どうもShinShaです。久しぶりにイヤホンのレビュー記事を書きました。今回紹介する製品は中華ブランドNICEHCKのイヤホンです。NICEHCKはAmazon、AliExpressなどネット販売で主にイヤホンケーブルなどを販売している中華ブランドです
最近、このサイトを通じて、イヤホン、イヤーピース、ケーブルなどを購入いただくケースも増えてきました。そのほとんどが中華ブランドの製品です。やはり、皆んなコストパフォーマンスが高く魅力的なイヤホンを求めているのだ感じます。
今回評価したNICEHCK DB2は音質・デザインが良く、スマートホンでポップスを聴くのに最適なエントリー製品です。KZなどの「ドンシャリ系」とは異なる、バランスよい音質に好感をもちました。詳細は下記を参照ください。
イヤホンNICEHCK DB2
製品の特徴
NICEHCKブランドについては、これまでケーブルを数本購入したことがあります。現在も同社のケーブルを使用しています。安価で良質なケーブルを供給しているブランドという認識がありました。
このイヤホンのドライバーは1DD + 1BA、グラフェンコート振動板をもつダイナミック・ドライバーとバランスド・アーマチュアのハイブリッドです。周波数特性は低域から高域までフラット。このパターンだと、中域が強調される傾向の音となります。ということは、ポップスを聴くのに適していますね。
製品仕様
本製品はインピーダンスが小さく感度が高い特徴をもっています。また、周波数特性からも、スマートホンで音楽を聴くために最適化された製品だと考えます。マイク付きの製品もありますしね。
NICEHCK DB2
形式:ハイブリッド型:1DD + 1BA
(ダイナミックドライバー + バランスド・アーマチュア)
再生周波数帯域:20 HZ - 20 KHZ
インピーダンス:16Ω、感度:107 dB/mW
筐体素材 : 樹脂、アルミニウム
コネクタ : 0.78mm,2pin
接続 : 3.5mmアンバランス
製品の写真
今回の製品はNICEHCKよりサンプルを提供頂きました。製品のパッケージは水月雨と同じように、美少女アニメが描かれています。最近の中国ブランドはこのパターンのパッケージが多いですね。
付属品はイヤーピースが2種類各S・M・L、がま口のように開くポーチがついています。このポーチは使いやすそうです。
イヤホンヘッド、ケーブルを取り付けた写真は下のとおりです。樹脂ドリップによるイヤホンヘッドのデザインはとても良いです。色はブラック・ブルー・パープルの3色です。今回選んだ製品はブルーです。
ケーブルは無酸素銅でコネクターは2pinタイプ。リケーブルの対応が可能です。ゴールドのケーブルはデザイン的にも良いです。
製品レビュー
総合評価
NICEHCK DB2
総合 :☆☆☆☆
デザイン・質感:☆☆☆☆☆
装着感 :☆☆☆☆
サウンド :☆☆☆☆
定位・空間表現:☆☆☆
[音質バランス]
[コメント]
音質はフラットですが、わずかに中低域〜中高域の音圧が高い。低域から高域までスペックどおりの音が再生されていると感じます。
付属品イヤーピスを付けて、最初に音楽を聴いた時、低域の音圧が足りなくて「困ったな」と思いました。しかし、イヤーピースをSpinfitに付け替えたら音が化けました。グラフェンコート振動板ダイナミックドライバーらしい低音が出てきた。高域・超広域はバランスド・アーマチュアの受け持ちですが、高音もしっかり聴こえます。なお、バランスド・アーマチュア独特の歪については感じることはありませんでした。
価格的には中華ブランド”KZ”あたりと比べられると思います。KZイヤホンの「ドンシャリ系」とは異なる、フラットな音質に好感をもちました。女性ボーカル、ピアノ曲など、中高域寄りの美しい曲を聴くのに適していると感じます。
結論として、NICEHCK DB2はバランス良い音質、デザイン、コストパフォーマンスに優れたオススメのイヤホンです。
サウンド・インプレッション
最初にS.M.S.LのDAC 400DOに接続して、Apple Musicから女性ボーカルを何曲か聞いてみました。
[試聴①]
中島美嘉 “雪の華”
ボーカルが自然で美しいです。曲のもつ可憐さ、エモーションを感じます。ストリングス、ピアノの響きもなかなか美しいです。
宇多田ヒカル ”First Kiss” “Automatic”
このイヤホンは女性ボーカルを聴くのによく合います。きめ細かく自然な音が聴こえます。”First Kiss”では曲の美しさが伝わってきます。
“Automatic”ではドラム、ベースの低音から生み出されるリズムを感じます。いろんな楽器の音が聞こえてきます。聴いていて心地よいなぁ。
ここまで書いて、この製品が本来、スマートホンに接続して使用することを目的に開発されたことを思い出しました。早速、iPhoneに接続して聴いてみました。接続に使った変換プラグはUGREENの製品です。
[試聴②]
インピーダンスが小さく感度が高いので、スマホに接続しても十分な音量が確保できます。久しぶりに斉藤和義さんのアルバムでも聴きますか。名盤『風の果てまで』(2015)を選びました。
斉藤和義『風の果てまで』: ”夢の果てまで” ”攻めていこうぜ”
ボリュームを上げて、このアルバムから2曲を試聴してみる。低域〜高域までバランスよく音楽が再生されている。ベース、ドラムスが生み出すグルーブ感が伝わってきます。ロックぽい楽曲を聴くのもなかなか良い。特に”攻めていこうぜ”の音は楽しかった。
[試聴環境]
試聴環境①:Apple Music (ロスレス、ハイレゾロスレス)- iMac- S.M.S.L DO400 - 本製品
試聴環境②:Apple Music (ロスレス) - iPhone- 本製品
デザイン・製品の質感
樹脂ドリップによるフェイスプレート、ゴールドのケーブルなど、デザインを重視した製品だと思います。女性ウケがよい製品だと思いますので、赤とかピンクのフェイスプレートもありかな。
一点だけ課題を指摘します。付属ケーブルの巻き方、針金の処理が少し雑でした。日本のユーザーはこういう細部を重視します。製品イメージ向上のためにも、より丁寧な仕上げが好ましいと思いました。
装着感
軽くて装着しやすい製品です。ケーブルはSHUREがけ用に曲げ加工がしてあり、装着しやすいです。
NICEHCK DB2 Amazon リンク
おわりに
今回は中華ブランド NICEHCKから提供いただいたイヤホン製品サンプルを評価しました。本製品のAmazon価格は3,950円(2024年4月中旬)。この価格帯は国産製品、中華ブランド製品がひしめく競争が激しいエリアです。
NICEHCK DB2は音質、デザイン、コストパフォーマンスのバランスの取れたオススメ製品です。音質はバランスがよく、スマートホンでポップスを聴くのに最適です。また、このイヤホンのデザインは魅力的です。デザインだけでも十分な選択肢になり得ると感じます。
イヤホンの記事を書くのはやはり楽しいですね。このところストレスフルな毎日でした。今回のレビューを書くため、久しぶりにイヤホンをいじり、音楽を楽しんで心が癒されました。これからもイヤホン製品の記事を楽しく書いていきたいと思います。
ShinSha