時の化石

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なつかしい 60’-70’s ポップスを聴こう 〜 マーヴィン・ゲイの名曲 の数々〜

どうもShinShaです。
今回はなつかしい 60’-70’s ポップスを紹介する記事です。

昔、雑音まじりのラジオから聴いた洋楽。
いま思えば、ひどい音質だった。
それでも、あの頃聴いた曲が忘れられないのです。

時には懐かしいあの頃の歌を聴きましょう。
今回はマーヴィン・ゲイの名曲です。😀

柔らかいファルセット、スムーズでメロウなソウル。
社会的メッセージを含む名曲、 “Mercy Mercy Me”、 “What’s Going On”
マーヴィンの作品は、いまも高い評価を受け、アーティストたちに歌い継がれています。

プロフィール

MARVIN GAYE / マーヴィン・ゲイ

1939年4月2日生まれ~1984年4月1日没。享年44歳。
マーヴィン・ゲイは60年代に名門Motownで人気シンガーになり、「悲しいうわさ (I Heard It Through The Grapevine)」やタミー・テレルとのデュエット曲「エイント・ナッシング・ライク・ザ・リアル・シング」などヒット曲を量産。

1971年、歴史的な傑作『ホワッツ・ゴーイン・オン』を発表。
美しい楽曲と緻密なアレンジで、ベトナム戦争や公害、貧困といった社会問題を取り上げた歌詞は苦悩を赤裸々に表現し、ニュー・ソウルの時代を切り拓きました。
80年代にColumbiaに移籍して『ミッドナイト・ラヴ』を発表しましたが、1984年に実父に射殺されるという非業の死を遂げました。
引用:https://www.sonymusic.co.jp/ 

Publicity photo of Marvin Gaye in 1973, during recording sessions for the album Let’s Get It On at the ‘Hitsville West’ Studio in Los Angeles. “ by pingnews.com is licensed under CC BY-SA 2.0 .

“Ain’t No Mountain High” 1967

マーヴィン・ゲイとタミー・テレルのデュエット曲。
息のあった二人のデュエットは大人気となり、3曲のスマッシュヒットを飛ばします。
マーヴィンはこの曲によって大きな人気を獲得することになるのです。

歌詞はキャロル・キングYou’ve got a friend” を思い起こさせます。
キャロルの歌より、この曲の方が先に作られていますね。
胸が熱くなる素晴らしい歌詞です。

Listen, baby
Ain’t no mountain high
Ain’t no valley low
Ain’t no river wide enough, baby

ねぇ、聴いてよ
高い山なんてない
深い谷なんてないの
そんなに広い川なんてないのよ

If you need me, call me
No matter where you are
No matter how far
Just call my name
I’ll be there in a hurry
You don’t have to worry

もしわたしが必要なら 私を呼んで
あなたがどこにいても
どんなに遠くにいても
わたしの名前を呼んでくれれば
すぐ あなたの元に行くわ
心配する必要ないの

‘Cause, baby, there
Ain’t no mountain high enough
Ain’t no valley low enough
Ain’t no river wide enough
To keep me from gettin’ to you

だって、ベイビー
どんなに高い山があっても
どんなに深い谷があっても
どんなに広い川が流れていても
あなたのところに行く邪魔はできないのよ

www.youtube.com

Ribbon Cutting of new Marvin Gaye Mural Washington DC USA 51224 “ by tedeytan is licensed under CC BY-SA 2.0 .


マーシーマーシー・ミー “Mercy Mercy Me (The Ecology)” 1971

環境汚染に対する警鐘がこの曲のテーマです。
1971年に環境をテーマにした曲を発表しているなんて驚きですね。
勇気ある行動だと思います。

水俣湾の水銀汚染。
福島原子力発電所事故による放射能汚染。
まるで、日本のことを歌ったようです。
水俣病が明るみに出たのが1950年代後半。 ニュースはアメリカにも伝わっていたのかもしれません。

歌詞は人間の愚かな行いを神に誤っています。
誰かを非難する曲だったら、この曲は世に出なかったかもしれません。
事実、モータウンの社長は反対していました。

メロディが美しいから、皆んなこの曲が好きなる。
そして、環境汚染にも関心をもつようになってくれる。

Woo ah, mercy mercy me
Ah things ain’t what they used to be, no no
Where did all the blue skies go?
Poison is the wind that blows
from the north and south and east

おお どうか私をお許しください
ああ 何もかもが昔とは変わってしまった
あの青い空はどこに行ったの?
風に毒が入っている
北から南から東から吹いてくる

Woo mercy, mercy me, mercy father
Ah things ain’t what they used to be, no no
Oil wasted on the ocean
and upon our seas, fish full of mercury

おお どうか私をお許しください
ああ 何もかもが昔とは変わってしまった
海は油で汚染 魚は水銀まみれ

Ah oh mercy, mercy me
Ah things ain’t what they used to be, no no
Radiation under ground and in the sky
Animals and birds who live nearby are dying

ああ どうか私をお許しください
ああ 何もかもが昔とは変わってしまった
放射性物質が土の下や空にも拡散し
周りの動物や鳥たちは死にかけている

www.youtube.com

ホワッツ・ゴーイン・オン “What’s Going On” 1971

アルバム “What’s Going On” は『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(2020年版:大規模なアンケートによる選出)で1位にランクされています。
名盤中の名盤なのです。

そしてタイトル曲“What’s Going On”は、世界中のアーティストから、いまもカバーされ続けている名曲です。
山下達郎さんも、この曲をライブでよく歌います。
ジェフ・ベックの最後の作品となってしまった、ジョニーデップとの共作 ”18”にもこの曲のカバーが収録されています。

この曲がどのように作られたか、Wikipediaに書いてありました。

作詞・作曲はゲイ、アル・クリーヴランドモータウンのスタッフ)、レナルド・ベンソン(フォー・トップスのメンバー)の3人による。
共作者の1人ベンソンは、サンフランシスコで反戦運動を行っていた若者と警官隊の衝突を目撃し、それを元に歌詞を書き始め、クリーヴランドの協力も得るが、この時点ではタイトルは決まっていなかった。

この曲を聴いたゲイがタイトルを考え、歌詞を追加し、更にメロディの装飾も加えた。 ゲイ自身は後年、当時の心境について、自分の周りの社会情勢とベトナム戦争に出征していた弟からの手紙から強い影響を受けたと語っている。
引用: Wikipedia


BLM、クルド人迫害、ロヒンギャ問題など、人種差別はいまでも世界中の大きな問題です。
50年経っても世界は、ほとんど変わっていない。

For only love can conquer hate
You know we’ve got to find a way
To bring some loving here today
(和訳は下を参照ください)

歌詞が素晴らしいですね。
この曲は誰も憎まず、誰も糾弾していない。
憎しみに打ち勝つのは愛だけだと歌っている。
だから多くの人が共感を感じるのでしょう。

gaye, marvin- what’s going on “ by cdrummbks is licensed under CC BY 2.0 .

Mother, mother
There’s too many of you crying
Brother, brother, brother
There’s far too many of you dying
You know we’ve got to find a way
To bring some loving here today, yeah

母さん、母さん
あまりに多くの母親たちが嘆いている
兄弟、兄弟よ
あまりに多くの兄弟が命を落としている
だから見つけなければならないよ
今日、ここに 愛をもたらす方法を


Father, father
We don’t need to escalate
You see, war is not the answer
For only love can conquer hate
You know we’ve got to find a way
To bring some loving here today, oh

父さん 、父さん
エスカレートしてはダメだよ
戦争は答えじゃない
憎悪に打ち勝つのは愛だけ
だから見つけなければならないんだ
今日、ここに 愛を届ける方法を

Picket lines and picket signs
Don’t punish me with brutality
Talk to me , so you can see
Oh, what’s going on
What’s going on
Yeah, what’s going on
Oh, what’s going on

ピケライン ピケットサイン
暴力で僕を苦しめないで
僕に話してくれ そうしたら君もわかる
おお いま何が起きているのか
What’s going on
What’s going on

www.youtube.com

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アルバム"What's Going On"もハイレゾ音源化されています。
ハイレゾ音源はApple Music、Amazon Music Unlimitedだけ‼️
素晴らしい音質で名曲を聴きましょう ♪( ´θ`)ノ


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あとがき

僕は50年もマーヴィンのことを分かっていませんでした。
ファルセットボイスで、メロウなソウルを歌う歌手だと思っていた。

2年前に彼の曲の歌詞を翻訳して驚いたのです。
彼は70年代初めから非暴力主義や環境保護を訴えていた!
マーヴィンは特別なアーティストだった。

今回も記事を書いて、改めて歌詞の素晴らしさに気づきました。
ジョン・レノンも ”All You Need Is Love” と歌っていました。
人を責めたり、憎んだり、争ったりするより、人を愛して助け合うことを考えれば、世界はきっと変わっていくでしょう。

日本では子供達にさえ、愛を届けれらない現実がある。
どうしたら世の中を変えられるか、自問する暑い夏です。

ShinSha