どうもShinShaです。
9月末に日本料理店『賛否両論』に行ってきました。
この店の店主は有名な料理人笠原将弘さん。
巷では予約の取れないお店と評判です。
3回目のトライで、ようやく予約できました。
たまたまキャンセルが発生して、直後に僕が電話したのです。
奇跡かもしれないですね。
初めの来店でカウンターの真ん中。
旬の食材を活かした数々の素晴らしい料理を、心ゆくまで堪能しました。
着席からお店を出るまで150分と少し。
思い出に残る夜になりました。
『賛否両論』とは
2004年に東京都渋谷区恵比寿に料理人笠原将弘さんがオープンした日本料理店。
巷では、とにかく予約が取れない和食店として有名です。
笠原さんは腕の立つ料理人、そして熱のある人物です。
TVに出演したり、本を書いたりとにかく忙しい人です。
賛否両論メニューは「おまかせ」の2コースのみ。
料理の品書きはありません。
旬の食材を使用した「おまかせコース」の内容は、提供される直前までのお楽しみ。
とはいえ、隣の席の料理をちらちら見ながら、次に何が来るのかやたら気になるのでした。
笠原将弘(かさはら まさひろ)さんのプロフィール
1972年 東京生まれ。
焼鳥店を営む両親の背中を見て育ち、幼少期からさまざまなセンス、技、味覚を鍛えられる。 高校卒業後、「正月屋吉兆」で9年間修業後、実家の焼鳥店を継ぐ。
店の30周年を機に一旦店を閉め、2004年9月、恵比寿に自身の店【賛否両論】を開店。 メニューは季節の素材を活かした「おまかせコース」のみ。 独創的な感性で作り上げる笠原の料理が、訪れた者の心を掴み、たちまち予約の取れない人気店となる。
2013年、満を持して名古屋に【賛否両論名古屋】、2019年金沢に【賛否両論金沢】を開店。
私生活では、ビールをこよなく愛する3児の父。 愛称は「マスター」。 その昔、父親が焼鳥店の常連客にそう呼ばれていたものが現在の笠原にもそのまま受け継がれ、定着。 店の客はもちろんのこと全従業員からもこの愛称で呼ばれている。
『腕・舌・遊び心』をモットーに、父親譲りのセンスと一流料亭で磨いた確かな技術で今日も腕を振るう。 「日本で一番、日本人の役に立ち、喜ばれた和食屋だった」と、後世に名を残せることを目標に日々邁進中。
笠原さんの写真 https://www.sanpi-ryoron.com から転載
賛否両論 秋の季節のご馳走😋
賛否両論 恵比寿本店に着いたのは、予約時間19時少し前、既に10席の半分が埋まっています。
板場の正面のカウンター席に通されました。
この日は笠原さんは不在でしたが、驚いたのは調理人の皆さんの若さです。
平均年齢は三十代ではないだろうか。
若い彼らが見事な料理の腕をふるい、盛り付け、客に提供する。
その姿は、見ていて気持ちよかった。
最初に八寸が供されました。
鴨肉のロースト、青海苔のだし巻き、タコの梅ジュレ、バイ貝、鰊、さつまいも…
正確に料理の名前を覚えられませんでした😅
どの料理も一つひとつ、素材を活かして作られていて味が良いです。
特に磯の香りが濃厚なだし巻きが記憶に残っています。
続いて揚げ物が出てきました。
とうもろこしと椎茸。
カラッとか軽く揚げられた、熱々のとうもろこし。
甘みがあって、香ばしくて美味しかった。
椎茸はいまひとつ好きではないのですが、こうやって食べると美味しいのだな。
次は海老しんじょうと白舞茸のお吸い物。
ふわふわの海老しんじょうと濃厚な香りの白舞茸を、上品な薄味のお出汁でいただく。
青菜が何だっか、思い出せない😅
続いてお造りです。
器が良いですね。
まぐろは赤身と中トロ。
ヒラメは塩昆布と合わせた粒マスタードを巻いて食べてくださいと。
うむ、粒マスタード、昆布を巻いてと…初めて食べるけどうまいなぁ。
焼き物は秋鮭。
やわらかくて脂がのっていて旨味いっぱい秋のご馳走だ。
青菜の白和も、あっさり美味しかった。
そして、続いて椀もの、鶏つみれのみぞれあんかけ。
お椀が素晴らしいなぁ。
これは鶏料理にこだわりをもつ笠原さんの傑作だな。
ふわふわの鶏つくねに、最高に美味しい餡が。
もう口の中が、美味しいでいっぱいだ。
そして、そろそろ季節が終わる鱧と出始めた松茸を合わせた茶碗蒸し。
上品な出汁とフワフワの茶碗蒸し。
たっぷり入った鱧はふっくらやわらかで軽い。
松茸は少しだけど、歯応えと香りの存在感が際立っている。
ああ、この椀の中に溶けてしまいたい。
席についてから約2時間。
締めの土鍋ご飯、蓮根としらすご飯が炊き上がりました。
少し焦げたシャキシャキ蓮根、いっぱいの青ネギとしらすを混ぜて食べる。
いやあ、これも香ばしくて美味しいなぁ。
蓮根の食感としらすの香りのハーモニーが良いですね。
アゲの入った少し甘い味噌汁も素晴らしい。
おかわりはいかがですか?
ごめん、もう食べられないよ。
残ったご飯は、丁寧におにぎりにしてお土産として持たせてくれました。
甘味は6種類をお好きなだけと言われたのですが、もうお腹いっぱい。
とても食べられそうにない。
少し迷って3種類オーダーしました。
本日のデザートのアイスクリームは柿だったような気がしますが記憶が定かでは💦
どれも美味しかったけれど、杏仁豆腐はメチャクチャ美味。
中国でもシンガポールでも国内でも食べたけれどマイベストでした。
隣のおばさま達は甘味をすべて頼んでいたなぁ。
事前に下調べをしなかったので、こんなに沢山料理が出てくるとは知りませんでした。
ここでは最後まで余力を残しておかねばいけないのだね。
次回は朝から食事を調整して、万全の体制で来たいなぁ。
あとがき
店についてから150分と少々。
会計を済ませて、お店を出ました。
見送ってくれる若い調理人の彼と言葉を交わしながら写真を撮る。
ありがとう、とても美味しかったよ。
『腕・舌・遊び心』。
一つひとつ旬の素材を選び、手間を掛けて腕をふるった季節のご馳走。
誠に美味しゅうございました。
これじゃ予約が取れないわけだ。
忘れられない秋の思い出になりました。
ShinSha