どうもShinShaです。
今回はイヤホンASHIDAVOX EA-HF1 のレビューです。
Φ15mmの大きいダイナミックドライバーを丁寧にチューンして作られたイヤホンです。
特に低域〜中域の音が素晴らしく、美しいボーカル、迫力あるサウンドを楽しめます。
5,500円という価格が信じられないほど、魅力がある製品です。
本製品はインピーダンスが小さく、スマートホンでも迫力ある音を鳴らすことできます。
この値段で素晴らしい音質、もう買うしかないですね😃
詳細なレビューは下記を参照ください。
ASHIDAVOX EA-HF1について
ASHIDAVOX
ASHIDAVOXはアシダ音響株式会社は東京都の音響専門のメーカのブランドです。
なんと創業80年の老舗企業なんですね。
アシダ音響株式会社の主力製品は民生用のヘッドホン、マイクロホン、スピーカーなど。
メインは放送局で使うヘッドセット、マイクロフォン、防災用スピーカーなどの音響製品を作っている会社です。
そんなアシダ音響株式会社も、数少ない一般ユーザー向けの製品を作っています。
Webで調べてみると一般ユーザー向けの製品はヘッドセット1種、ヘッドホン2種、イヤホン1種です。
今回紹介する製品は、この企業が作っているただ一つの一般ユーザー向けイヤホンなのです。
ASHIDAVOX EA-HF1
本製品に関するメーカの説明を引用します。
大口径ドライバー、サウンドマイスターによる設計・監修、この2つが製品のキモですね。
創業80年を超え、ミュージシャンやエンジニアの高い要求に応える最高級ヘッドホンを手掛けてきたアシダ音響(株)が、一般ユーザー向けに開発した高品質イヤホン。
アシダ音響(株)が誇る、サウンドマイスターが設計、監修した自信作。
アシダ音響(株)往年の名器 Hi-Fiスピーカ「6P-HF1」をデザインモチーフとし、15mmの大口径ドライバーを搭載することで抜けの良い中高音域とイヤホンの枠を越えた迫力ある低音域を実現。
イヤホン本体に直接関係のない華美な梱包、販売諸経費などの部分を徹底的に見直し、お客様にとって本当に必要なもののみを残すことで、お求め易い価格を実現。
製品仕様
ASHIDAVOX EA-HF1
形式:φ15mmダイナミックドライバー
再生周波数帯域:5 HZ - 40 KHZ
インピーダンス:16 Ω、感度:111 dB/mW
接続:3.5mm アンバランス接続
このイヤホンは、できるだけ大きなドライバーを使って良い音を、ダイナミックな音を出そうという設計思想ですね。
僕のもっている他者製品ダイナミックドライバーはφ10mmです。
デザインを考えると普通はせいぜい10mmぐらいまでですね。
本製品はインピーダンスが小さく感度も良いので、スマートホンに直接挿しても十分な音量で音楽を楽しむことができます。
スマートホンで聴いても、迫力あるいい音が出ます。
ASHIDAVOX EA-HF1の写真
購入した製品の写真です。
簡素なパッケージとデザイン。
音で真っ直ぐ勝負するタイプですね😃
製品レビュー
総合評価
総合 :☆☆☆☆
デザイン・質感:☆☆☆☆
装着感 :☆☆☆
サウンド :☆☆☆☆
<音質バランス>
[コメント]
Φ15mmの大口径ダイナミックドライバーが再生する低域〜中域の音が美しいです。
低域、中低域音の量感は多め、 低域から高域までバランスの良い音を再生します。
このイヤホンでボーカル曲を聴くと素晴らしいです。
また、スネアドラム、ベースなど低域の音の響きが素晴らしいので、ジャズ、ヒップ・ホップなどの音楽を楽しく聴けます。
楽器としては、このほかチェロ、テナーサックスの音などが印象的です。
価格設定が間違っていると思うほど魅力があり、コストパフォーマンスが高い製品です。
サウンド・インプレッション
僕は購入前に製品レビューをしっかり読む人間です。
Amazonの製品レビューでは、何人かのユーザーがこの製品に高い評価を与えています。
あるコレクターは「1本だけを残して、残りのコレクションを全部捨てなければならないなら、迷わずASHIDAVOXイヤホンを選ぶ」と。
これを読んで、このイヤホンにすごく興味をもちました。
どんな音が鳴るんだろう?
ここまで高い評価を得る理由を知りたいです。
購入したASHIDAVOX EA-HF1のサウンド・インプレッションを書きます。
例によって、かなりの数の曲を 聴き込みました。
下記の試聴曲にリストアップした曲は、このイヤホンで聴いて素晴らしいと感じた楽曲です。
最初にハイレゾ音源 の中島美嘉 “ORION with ensemble”を聴いてみました。
ボーカルが艶かしく息継ぎまでも美しい。
確かにボーカル曲は本当に素晴らしいなぁ。
次に、ビリー・アイリッシュ”Bad Guy” を聴いてみた。
ベース、スネアドラムの低音からシンセサイズまでを使った楽曲です。
ベースの響きが素晴らしく、ボーカルも美しく最高にカッコいい。
今度はリリースされたばかりの森山良子 ”ゴロワーズを吸ったことがあるかい” を。
ウッドベース、テナーサックス、ボーカルの音が素晴らしい。
やはり、このイヤホンの低域〜中域の音が良いのだ。
これは Φ15 mm ダイナミックドライバーの音の魅力ですね。
もう一つ気づいたのは音が柔らかいことです。
低域・中低域のボリューム感が多いから、高い音は小さめに聴こえる。
いわゆるマスキング効果を応用している。
真空管アンプで聴くような柔らいサウンドが心地よいのだ。
このイヤホンにはそういうチューニングが施されています。
マエストラオーディオ MA910SBで、同じ曲を聴き比べると良く分かる。
たしかにASHIDAVOX EA-HF1は、低域・中低域主体の柔らかいサウンドを好む人には、最高の製品かもしれません。
同じ理由で、このイヤホンで古いジャズボーカル曲を聴くのも楽しいです。
先日亡くなったトニー・ベネットの”The Shadow of Your Smile(いそしぎ)”もいいですね。
オスカー・ピーターソン We Get Request ”My One and Only Love” も素晴らしい。
クラシックではヨーヨー・マが弾くバッハ無伴奏チェロ曲が美しかった。
反面、高音が硬いから、たとえばフランクシナトラ ”Fly Me to the Moon”なんかのトランペットを多用するサウンドを聴くのは厳しいかな。
ASHIDAVOX EA-HF1 は大きなダイナミックドライバーを魔法のようにチューニングした素晴らしい音質のイヤホンでした。
低域〜中域がメインのサウンド、楽曲を好む人には、最良の製品だと考えます。
しかも、信じられないほど価格は安い。
僕はサウンドの好みが違うのですが、ずっと手元に置いておきたい一本だと考えています。
試聴曲
・POP: 中島美嘉 ”ORION with ensemble”、ビリー・アイリッシュ”Bad Guy”、”What Was I Made For”、森山良子 ”ゴロワーズを吸ったことがあるかい”、平原綾香 “Jupiter”、玉置浩二 “やっぱ好きやねん”、”田園”
・Jazz、Classic: トニーベネット: Movie Song Album ”The Shadow of Your Smile、、オスカー・ピーターソン: We Get Request ”My One and Only Love”、ヨーヨー・マ : Bach Cello Suite “1.Prelude”
・視聴環境: Apple Music ハイレゾロスレス・ロスレス、DAP:FiiO K7
定位・音場
ボブ・ディランのライブ音源、オスカー・ピーターソン”We Get Request”などの楽曲で、空間表現、定位について確認しました。
このイヤホンの音場は広く、定位感も正確です。
デザイン・製品の質感
高級感はないですが、機能的に作られたデザインに好感を持ちました。
価格以上のクオリティだと感じます。
装着感
耳への装着感はあまり良くないです。
耳孔が小さめの僕は、付属品イヤーピースを耳に装着すると圧迫感を感じます。
イヤーピース接続部の径が大きすぎるのです。
また、ノズルが短くフラットな面に取り付けた形状が、装着を難しくしています。
デザインの変更を求めたいです。
手持ちのイヤーピースを次々試して、Spinfit CP145に交換することで、個人的には装着感がかなり改善しました。
レビュー商品のリンク
このイヤーピースに変更することで装着感はかなり改善しました。
音質も良好です。
おわりに
イヤホンの世界は奥が深いですね。
良い音を出すために、様々な技術革新や製品の改良が行われています。
ドライバーの材質を様々変えたり、独自のツィータを発明したり。
今回レビューした製品は、可能なかぎり大型のダイナミックドライバーを採用し、精密にチューンしたイヤホンでした。
エンジニアの僕は、こういう情報を調べて、実際に音を聴くのが楽しいのです。
日本にもASHDAVOX、intimeなど、海外製品に負けない品質のイヤホンがあることは嬉しい限りです。
しかし、最近、こうして音楽を聴いていて気になるのはJPOP楽曲の音質の悪さです。
ただ圧縮して音圧を上げればいいと思っている。
録音が悪いのか、ミキシングが悪いのか、エンジアがいないのか?
海外の楽曲の音は、ビリー・アイリッシュだって、テイラー・スイフトだって、オリビア・ロドリゴだって素晴らしいです。
売上、マーケットサイズ云々の話があるだろうが、シティポップの世界的流行の例もあります。
今回紹介した イヤホン ASHIDAVOX EA-HF1のように、一つひとつこだわりを持って作品を仕上げていくことが大事なんですね。
ShinSha