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PCオーディオライフのすすめ(4) 良い音で音楽を聴くための最良の方法とは - イヤホンこそ最適なデバイス -

どーも、ShinShaです。
今回はPCオーディオに関する記事です。

最近、少しずつオーディオを勉強しようと、本など買い込んでいます。
いつもの泥縄方式 💦

さて、今回は、良い音で音楽を聴くためには、何が大切なのか調べてみました。
最適の方法で、良い音で音楽を聴く近道を探すのだ!

PCオーディオの追求は、昔からの「いくら金かけたか?オーディオ道」に勝てるのか (^◇^;)

かまぼこ、ドンシャリ、フラット傾向ってどんな意味?

イヤホン・ヘッドホンやスピーカの特徴を表すのに、かまぼこ、ドンシャリ、フラットという言葉が使われます。
これ、どんな意味なんでしょうか?

⚫️ ドンシャリ傾向
文字どおり低音ドンドン、高音シャリシャリの傾向って意味です。
ロックなどの音楽を聞くのに適していわれます。
派手で楽しい音ってことですね。

⚫️ かまぼこ傾向
再生周波数曲線がかまぼこ型。
低音、高音よりも中音域の周波数が際立っているということですね。
ボーカルを聴くのに適しているといわれます。

⚫️ フラット傾向
再生周波数のグラフが平らな傾向、周波数特性が均一に近いものをいいます。
低音から高音まで特定の周波数帯を強調せず、入力された音楽に対して忠実に出力するのがフラット傾向です。

再生周波数グラフイメージ、 https://www.audio-technica.co.jp/headphone/navi/whatis/06.php から引用

イヤホンやヘッドホン、スピーカーでは、一般的には、フラットな特性をもつ製品が理想とされています。
それは、フラットな特性をもったイヤホンなどで音を鳴らせば、原音に忠実な音を再現できるからです。

しかし、低音から高音までムラなく鳴る製品を作るのは、なかなか難しそうですね。
そのため、フラットな傾向をもつオーディオ機器には高度な技術が必要となり値段も高価です。

あるメーカーはダイナミック・ドラバー(DD)を必死で改良してイヤホンを作り、あるメーカはバランスドアーマチェア(BA)を組み合わせる…
それが技術なんですね😃

Music - an art for itself - Headphones and music notes / musical notation system “ by photosteve101 is licensed under CC BY 2.0 .

「ハーマン・カーブ」とは

ところが面白いことに、フラットな周波数の音を聴いても、人間にはフラットには聴こえないのです。
耳〜鼓膜〜蝸牛を通じて音が伝わる機構や脳の感じ方によって、そうなるのでしょう。

ずい分前に、匂いについて調べたことがあのですが、人間の匂いの感じ方にも不思議な特性があります。
脳って不思議なんですね。

2010年代にハーマン・オーディオ社は、人間の聴覚や脳の感じ方に対応して、音をフラットに感じる周波数特性の研究をしました。
あ、ハーマン・オーディオ社ってJBLAKGなど、有名なオーデオメーカを傘下にもつ英国の企業です。

下にハーマン社が研究した周波数特性「ハーマン・ ターゲット・カーブ」(またはハーマン・カーブ)を示します。
前の章の図に示したフラットな傾向のイメージとはかなり異なりますね。
形はわりとドンシャリだし、高い周波数は聴こえすぎるのかな?

面白いのは耳の外で鳴るヘッドホン(OE)と、耳の中で鳴るイヤホン(IEM)とは、カーブが異なることです。
ハーマン・ターゲット・カーブは、耳の構造まで考えて作られているんですね。

ハーマン・カーブ、青:ヘッドホン、赤:イヤホン, Shopping for headphones? You should know about the ‘Harman curve’ から引用

ハーマン・カーブは、オーディオ製品開発に用いられる最も有名なターゲットカーブです。
多くの企業で、スピーカーやイヤホン・ヘッドホンの開発のために用いられています。
また、ユニークな製品開発のために、独自の再生周波数特性を研究しているメーカもあります。

ところで、記事を書いていて気がついたのですが、ハーマン・オーディオ社ってサムソンに買収されたんですね。
ワイヤレスイヤホンが似ているので変だとは思っていたのですが💦

www.newsweekjapan.jp


JBLAKGも韓国資本。
まあ、自動車VOLVOも中国資本だしね。
わが日本は💦

Sound Design for Visual Media and Film Production students at dbc sound “ by vancouverfilmschool is licensed under CC BY 2.0 .

基音と倍音の幅広い周波数の音を聴く

ところで皆さんは、倍音ってご存知ですか?
音は(基音 + 倍音)でできています。

人間の声も楽器の音にも倍音が含まれています。
音は(基音 + 倍音)でできているのです。

倍音って、楽器やボーカルの音を表現する上で、かなり重要なんですね。
倍音で歌詞を聞き分けているみたいだし、倍音の方が大事といわれる楽器もある。

倍音について知りたい方は、このムービーをご覧ください。

www.youtube.com

下の図はいろんな楽器、ボーカルの周波数特性(基音)を示したものです。
ピアノ、オルガンの低音部、バスドラムなんかの基音は、結構周波数が低いですね。

良い音を聴くためには、いろいろな楽器の(基音 +倍音)の幅広い周波数範囲に対応できるイヤホン、オーディオを使う必要があるのです。
特にドラムなどの低い周波数の再生がポイントになります。

例えば、スマートホン内蔵スピーカーやブックシェルフ型スピーカでは100HZ以下の音は再生ができません。
しかし、ある程度の性能をもつイヤホンならば、20Hzレベルの音の再生は普通にできます。

だから、イヤホン・ヘッドホンを使用するのは、良い音で音楽を聴くために合理的なのです。

いろんな楽器、ヴォーカルの周波数領域 Dokumen: Eksplor & Unggah secara Gratis | Scribd より引用

良い音を聴くためには音量が必要

さらに、人間の耳には、小さな音量では低い音、高い音が聞こえにくなるという特性があります。
皆さんも、こんな経験があるでしょうか?

僕はイコライザーをいじっていて、よくこの現象を感じます。
下に、これに関連するデータである等ラウドネス曲線を示しました。

等ラウドネス曲線(は等しい音の大きさと感じる周波数と音圧のマップを等高線として結んだものである。
2つの音がもつ物理的な音圧が等しくても、ヒトが感じる音の大きさ(ラウドネス)は音の周波数により異なる。
引用:wikipedia

等ラウドネス曲線、引用:wikipedia

つまり、ライブで聴いた、あの最高の音をもう一度聴きたいと思うなら、同じような音量で音楽を聞く必要があるということです。
もっとも、最近のCDなどの音源は、音圧を上げる処理がしてあるので、爆音が必要ということはないですが、よい音を聴くためには、ある程度の音量が必要になるのです。

Sound “ by Scarygami is licensed under CC BY-SA 2.0 .

まとめ

以上に良い音で音楽を聴くための、重要となるポイントを書いてきました。
簡単にまとめるとこんな感じになります。

・ フラットな再生周波数特性のイヤホン・ヘッドフォンやスピーカーを使う
・ 幅広い再生周波数特性のイヤホン・ヘッドフォンやスピーカーを使う
・ ある程度の音量を確保して音楽を聴く

という条件を整えれば良いということなんですが、これはなかなかのハードル。
スピーカーで良い音楽を聴くためには、「かなりのコストをかけて、スピーカー・アンプを買って、さらに防音リスニングルームで聴く」
もしくは、「高級オーディを買い込んで田舎に住んで、爆音で音楽を聴く」という選択肢もあるかもしれません。

ということで、それができない我々のために、僕はイヤホン中心に音楽を聴くPCオーディオをオススメしている訳です。
上に書いた条件は、フラットな特性をもつ良いイヤホンで、ライブと同じ音量でハイレゾサブスク音源を再生すれば、すべて容易に達成できる。
そう、確信した訳なのです。

フラット傾向のオススメ有線イヤホン

今回の記事から、フラットな周波数特性をもつイヤホンをオススメします。

intime 碧 - Light (2019Edition)

一つ目は国産ブランド、intime(アンティーム)のエントリー製品。
低域〜高域まで音のバランスがよく、どんなジャンルの音楽でも楽しむことができます。
特にボーカル、ピアノ、管楽器などの音が印象的です。

セラミックツィータ VST が再生する超高域の音の響きが素晴らしく、女性ボーカル、ピアノなどの音がクリアで美しいです。
この音を一度聴いたら、このイヤホンが欲しくなります。
ロック、ポップ、アニソンなど、ビート感が大事な音楽も楽しく聴けます。

5,000円未満の価格で、このクオリティの製品には出会ったことがありません。
最高のエントリーモデルといえるでしょう。

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SONY MDR EX800ST

続いて10年以上売れ続けているソニーの定番イヤーモニター。
先端技術を誇るソニーと、ライブの世界を知り尽くしたソニー・ミュージックスタジオが共同で開発。
業界標準のヘッドホンMDR-CD900STのイヤーモニター版として開発されました。
チューニングは大型スピーカーで音を聞きながら行われたという、まさにミュージシャン、音響エンジニアのために作られた製品です。

そして、この製品は直径16mmという大きなダイナミック・ドライバーを搭載しています。
マニアから「イヤホンループの終着点」「イヤホンの最高峰」ともいわれるほどの製品です。

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おわりに

今回はいくつかグラフとか引用して、理屈いっぱい記事を書いた割には、結論は普通だった💦
しかし、オーディオ理論を知ることができたのは良かった。
基本的には「原音の再生がベスト」で、そのために必要な性能をもつオーディオ装置と、再生条件を選択するということなんですね。

最近読んだ本には、「レコーディングエンジニアの腕なんか信用できないから、メーカーのいう原音再生などという幻想に騙されるな」と書いてありました😅
筆者の主張は、それより自分の好みの音を探求し、それを再生するオーディオを追求せよということでした。

うむ、これはトンデモ理論かな💦
もともと原音自体が悪ければ、それ以上の良い音は再生できないハズ。
でも、自分の好きな音を追求するというところは頷けますね。

オーディオ関連本を2冊買って、ざっと読んだのですが理論的ではないんですね。
いまひとつ頭に入ってこない。
たくさんオーディオ買って、あれこれ経験を積んで自分だけの理想的オーディオ空間を作り上げろ、みたいなオーディオ道なんだね。

我らは防音リスリングルームの道を捨てたのだ(泣)
お金を掛けないで、最高の音をPCオーディオで追求したい。
それを皆んなでシェアしたいんだ。

そういいながら、すでに6本イヤホンを買っていた💦
(うち2本はすでに売却しました)
いやあ、1本や2本ではイヤホンの良さが理解できなくて😀

まあ、イヤホンぐらいは許して...
沼というものは、多分そうやって始まっている(^◇^;)

ShinSha