時の化石

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トラベラーズノートという沼 - なぜ人はこのノートにハマるのか -

どーも、ShinShaです。
今回は、久々に文房具、トラベラーズノートがお題です。

僕は文房具オタクで、これまで記事をいくつか書いてきました。
ボールペン、ほぼ日手帳、携帯ノート・メモ。

何故、文房具にこれほど愛を感じるか?
それは小さな製品の中に、人類の歴史・文化、技術が詰め込まれているから。

例えば、ボールペンの世界では、より細く、なめらかに、色良く、長く使えるための技術改良が行われてきました。
ボールペン一本にも有機無機化学の技術の粋が生かされているのです。
現在のボールペンの原理を発明したのは、1943年、ハンガリーの…

あ、今日はトラベラーズノートがお題でしたね💦
2006年に日本で発売されたトラベラーズノートは、今では世界40カ国以上で愛されるヒット商品となっています。
今回は、その魅力について掘り下げていこうと思います。

わが携帯ノートの遍歴

トラベラーズノートについて書く前に少し寄り道。
僕は、携帯ノートが好きで、これまでローディア Rodia、モレスキンMoleskin など外国製ノートを使ってきました。

外国製の携帯ノートにはロマンが詰まっています。
フランスで作られたローディア Rodia。
オレンジ色の表紙のデザインがカッコいい。

パリッと切り取れる、品質のよい紙。
英国出身のファッション・デザイナー、ポール・スミスがアイディアを書きとめたという。

モレスキンに至っては、ピカソゴッホ、ヘミングウェー・・・という人々が使った、まさに伝説のノートです。
名作「パタゴニア」を書いた英国の作家ブルース・チャトウィンは、長い旅路の間、このノートを持ち歩き、取材メモを書き続けた。

チャトウィンは、いつも持ち歩いているノートの手触りを「モグラの皮」と親しみをこめて呼び、それが「モレスキン」という製品名になった。
素晴らしいストーリーです。

19世紀後半にフランスで生まれたモレスキンは、百数十年もの間、ほとんど形状を変えずに生産してきた。その間にはヘミングウェイピカソゴッホ、ブルース・チャトウィンなど、名だたる数多くの人物がモレスキンを愛した。1986年には一時的に絶版となるが、1998年にイタリアのメーカー「ModoModo」(現MOLESKIN)によって復刻。以後日本でも愛用者を増やしている。 [ピカソゴッホも愛した少し高貴なノート「モレスキン」の魅力:モレスキン「ちょっと苦手」な人必読 - ITmedia エンタープライズ] https://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1109/27/news016.html から引用

デザインが良くて、文化の香りがある。
こういうノートを持ち歩いていると、喜びを感じるのです。

そして、日本でも、これらの製品に負けない新しい携帯ノートが生まれたのです。

僕のもっている外国製携帯ノート(上段:ローディア。下段:モレスキン

トラベラーズノートとは

トラベラーズノートは、2006年、株式会社デザインフィル(旧社名:株式会社ミドリ)の中の、社内コンペから生まれました。
そして、好評を得て、やがて「トラベラーズカンパニー」ブランドが誕生します。

旅を愛するすべての人たちへ
使い込むほどに味と風合いが高まる革素材のカバーと、書きやすさに徹したシンプルなノート。手にとって旅に出たくなる、そんなノートを目指しました。旅の途中、ふと立ち寄ったカフェで、感じたこと、思いついたことを気ままに書き留めてください。また、このノートを携えて歩くことで、日常を旅するような気持ちで過ごしてみてください。毎日見ている景色の中に新しい顔を見つけられるかもしれません。

革製のカバーはタイ北部の都市チェンマイでひとつひとつ手作りで作られています。革を大胆にカットして、ゴムをスズ製のパーツで留めただけのシンプルな作りですが、さり気無い自己主張を感じるカバーです。中のノートは、筆記性を追求して作られたオリジナルの筆記用紙を使用し、日本国内で丁寧に作られています。

たくさんの種類のリフィルやカスタマイズパーツをご用意していますので、永く使ってください。革の風合いが変わり、付いた傷が思い出になる頃、あなたにとってこのノートがかけがえのない宝物になるはずです。
About TRAVELER’S notebook トラベラーズノートとは | TRAVELER’S COMPANY より引用

トラベラーズノートはレギュラーサイズ、パスポートサイズの2サイズ。
おお、こんどはオリーブが出たのか😅
これでカバー色は5種類ですね

レギュラーサイズ:カバー本体/H220×W120×D10mm ノートリフィル/H210×W110×D4mm
パスポートサイズ:カバー本体/H134×W98×D10mm ノートリフィル/H124×W89×D4mm

トラベラーズノート https://www.tfa-onlineshop.com/SHOP/ から引用

僕は1年半ほど前から、パスポートサイズを使い始めました。
これまでお世話になったモレスキン、ローディアは僕の机の中に、大切に保管されています。

このノートになぜハマる

トラベラーズノートは、シンプルにノートとしての大きな魅力があります。
さらに、それの魅力に「カスタマイズ」「デコる」など、現代的な要素が加えられ、世界中のファンの心を掴んだのだと思います。

ノートしてのど本命の魅力

トラベラーズノートのユーザーの有名人は、まず、脚本家の倉本聰さん。
このノートの革の肌触りに惚れ込んで、倉本さんは使うようになったようです。
「コソコソしたことを書くの適したノート」(笑)という最大限の評価をされています。

www.travelers-company.com

そして、もう一人は小山薫堂さん。
どうも、最初は倉本さんがプレゼントしたみたいですね。
今年1月には、彼がプロデュースした映画「湯道」とコラボ製品を発売したんですね。
僕はこの映画を見ましたが、トラベラーズノートの発売は知らんかった💦

TRAVELER’S FACTORY 中目黒で行われた【湯道展】の情報 www.travelers-factory.com

僕がトラベラーズノートを気に入ったのは、倉本さんと同じようにカバーの革の質感です。
この革を選んだ人は天才だ。

柔らかくて、丈夫で、手触りがよくて、独特の風合がある。
そして、ノート全体も大きさもちょうど良く、柔軟性があって、どこにでも持ち運べる。

もう一つ、この製品の魅力は、MD用紙という上質な紙を使用していることです
外国製ノートは、そもそも太いペンで使用するために作られているため、漢字などを書くために進化した、日本製の細字ペンを使うと削れたり、ひっかったりします。

ミドリの作ったMD用紙は、なめらかで書きやすくて素晴らしい品質です。
また、64ページというのフォーマットも、1冊を1ヶ月〜数ヶ月使ったのちに交換するという、絶妙の設計になっていると感じます。

僕のトラベラーズノート

僕はパスポートサイズのノートに、ジッパーリフィルをつけて使っています。
名刺を挟んだり、出張の時は切符や領収書を保管したり、とても便利です。
付けている貝殻を磨き上げたチャームも美しいです。

無数にあるリフィル、チャームが気分をアゲる😅

そして、無数にあるリフィル、チャーム、関連プロダクトが、このノートへの、さらなる愛を駆り立てます(笑)
トラベラーズノートのリフィルには、あらゆる形式のノート、ダイアリー等、無数の製品があり、自分が好きなものを選んで使うことができます。

水彩画用の紙のノート、スクラップ用の厚手の紙でできたノート、軽量で薄い紙のノート…そんなリフィルまである。
そして、さらにはジッパー付きフォルダー、クラフトファイル、カードケース等など、様々なものがある。

僕がもっているリフィル(上)と未使用のトラベラーズノート・パスポートサイズ(下、カバーブルー)

さらにチャーム(飾り)も無数にあります。
このノートは、気に入ったリフィルを組み合わせ、チャームをつけたり、ステッカーを貼ったり、自分の好きなようにアレンジができます。
組み合わせは無限にあるし、カバーの色も最近では多数発売されています。

人とは違うモノ、私だけの特別なモノ。
人は、特に女性は、こういう商品に弱いのかな。
これが伝統的なノートにはない、トラベラーズノートの新しさだと思うんです。

ノートにつけるチャーム製品 https://www.tfa-onlineshop.com/SHOP/ から引用

TRAVELER’S FACTORY 中目黒にいってきた

昨年秋に、東京都目黒区にあるTRAVELER’S FACTORY 中目黒に行ってきました。
このお店は、日本国内に4店あるFLAGSHIP SHOP の一つです。

中目黒駅から歩くこと数分。
狭い路地にある、隠れ家のような小さな店でした。

トラベラーズファクトリー 中目黒
〒153-0051 東京都目黒区上目黒3-13-10

そして、中に入るとびっくり。
トラベラーズのノート、リフィルの数々が、すごい密度で並んでいます。

こっちの棚には、無数のチャームと筆記具が並んでいます。
中にいた人は女性が7割。

みんな静かに、チャームを選んでいる感じです。
きっと、この店限定アイテムとか、たくさんあるんだろうな。
気がついたら、僕もいつの間にか組み木、水引などのチャームを買っていた😅

そして、店に高く掲げられたパネルには、”CUSTOMIZE YOUR NOTEBOOK”と書いてあります。
「ノートをカスタマイズしなさい」 (^◇^;)
これがこの店が発している、重要なメッセージなんです。

ノートにイラストを描いたり、シールや切手を貼ったり。
真ん中のノートのデコレーションはスゴイな!
僕はどちらかというとイジったり、デコったりは苦手なんですが。

この店にくれば、カスタマイズ用アイテムやヒントが無数に手に入る。
多分、こうして世界中の人がこのノートにハマっていくのでしょう。

あとがき

昨年、僕は福島で数か月フィールドワークをしましたが、いつもこのノートと一緒でした。
このノートなら、雨に多少濡れても、汚れても問題ないと考えたのです。
ノートは取り外せるし、最悪、革カバーは水洗すれば良い。

フィールドでの仕事は、なかなか計画どおりには行かないものです。
データを記録し、考えたこと、気づいたことをメモをします。
そうやって軌道修正しながら、仕事を組み立てていきました。

カバーには、傷とわずかな染みが付いたけど、トラベラーズは一緒に戦った友。
このノートにさらに愛着を感じるようになりました。

あっ、文房具の記事だと、いっぱい文字書いちゃうなぁ。
気がついたら、6,000字超えてた😅
そろそろ終わりにしますね。

今回の記事が気になった方は、とにかく一度、トラベラーズノートに触れてみてください。
きっと、あなたもこの沼に、ずぶずぶハマる😅
100 % 保証付きです!

ShinSha