時の化石

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【ジャズ スタンダード ノート】A列車で行こう Take the A Train

どうもSinShaです。
今回はジャズのスタンダードの記事です。
ジャズ スタンダードの記事は、これからシリーズ化して書いていこうと思います。
不定期の気ままな更新となりますが、よろしくお願いいたします。

シリーズの最初を飾るのは、ジャズの神様、デュークエリントン楽団の「A列車で行こう」。
1941年にリリースされた、ど定番ともいえるこの曲、最近でも若いヴォーカリストたちが歌っています。
皆んなが楽しめるスタンダードとしてすっかり定着しているんですね。

デュークエリントン楽団のミディアム・スゥイングの軽快なナンバー。
聴いていると楽しくなりますね。
今回の記事では、「A列車で行こう」の名演、素晴らしいボーカルを新旧織り交ぜてご紹介します。

A列車で行こう “Take the A Train”

曲について

A列車で行こう」 (Take the 'A' Train) は、デューク・エリントンが楽団のピアニスト、アレンジャーのビリー・ストレイホーンに作詞・作曲をオーダーして作られた作品です。
1941年2月にエリントン楽団の演奏でレコードが発売され大ヒットしました。
古い本を読んでいると、当時ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)とラジオ局とに係争があり、エリントンはストレイホーンに曲作りを依頼したようですね。

ASCAPに所属していないストレイホーンの曲なら、ラジオで流すことができる。
それがこの大ヒット曲を生み出したのです。
世の中、何が幸いするのか分かりません。

"Duke Ellington Big Band" by Hans Bernhard (Schnobby) is licensed under CC BY-SA 3.0

曲タイトルの「A列車」とは、ニューヨークの、ブルックリン東地区からハーレムを経てマンハッタン北部を結ぶニューヨーク市地下鉄A系統(別名「8番街急行」)の名称です。
曲のアレンジから蒸気機関車をイメージしていましたが、地下鉄なんですね。
さすがに地下鉄で蒸気機関車はないですね😅

ニューヨーク市地下鉄A系統列車 Adam E. Moreira - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2176817による

歌詞

You must take the A Train
To go to Sugar Hill way up in Harlem
If you miss the A Train
You'll find you've missed the quickest way to Harlem

Hurry, get on, now, it's coming
Listen to those rails a-thrumming
(All Aboard!)

Get on the A Train
Soon you will be on Sugar Hill in Harlem

ハーレムのシュガーヒルに行くのなら
A列車に乗らなきゃね
それがハーレムへの一番の近道よ

急いで乗って
電車が来るよ
レールの鳴る音が聞こえるでしょ
(ご乗車ください!)

A列車に乗ったら
すぐにハーレムのシュガーヒルに着くわ

シュガーヒルはハーレムにある高級住宅地。
ジャズプレイヤーたちの憧れの場所です。
「憧れの場所にA列車に乗って向かっていこう」、シンプルで楽しい曲想ですね。
シュガー・ヒルの少し東にはヤンキースタジアム、南にはニューヨーク州立大キャンパスがあります。

シュガーヒルはハーレム随一の高級住宅街である。 1800年代後期に、白人中産階級、上流階級のために開発されたため、古きヨーロッパを思わせるレンガ造りの美しい街並が続く。 ハーレム・ルネサンス期の1920年代頃から、社会的に成功した黒人層が住み始めるようになった。 シュガーヒルとは、文字通りに「甘い丘」。ある意味で「成功の甘い丘」といったニュアンスでこの名が定着したとされる。 引用:wikipedia


シュガーヒル地区の写真 ”Sugar Hill" by annulla is licensed under CC BY-SA 2.0

代表的な演奏

ジャズ・スタンダードを聴く楽しみは、いろんなアーティストの曲を聴き比べることなんですね。
「A列車でいこう」の演奏にはどんな名演があるのでしょうか?
スゥイングする楽しい名曲を聴きましょう。

インストゥルメンタルでは、ご本家エリントン楽団、クリフォード・ブラウンオスカー・ピーターソン、レイ・ブライントなどの演奏が有名です。
あと、チャールズ・ミンガスシェリー・マンなんかの演奏も素晴らしいです。
僕は大西順子”Piano Quotient Suite” のバージョンも大好きです。
さすが大スタンダード、いろんなアーティストが、この曲を演奏しています。

ボーカルバージョンでは、エラ・フィッツジェラルドが有名ですが、僕はアニタ・オディがマーティ・ペイチ楽団をバックを歌っているのが好きです。
また、新しいところではガブリエラ・アンダーズ、ニッキ (Nikki Yanofsky) なんかも歌っていますね。

アニタスキャットを織り込んだスゥインギーなボーカルはいいですね。
カブリエラのラテンアレンジの曲もなかなか良いです。
1年くらい前に、ニッキちゃんのライブMVを見たら、一瞬で彼女のファンになっていまいました。

ご機嫌な「A列車で行こう」を聴くことができるジャズアルバム、https://www.amazon.com の画像を加工

⚫️ デューク・エリントン楽団

www.youtube.com

⚫️ 大西順子

www.youtube.com

⚫️ アニタ・オディ

www.youtube.com

⚫️ ニッキ・ヤノフスキー

www.youtube.com

サブスクミュージックでジャズを聴こう

サブスクミュージックでジャズを聴きましょう。今回のスタンダードの名演、名曲はすべてサブスクで聴くことができます。しかも音質も素晴らしい。
Apple Musicではジャズ名盤のハイレゾ化が進んできています。素晴らしい音質で名曲を聴きましょう ♪( ´θ`)ノ

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おわりに

今回のジャズ・スタンドシリーズのタイトルを「あなたと夜と音楽と」にしました。
夜ゆっくりジャズを楽しんでもらいたい意図で選んだタイトルです。
同じ名前のスタンダード曲もありますが、深く考えないようにお願いいたします。

やっぱり音楽の記事を書くのは楽しいですね。
数日前から、何曲も「A列車で行こう」を聴いていますが、気分が軽く明るくなってきました。
この曲に出てくる「シュガーヒル」って良い名前ですね。
そういえば「渋谷」ってこの真っ逆様だなぁ😅

ShinSha