展示されていました。
どれもシンプルで素晴らしいデザインです。
学生時代に通っていた新宿のジャズ喫茶『DUG』のロゴが、彼のデザインだとは知りませんでした。
関連商品です
今回紹介した作品が掲載された本です。
ぜひ、お手元に。
あとがき
ご紹介したい作品が、まだまだあるのですが、そろそろ記事を終わります。
紹介しきれない数の作品が展示されています。
作品展の中に「ただいま制作中」というコーナーがありました。
ムービーには、太い筆を駆使してすごい速さで作品を描く和田さんが映されていました。
和田誠さんが多作である理由が分かりました。
手書きであっという間に作品を描きあげる。
ものスゴイ才能の持ち主だったのだ。
和田さんは学生時代から頭角をあらわし、以来ずっと最前線で活躍した。
毎週、週刊文春に優れた作品を提供しながら、文学、アート、演劇、音楽、映画など、あらゆる文化と関わって膨大な作品を残してきた。
まさに、アートの、日本文化の巨人だった。
素晴らしい作品展ですので、東京近郊の方はぜひ!
僕も12月までにもう一度、行ってみたいと考えています。
今日も最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ShinSha
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