時の化石

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S.M.S.L DO400 レビュー -ESSフラッグシップDAC搭載のヘッドホンアンプで新次元のサウンドを -

どうもShinShaです。久しぶりにオーディオの記事を書きます。少し前にDac&ヘッドホンアンプを買い替えました。今回購入したのはS.M.S.L という中国ブランドの製品です。

S.M.S.L DO400はESSのフラッグシップDACチップを搭載し、高出力、低ノイズのヘッドホンアンプと一体の製品です。イヤホン、ヘッドホンで音楽を聴く僕には、これとMacを繋げば、他には何にも要らないのです。

「こんなに違うんだ」。このDACで最初に音楽を聴いた時は衝撃でした。楽器一つひとつの音が際立って聴こえる。低域の音は深く沈み、高域はクリスタルのように鋭利だ。さすがESSのフラッグシップDACチップだと思いました。楽器の音、音場の奥行き、広がり...どれをとっても最高なのです。

音楽を楽しむために、やはりDACは最重要

PCオーディオでは、デジタル音源をアナログに変換し、スピーカーまたはヘッドフォン・イヤホンで音楽を楽しみます。CDやMusic Streamingのデジタル信号をアナログ信号に変換する処理を行うのがDACです。DACの詳細については下記の記事を参照ください。
https://www.fossiloftime.com/entry/2024/02/06/174722

中華ブランドのDAC&ヘッドホンアンプ 製品 FiiO K7を1年間使ってきました。この製品は価格も安く、現在でも非常に人気のある製品です。価格.comではDAC製品の人気 No.1を続け、eイヤホンでも売れています。おかげで1年間使用しても2万円以上で売却できました。

FiiO K7を使う中でいろいろ問題が見えてきました。当たり前のことですが、良い音源はたしかに素晴らしい音で再生できます。しかし、マスタリングが悪いJPOPの音源や古い音源は、音がつぶれたように聴こえるのです。聴く気がなくなるほどに。

良いマスタリングの音源というのは少ないのです。正直にいえば、最近のJPOPの音源のほとんどが音が悪いのです。このままでは大好きなJPOPアーティストの音楽を楽しめない。

ハイレゾを志向してDAC、良いイヤホン・ヘッドホンを買って高い音質を求めたけど、良い音源しか聴けなくなってきている。最近は音楽を幅広く楽しめない。これは変だなと少し前から考えるようになりました。

そんなことを感じたため「音の入り口」であるDACを見直す必要があると思いました。詳しいレビューは以下に書きますが、思い切ってDACを変えて大正解でした。

S.M.S.L DO400

新しいDACが届いた

S.M.S.Lは2009年に設立された深圳の Foshan ShuangMuSanLin technology という企業のブランドです。欧米で開発された最新のパーツを組み合わせ、低コストで高性能なオーディオ製品を作っています。同社の製品は、アメリカのレビューサイト Audio Science Reviewでも高く評価されています。僕も初めてこのDACで音楽を聴いたとき、衝撃を受けました。最近の中華オーディオはすごいです。

S.M.S.L製品の購入はオンラインとなります。AOSHIDA Audioという会社がS.M.S.L製品を世界中で販売をしています。Amazon〜AOSHIDAという経路で購入すると、1年の製品保証が付くのでこのルートでの購入をお勧めします。また他の人のレビューを読むとAOSHIDAは製品トラブルにも適切に対応してくれるようです。


今回購入したDACの写真です。シンプルで好感のもてるパッケージです。

新しいDACが届いた

Bluetoothスマホ、Padと接続ができるのでアンテナがついています。操作用のリモコンもあります。僕はアンテナは使いそうにないですね。

開封。リモコン、Bluetooth接続アンテナが入っていた
製品のカラーは2種類あり、白を選びました。デザインはシンプルでなかなか良いです。思ったよりボディは小さいです。
S.M.S.L DO400のボディ

製品の仕様

今回紹介するDACはESSのフラッグシップ DACチップ ES9039MSPROを搭載し、高出力、低ノイズのヘッドホンアンプと一体になった製品です。最近話題のMQA(Master Quality Authenticated)にも対応しています。

入力はUSB、Bluetooth、Optical、Coaxial、AES/EBU、IISの6種に対応しています。出力は3系統のヘッドホン出力(4-XLR、4.4mm、6.35mm)と2系統のライン出力(XLR、RCA)となっています。下に主な仕様を示します。

SMSL DO400 SPEC data
SMSL DO400の特徴 https://www.amazon.co.jp/ から転載

SMSL DO400の入出力機能  https://www.amazon.co.jp/ から転載

製品レビュー

(1) 総合評価
S.M.S.L DO400
総合      :☆☆☆☆☆
デザイン・質感 :☆☆☆☆
操作性     :☆☆☆☆☆
サウンド    :☆☆☆☆☆
定位・空間表現 :☆☆☆☆☆

(2) コメント
とにかく素晴らしい音質の製品です。価格6.6万円でESSのフラグシップDACチップES9039MSPROを搭載し、さらに低ひずみ・低ノイズのヘッドホンアンプも付いています。電源はリニア電源を組み込んでいる。日本国内、欧米のオーディオメーカなら3倍以上の価格でも不思議ではない。

様々な入力モードに対応、高出力のヘッドホンアンプを搭載。LDACやMQAにも対応、そしてサウンドは最高です。これ以上の機能が必要だろうか? 点数をつけるなら98点!

iMacと接続してApple Musicを聴く

[デザイン・質感]
シンプルで好感のもてるデザインです。質感に高級さは感じませんが、これで良いと思います。何しろESSのフラグシップDACチップを積んで価格6.6万円なのだから。

[操作性]
付属のリモコンは直感的に操作ができます。リモコンだけですべての操作が可能で、使いやすいです。欲を言えば、説明書には最低限の情報しか記載がなく残念です。豊富なフィルター、音色モードなど詳しい説明が欲しかった。

サウンド
初めて聴いた時「こんなに違うんだ」衝撃を受けました。低域の音は深く沈み、高域はクリスタルのように鋭利。さらに音場の奥行き、広がりを感じます。歪み、ノイズなど、どこにも感じません。

楽器一つひとつの音が際立って聴こえます。僕はジャズクラブで音楽を聴くので、普段から楽器の音をよく聴いています。ピアノ、ベース、ドラムス...楽器の音の響きが本当にリアルなのです。これも驚きでした。申し訳ないけど、前のDACの音とは比べものにならない。

さらに驚いたのは、この製品にはPCMフィルター、SOUND COLORメニューなどがあり、これらを操作して音楽を聴くことができる。PCMフィルターは5種類、そしてSOUND COLORには「豊かな音」「管球風味」「高解像度」の9種の音色モードがある。組み合わせて様々な設定で音を聞くことができる。これを使えば「マスタリングの悪い音源」もそれなりに楽しむことができそうです。

説明書にはPCMフィルターなどが記載されている

今回紹介した製品のAmazonリンク

おわりに

前に使っていた製品のDACチップはAKM(旭化成製品)でした。だから次はESSのDACチップの音を聴きたいと思っていました。ESSの世界的評価が高い理由が分かりました。やはり最高の音でした。海外レビューサイトの評価どおり、中華ブランドS.M.S.Lの製品のクオリティはとても高いと感じます。

今回、DAC&アンプを変えたら、もっているイヤホン・ヘッドホンの鳴り方がずいぶん変わりました。こんなことなら、もっと早くDACを変えるべきだった。やはり、オーディオは入り口が肝心だと再認識した次第です。

最近、ある中華ブランドから製品レビュー依頼の連絡がありました。少し迷いましたが、依頼を受けることにしました。音が良くてコストパフォーマンスが高いイヤホンを皆んなが探しています。このブログから、そういった情報を少しでもシェアできたらいいなぁ。
ShinSha