どうもShinShaです。
今回はイヤホン intime(アンティーム) 碧(そら)-2のレビューです。
intime は、群馬県高崎市にオーツェイド株式会社が、2016年に立ち上げたブランドです。
独自のセラミックツィータ技術が生かされた高音が美しいイヤホンです。
ピアノ、ギター、管楽器の響きが美しい。
この製品は、ジャズ、クラシック音楽ファン、美音好きの人にとって10,000円以下ベストバイ製品となるでしょう。
インピーダンスが小さいので、スマートホンに直接挿しても十分な音量で音楽を楽しむことができます。
スマートホンで音楽を聴くのにもオススメの製品です。
詳細なレビューは以下をご参照ください。
intime 碧-2について
intime とは
前回、マエストロオーディオ IEMのレビューをした際に、オーツェイド(株)のセラミックスツィータの音が気に入ってしまいました。
超高域(10kHZ〜)の倍音の響きが素晴らしいのです。
先日、e☆イヤホン秋葉原本店でオーツェイドの別ブランド、intime(アンティーム)の中古があるのを見つけて、思わず購入😅
ということで、今回はntime(アンティーム) 碧(そら)-2のレビューです。
Intime(アンティーム)は、群馬県高崎市にオーツェイド株式会社が2016年に立ち上げたブランド。
同社はセラミックス技術を応用した独自のツィーターを用いたイヤホンを開発しています。
高音質でコストパフォーマンスが良い製品は、若い世代に人気があります。
intime製品にはいくつかのシリーズがあり、漢字のネーミングがあります。
碧(そら)、煌(きら)、轟(ごう)、雅(みやび)など。
シリーズ名は音質を表すようなのです。
「碧」 は青空のように抜けの良い高音のイメージでしょうか。
intime 碧シリーズ
本製品についてのメーカ説明を引用します。
本製品では贅沢にもintime碧-Ti3で用いた新開発の低ヒステリシスセラミック材料を採用したVSTとHDSS(R)技術を搭載し、さらに中高域の響きに特徴のあるグラフェンコートウーハーをメインのユニットとしてドライブすることで、解像度が高く奥行き感のある空間表現性能を実現いたしました。
また筐体にフル・ステンレスボディーを用いることで偏振動の発生を抑制し、歪み感の少ないきれいな中高域再生を得ることにも成功いたしました。
これら新技術により初代intime碧の特徴を継承しつつ、intime碧-2はワンランク上の音の広がりや高い解像度を持つハイレゾ対応イヤホンとして新しく生まれ変わりました。
https://intime-acoustic.jp から引用
※ VST:セラミックツィータ (Vertical Support Tweeter)
HDSS:キャビネット内部の音の反射を抑制して乱れの少ない音を奏でるための装置
グラフェン:炭素原子がハチの巣のような六角形に結びついている原子1個分の厚さのシート。薄くて高い強度をもつシート。
下に 姉妹製品 intime 碧 Ti3 Edition2 の構造図を示しました。
VSTとウーハーが同軸で配置されています。
碧-2ではグラフェンコートのウーハーが使われているようです。
高音域(5-10kHz)・超高音域(10kHz〜) の音は、圧電セラミクス技術を使ったツィータ VSTを使って出している。
姉妹機 intime 碧 Ti3 の再生周波数特性を下に示します。
ハーマーン・ターゲット・カーブではなく、フラットの形状を示しています。
この特性だと、確かに重心高めで高音に特徴のある音になりますね。
製品仕様
intime 碧-2
形式:φ10mmダイナミックドライバー
積層型セラミックツィーター VST、HDSS(R)
再生周波数帯域:20 HZ - 40 KHZ
インピーダンス:22 Ω、感度:102 dB/mW
接続:3.5mm アンバランス接続
スマートホンで音楽を聴く人も本製品のターゲットです。
インピーダンスが小さく感度も良いので、スマートホンに直接挿しても十分な音量で音楽を楽しむことができます。
聴いてみると、いい音がしますよ。
intime 碧-2 の写真
購入したintime碧-2の写真を載せます。
シンプルなステンレスのハウジングがなかなか良い。
機能的でシンプルなデザインです。
製品レビュー
総合評価
総合 :☆☆☆☆
デザイン・質感:☆☆☆☆
装着感 :☆☆☆
サウンド :☆☆☆☆
<音質バランス>
[コメント]
全体にフラットな音質ですが、中高域〜高域の量感が多めです。
低域の音もしっかり再生しベース、ドラムによるビート感が伝わってきます。
ロック、ジャズ、ヒップ・ホップ、クラシック、エレクトリックミュージックなど、あらゆるジャンルの曲でも楽しめます。
セラミックツィーターVSTの再生する高域、超高域の音がこの製品の特徴です。
Intime 碧−2が再生するピアノ、ギター、管楽器の響きが美しいです。
ジャズやクラシック音楽ファン、女性ボーカル曲など高音の音楽が好きな人にとって、10,000円以下のベストバイ製品となるでしょう。
サウンド・インプレッション
例によって、かなりの数の曲を intime 碧−2で聴き込みました。
下記の試聴曲にリストアップした曲は、このイヤホンで聴いて素晴らしいと感じた楽曲です。
ハイレゾ音源 中島美嘉 “ORION with ensemble”はボーカルの息継ぎまでも美しい。
そして、宇多田ヒカル、キャロル・キング、女性ボーカル曲をきれいに聴くことができます。
YOASOBI "夜に駆ける"は、ベース音のビートが伝わってきて、ノリがある楽しいサウンドです。
男性ボーカルものは、米津玄師 、ザ・ローリングストーンズなど、アコースティックでエモーショナルなバラードが良く合います。
米津玄師 ”アイネクライネ”のアコースティックギターの響きは、本当に美しいなぁ。
セラミックツィーターVSTが奏でる高音、超高音の音が素晴らしいのです。
ピアノ、ギター、管楽器の音が美しく印象に残ります。
マイルス・ディビス”Blue in Green”のトランペットの金属的なミュート音、コルトレーンの艶やかなSAXの音、そして村治佳織のクラシックギターの響き。
グレン・グールドが小さく歌いながら奏でるゴールドベルク変奏曲 aria、ビルエバンス”You Must Believe in Spring”ピアノの甘い響き。
intime 碧-2 でこれらの楽器の高音、エコーを聴いていると、このイヤホンから離れられなくなりそうです。
定位・音場
ボブ・ディランのライブ音源、オスカー・ピーターソン”We Get Request”などの楽曲で、本製品の空間表現、定位について確認しました。
Intime 碧−2 は広い音場をもっており、定位感も正確です。
これはイヤホン内部に設置されているHDSSの効果ですね。
試聴曲
・POP: 中島美嘉 ”ORION with ensemble”、宇多田ヒカル “First Love”、キャロル・キング ”So Far Away”, “You’ve Got a Friend”、YOASOBI “夜に駆ける”, “アイドル”、米津玄師 ”アイネクライネ”, “地球儀”、ザ・ローリング・ストーンズ ”Angie”
・Jazz、Classic: マイルス・ディビス”Blue in Green” 、ビル・エバンス ”You Must Believe in Spring”、村治佳織 ”Merry Go Round of Life”、グレン・グールド Goldberg Variations BMV988 1981 “aria”, ”Variation 1a 1Clav.”
デザイン・製品の質感
ステンレスハウジングの機能的かつシンプルなデザインは良いです。
ただ、老眼の僕にはLRの区別が難しいです。
装着感
耳孔が小さめの僕は、付属品イヤーピースを耳に装着すると圧迫感を感じます。
イヤーピース接続部の直径が少し大きすぎるのです。
人気がある Intime 碧シリーズは、今後も製造を続けると思います。
誰にも楽しく使用できる、ユニバーサルな製品づくりのためにも改善してほしいです。
今回はTRN製イヤーピースに交換することで、耳にフィットさせることができました。
レビュー商品広告リンク
耳孔が小さい人は、このイヤーピースで装着感を改善できます。
医療用樹脂を使ったイヤーピスで価格もお得です。
おわりに
今回は中古で製品を購入したのですが、鳴らしてみたら音がまったく良くない。
かなり焦りました。
こんなはずはないとエイジング音源を数時間鳴らしたら、本来の音が出てきました。
前の所有者はエイジングすらしなかったのかとびっくり。
オーツェイド社のイヤホンを購入してから、僕のコレクションの序列が崩壊💦
美音イヤホンとして所有していた水月雨 aria snow edition 、イヤモニター
Acoustune rs threeを数日前に売却しました。
高額で下取りしてくれたので、気分よくイヤホンの試聴を繰り返していたら、intimeの上位製品をさらに欲しくなった😅
イヤホンは奥深いですね。
優れた製品で音楽を聴くと、これまでは聞こえなかった音や、音の拡がりが聞えてきます。
その感動は何ものにも変えられない貴重なものです。
そのようなことで、僕のコレクションは、今、ほとんどが日本製イヤホンとなりました。
maestrausio(マエストロオーディオ)、intime(アンティーム)。
2つのブランドを通して、魅力的な製品を供給してくれる、オーツェイド社の今後に注目したいです。
ShinSha