時の化石

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久々にクラシック音楽を勉強しました - 中川 右介 著「クラシック音楽の歴史」 -

どうもSinShaです。
好みのイヤホンがそろって、PCオーディオセットが充実してきたので、久しぶりにクラシックを聴くようになりました。
15年ぶりくらいかな💦

ショパンコンクールで2位になった、反田恭平君のピアノを聴いたら素晴らしかった。
それからピアノ・コンチェルトを聴き始めました。
せっかくだから本を買って、少し勉強したいなと思ったんです。

この本は面白いなぁ。
ベートーヴェンはネー「献呈」というネーミング・ライツをビジネスモデルにしていた。
ラフマニノフピアノ協奏曲2番は人生起死回生の名曲だった。
クラシックの巨匠たちの人生を垣間見た気がしました。

オススメのクラシック入門本

あまりに暑いので、本屋さんにいく気力が出ません。
Amazonでクラシックの本を探してみる。
百田直樹さんがクラシック音楽の本、沢山書いていますね。
面白そうですね。
近いうちに読んでみよう。

ほかに本を探していると、レビューの評価の高い本を見つけました。
中川 右介 著「クラシック音楽の歴史」

グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。この1冊で流れを読み解く。
~名曲の背景と文脈をこの1冊で学び直す-

人物や事件、概念、専門用語をトピックごとに解説。
時間の流れ順に掲載しているため、通して読めば流れも分かる。
グレゴリオ聖歌から二十世紀の映画音楽まで。
クラシック音楽」の学び直しに最適な1冊。

Kindleでサンプルをダウンロード。
古代〜現代までのクラッシック音楽に関する99のトピックが時代に沿って書いてあります。
これなら軽く楽しんで読めそうです。
久しぶりの復習だから、今の僕にはちょうど良いかな。

クラシック音楽の歴史」から

筆者は音楽家ではないので、音楽ファンの視点から本が書かれています。
ほかの本にはない新鮮さがあります。
本書の99のエピソードを好きな順番に読んでも、自然にクラシック音楽の歴史が頭に入っていくというなかなか考えられた構成になっています。

本書から、面白かったエピソードをいくつかご紹介します。

モーツァルト

音楽史きっての大天才、ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト(1756−1791)。
35歳の若さで他界する前に、数多くの交響曲、オペラ、室内楽を残した。

モーツァルトが短い生涯に残した作品はCDにすると178枚。
65歳まで生きたバッハが残した音楽がCD156枚。
57歳で他界したベートーベンがCD102枚です。

単純に生存年で割ると、モーツァルトは1年5枚以上。
全盛期には、何と毎年CD10枚以上のペースで曲を書いていた。
ポップ系だって、そんなに曲を書いたアーティストはいません。

モーツァルトは生涯の1/3の日数を旅で移動し、その上演奏をしていた。
さらに遊び好きだったので、パーティに出たりギャンブルしたり💦
寝る間も惜しんで、曲を書いていたのは間違いなさそうです。
恐るべきハードワーク、おそるべき才能ですね。

"Wolfgang Amadeus Mozart (1756–91) by Barbara Krafft (1764–1825), 1819" by Royal Opera House Covent Garden is licensed under CC BY 2.0.

ベートーヴェン

ルートビッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770−1837)は生涯に9曲の交響曲、5曲のピアノ協奏曲、ピアノ・ソナタ、バイオリン・ソナタなど、数々の名曲を作曲した。
ベートーヴェンは、一生の間、誰にも雇われなかった、最初の自立した音楽家だといわれています。

ベートーベンは二十代で人気音楽家となりますが、ピアニストとして人気を博したのです。
30歳で交響曲とピアノ協奏曲を書き上げますが、難聴に襲われます。
一時は遺書を書き自殺を考えるほど苦悩をしましたが、ついに作曲家として生きる道を選んだ。
そして、34歳のとき、ついに交響曲第3番、のちに「英雄」とよばれる名曲を書き上げたのです。

この交響曲は、当初はナポレオンに献呈されるはずでした。
この曲には、ベートーヴェンがナポレオンが皇帝に即位したのを怒って表紙を破り捨て、献呈を止めたという伝説が残っています。
しかし、事実は献呈した後の謝礼の確約が取れなかったから献呈を止めたのです。

ベートヴェンは、自分の作品を献呈しまくっています。
曲が上演されるたびに、曲を献呈した人の名前が読み上げられる。
献呈を受けた貴族は自分の名声を示すのに大いに役立ったのでしょう。
献呈というネーミングライツは、宮仕のなかったベートヴェンのビジネスモデルでした。
いつの時代も、どんな天才でも、才能ひとつで食っていくのは中々大変なのですね。

"Beethoven" by ecastro is licensed under CC BY 2.0.

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調

エモーショナルで甘いメロディをもつ、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番。
皆んな本当はこの曲が好きなのです。
Wikipediaは”あらゆる時代を通じて最も人気があるピアノ曲”と書いています。
しかし、僕の若い頃にはムード音楽みたいだと、馬鹿にする風潮がありました。

当時のクラシックファンは、自慢したりカッコつける人が多かったな。
だから僕はクラシックから離れてジャズを聴くようになった。

ところが、最近の様子を見るとそうではないのですね。
この協奏曲は映画にも、フィギュア・スケートにもしばしば使用されています。
反田恭平君のApple Musicの人気No.1曲はラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番ハ短調なのです。

Sergei Vasil'evich Rachmaninov、パブリック・ドメイン https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=37407922

さて、ラフマニノフ(1873−1943)は20世紀の音楽家です。
モスクワ音楽の卒業制作、オペラ『アレコ』がボリショイ歌劇団で上演されるなど、華々しいスタートを切ります。
ところが、その後に制作した交響曲第7番が大失敗。
彼はスランプに陥り、うつ状態にもなった。

そして、次に出したピアノ協奏曲第2番ハ短調は、彼を救う起死回生のヒットとなりました。
エモーショナルで甘いメロディ、スケールの大きいオーケストレーションをもつ協奏曲は、人生を賭けて全力で書き上げた作品だったのです。

ピアノ協奏曲第2番の成功で、ラフマニノフはピアニスト、指揮者として活躍し、海外ツアーも行うようになります。
ピアノ協奏曲第2番は、ロシアのロマン派音楽の代表曲になりました。

ところが、1917年にロシア革命が勃発。
人生とは一筋縄ではいかないものですね。
貴族の身分であったラフマニノフは、手荷物一つでロシアを出国します。
後年のラフマニフはアメリカに亡命し、演奏家として生きたのです。

クラシック好きにオススメのイヤホンとハイレゾミュージック

最近、マエストロオーディオ MA910SB でクラシックを聴いています。
このIEM(In Ear Monitor)は、セラミックツィータRSTの再生する高域、超高域の倍音によって弦楽器、ピアノの響きが特別に美しいのです。

また、空間表現に優れており楽器の音の分離、音の広がりが感じられ、コンチェルト、シンフォニーを聴くのに最適なのです。
このIEMでApple Musicのハイレゾ音源でクラシックを聴いていると至福の時間を過ごせます。


エストロオーディオ MA910SBのレビュー記事です。
興味がある方は読んでみてください。

www.fossiloftime.com
ハイレゾ音源はApple Music、Amazon Music Unlimitedだけ!
素晴らしい音質で名曲を聴きましょう ♪( ´θ`)ノ


Try Apple Music


おわりに

まさか、クラシックのブログ書くとは思っていなかったです。
お気に入りのイヤホンとApple Musicがなければ、こんなことは起きなかったですね。
Apple Musicでは一瞬でクラシックの名曲、名演を聞くことができます。
本当に良い時代になったものです。

ユジャ・ワン、ラン・ラン。
映画『のだめカンタービレ』の野田恵のピアノはラン・ランの吹き替え?
クラシックの分野でも、中国の世界進出がすごいなぁ。
久しぶりにクラシックを聴いたら世界は変わってきていますね。

人生は長く、まだまだ時間がある。
これから少しずつクラシック音楽も楽しんでいきたいと思います。
ShinSha