時の化石

ブログ「時の化石」は、アート、ミュージック、ライフハックなどを中心に数々の楽しい話題を提供します。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

イヤホンレビュー ZERO AUDIO CARBO DUOZA Ⅱ M-DWX20-CD ー 高音質 & ハイコストパフォーマンスの国産イヤホン

どうもShinShaです。じつは少し前からZERO ADIOのイヤホンが気になっていました。それは、国産ブランドで、ダイナミックドライバー(DA)を2基搭載した製品を出しているからです。おまけに値段もお手頃。Amzonのポイントが貯まってきたので、購入して音を聞きたいと思いました。

国内のオーディオ市場は、海外製品にどんどん押されています。高級製品は欧米メーカー、そして手頃な価格帯は中国製品がガンガンきている。国産ブランドによい製品があれば、ぜひ入手したい。良い製品があれば紹介したいという気持ちをもっています。

今回、ZERO ADIOイヤホンの音を聴いてびっくりました。この値段の音ではない!ジャズ聴いているとめちゃ楽しい!これはオススメです。詳細は下記を参照ください。

ZERO AUDIO CARBO DUOZA Ⅱ M-DWX20-CD

僕が愛用しているイヤホンはintime(アンティーム)製品2種、SONY製品1種、ASHIDAVOX1種です。このコレクションで、満足して音楽を楽しんでいます。

最近、ハイエンド製品には興味がなくなりました。そんなことより、まだ知名度が十分でないブランドの製品や、新しい技術を応用した製品に興味を感じます。あまり知られていない良いものを見つけて、皆んなに情報をシェアしたいと考えるようになりました。

ということで、最近興味をもったのは、国産ブランドZERO ADIOのイヤホンです。webのレビューも中々の評判だし、値段もお手頃です。

ZERO AUDIOは京都市伏見区協和ハーモネット株式会社のオーディオブランドです。この会社は電線、ネットワークケーブル材料などの販売をメインとしてる企業。ZERO AUDIOについては2010年からスタートした事業です。

ZERO AUDIOは有線イヤホン、ワイヤレスイヤホン、ケーブル、アクセサリーを販売しています。イヤホン製品の価格は3〜12千円程度、いわゆる高級製品は作っていないのですね。

ZERO AUDIOの製品

www.zeroaudio.jp

 

製品について

今回購入したのは同社の有線イヤホン”CARBO”シリーズの製品です。アルミニウムの筐体にカーボンファイバーを巻き付けて共振を制御し、ダイナミックドライバーが2つ同軸に搭載されている。そんな仕組みでできています。これは聴くのがとても楽しみだ。

購入した製品のメーカー情報を以下に転載します。

リアルカーボンハウジングを使用 軽量・高強度でかつ制振性にすぐれたカーボンファイバーと削り出しアルミニウムの複合強化ボディで、不要な共鳴振動を抑制、ドライバーの性能を最大限に引き出す。平織模様が美しいリアルカーボンファイバと削り出しアルミニウムに施したルビーレッドのアルマイト処理とのコントラストで高級感も演出。

デュアル・ダイナミック・スピーカー搭載 2種類のダイナミックドライバーをタンデムマウントしたデュアル・ダイナミック型モデル。新開発のフロントドライバーとコンポジットハウジングにより70,000Hzまでの再生周波数帯域を実現し、パワフルな重低音から繊細な高域までハイレゾ音源に奥行きを持たせながら臨場感豊かに再生。
引用:https://www.zeroaudio.jp


イヤホンヘッド、イヤホンの構造、https://www.zeroaudio.jp  

製品仕様

ZERO AUDIO CARBO DUOZA Ⅱ M-DWX20-CD
形式:デュアル・ダイナミック・スピーカー
再生周波数帯域:6Hz〜70,000Hz Z
インピーダンス:18Ω、感度:98 dB/mW
筐体素材   : アルミニウム+カーボン 本体接続   :3.5mmアンバランス
コード    :OFC 1.2m [ Y型 ]

付属品:シリコンイヤーピース:3組、ヘッドホンクリップ、キャリングバッグ

このイヤホン、再生帯域が70KHZと非常に高いです。ここまでのスペックの製品に出会ったことがありません。インピーダンスは低めで、スマートホンでも楽しめる仕様となっています。

購入イヤホンの写真

パッケージはクオリティが高いです。この製品、VGP2019を受賞しているのですね。知らなかった。

製品パッケージ
内箱もよくできています。付属品はイヤホンクリップ、ポート、イヤーピース三組。

パッケージを開けると
イヤホンを取り出しました。黒を基調とするデザインはなかなかカッコイイ。
ZERO AUDIO CARBO DUOZA Ⅱ M-DWX20-CD

製品レビュー

総合評価

ZERO AUDIO CARBO DUOZA Ⅱ M-DWX20-CD
総合     :☆☆☆☆☆
デザイン・質感:☆☆☆☆
装着感    :☆☆☆☆
サウンド   :☆☆☆☆☆
定位・空間表現:☆☆☆☆

<音質バランス>

[コメント]
僕はこのイヤホンを税込4,790円で購入しましたが、この値段の音ではないです。初めて聴いた時はびっくりした。どこかのレビューにSHURE SE215、Sennheizer IE100Proより音が良いと書いていた人がいましたが、負けてないですね。これほどコストパフォーマンスの高いイヤホンはあるだろうか。

音質は低域に比重があります。低域強めで高域・超高域まで、しっかり音が出ている。だからジャズを聴くのがとても楽しい。ハウジングに特徴があるからだろうか、独特の響きがあるのです。音場もそこそこ広く、解像度も高い。

音楽を本格的に楽しむなら、イヤーピースを交換した方が良いですね。イヤーピースはSpinFitが良いかなぁ。交換するとぼやけた低音を引き締めてくれます。

ZERO AUDIO CARBO DUOZA Ⅱ M-DWX20-CD、https://www.zeroaudio.jp/product/から転載

サウンド・インプレッション

聴いていて楽しい音です。幅広いジャンルの音楽をこのイヤホンで楽しむことができます。例によって、かなりの数の曲をこのイヤホンで聴きました。Pops、Classic、Jazzの楽曲を聴いた印象を簡単にまとめました。参考になれば幸いです。

[Pops]
中島美嘉 “ORION with ensemble” ハイレゾ
ヴォーカルがとても甘い。呼吸音、息継ぎも優しい。バックで鳴るストリングスが美しいなぁ。何だかうっとりしてしまいます。いろんな音が聴こえてきて、楽器の位置まで聞き取ることができるのです。

小田和正:early summer 2022 ”風を待って”
昨年ライブで聴いた、この名曲を聴いてみた。小田さんのハイトーンのボーカル、アコースティックギター、ストリングスによる、曲の美しさを見事に再現してくれる。この一曲を聴いただけで、このイヤホンを買ってよかった。

ビートルズ : 最新赤盤 “Day Tripper”
新しい赤盤2023のリミックスなかなか良いです。ビート感が感じられるロックサンドが素晴らしい。ドラムのタイトな響きに、足も腰も自然に動いてくる。

ビートルズ赤盤 『ザ・ビートルズ 1962年~1966年』 2023エディション、https://www.amazon.co.jp より転載

[Classic]
フジコ・ヘミング ”ラ・カンパネラ”
柔らかく美しい音のピアノだ。このイヤホン、ピアノの音もなかなか良いです。高域の音が瑞々しい。少しずつフジ子の音楽への情熱が伝わってくる。ピアノの響きに心が熱くなってくる。

村治香織 ”Moon River”
ギターの音が美しいなぁ。柔らかなメロディに心が癒されます。まるで小さなホールの演奏を聴いているみたいな響きです。

[Jazz]
Bill Evans : Portrait In Jazz “Autumn Leaves”
ラフォロの弾く、深いメロディアスなベースのパッセージが明瞭に聴こえます。そして、エヴァンスのピアノが奏でる瑞々しい高音のメロディ。二人のインタープレイはスリリングで美しい。ジャズの素晴らしさを心ゆくまで楽しむことができます。

Pat Metheny & Charlie Haden : beyond the Missouri Sky “Cinema Paradiso(Love Theme)”
このイヤホンの音が良いので、久しぶりに大好きな曲を聴いてみた。チャーリーのウッド・ベースが低く深く歌う。メセニーのギターのなんと美しいことか。スティール弦がピックと擦れる音が聞き取れる解像度の高い音です。


Charlie Hade & Pat Metheny “beyond the Missouri Sky”、https://www.amazon.co.jp より転載

試聴曲

[Pops]:
中島美嘉 ”ORION with ensemble” ”雪の華”、宇多田ヒカル”First Love”、小田和正:early summer 2022 ”風を待って”、 井上陽水: 招待状のないショー ”枕詞”、ビートルズ : 赤盤 2023 “Day Tripper”

[Classic]:
フジコ・ヘミング:奇跡のカンパネラ “ラ・カンパネラ” “ノクターン 第2番変ホ長調作品9の2”, 村治香織 ”Moon River”, “愛のテーマ ニューシネマ・パラダイス”

[Jazz]:
Bill Evans : Portrait of Jazz “Autumn Leaves”、Pat Metheny & Charlie Haden : Beyond The Missouri Sky “Moon Song”、

[試聴環境]
音源:Apple Music (ロスレスハイレゾロスレス)、DAC: S.M.S.L DO400

デザイン・製品の質感

黒と赤を基調としたカッコいいデザインです。カーボンファイバーの縞模様の光沢も高級感があります。ハウジングが思ったより大きいですが、ダイナミックドライバを2つ直列に並べているからなぁ。

僕にはこのM-DOCKシステムが必要ない。細いケーブルに重量がそれなりにあるMMCXコネクターをぶら下げるっていうのは不自然です。MMCXコネクターはやっぱりヘッドになければ。このイヤホンをワイヤレスに使わない人には別段に必要がない機能です。

パッケージのデザイン、質感とも素晴らしいです。まさに正しい日本製品。これ、絶対に海外でも売れると思うんだけどなぁ。Amazonが欧米で大々的に販売してくれればなぁ。

装着感

筐体は大きめですが、材質はアルミニウム + カーボン製であるため軽量です。ケーブルがヘッドの横に付く構造となっているため、ケーブルの取りまわしが容易です。装着感は良好です。シュアがけでもケーブルを垂らした方が装着できる。筐体もケーブルも軽量であるため、長時間着けていられます。

ただし、イヤーピースはダメですね。材質が柔らかく外耳とのコンタクトも緩いため、せっかくの低音が減衰してぼやけた音になってしまう。

この製品のノズルは少し細く、短い形状です。ピッタリ合うイヤーピースがなかなかないのですが、手持ちのSpinFitフィットしました。イヤーピースを付け替えると、さらに音質が良くなりました。

音場・定位感

試聴曲で音場・定位感を調べてみました。ステージ空間の広がりを感じます。また、分解能が高く、楽器・ボーカルの位置を捉えることができます。音場・定位感とも良好だと感じます。


今回レビューした製品のamazonリンク

イヤーピースはSpinFitが良いと思います。
引き締まった低音に変化します


おわりに

今回、初めて国産オーディオブランドZERO AUDIOのイヤホンを聴きました。不勉強で申し訳ありません。こんなに良いオーディオメーカを見落としていた。素晴らしい音質とコストパフォーマンスが高いイヤホンに驚きました。聴いていて、とても楽しい音なんですよ。ぜひ、この製品を多くのイヤホンファンの皆さんに、手に取って頂きたいと思います。

ZERO AUDIOのイヤホンは、もっともっと売れて良い製品だと思います。音質、製品のクオリティとも、まさに正しい日本製品。これ、海外でも絶対に売れると思うんだけどなぁ。
まだまだ、イヤホン道は深いな。精進しなければ。

ShinSha