時の化石

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PCオーディオライフのすすめ(3) イヤホンという沼 - ハマったら抜け出せない美音というワナ💦 -

どうも、ShinShaです。
PCオーディオライフ関連3回目の記事です。
今回のテーマはイヤホン㊗️

やっと、ここまできましたね(涙)
ということなんですが、イヤホンって、いろんなパーツからできていて、なかなか厄介なんですね ^^;
いやあ、記事書くの結構大変で、時間がかかってしまいました。

まずは、ワイヤレスイヤホンから書いてみました。

ワイヤレス・イヤホン 〜 外で音楽を聞くためのイヤフォン

外出時に使うイヤホンと、部屋でじっくり音楽を聴くためのイヤホンを別のものだと考えています。
外では、電車の音、人の声、市街地のノイズ、バイクの音、風切り音など、絶えず騒音に囲まれます。

外に出たらじっくり音楽を聴く環境も時間も作り出せません。
だからハイレゾミュージックなんてありえないですね。

Bluetoothで普通のコーデック(音楽データの圧縮形式)の音楽が楽しめれば良い。
そうすれば、スマートフォンデータ通信量も気にしなくてもいい。
(僕はiPhoneを使っているので、コーデックはAAC)

コーデックについて知りたい人は下の記事を読んでくださいね。

Bluetoothのコーデック|Headphone Earphone Navi|オーディオテクニカ

出かけた時に、有線イヤホンを使うのは厄介です。
僕のイヤホンのケーブルはやたら絡みます💦
できればワイヤレスが欲しい。

"Beautiful cellphone cute - Credit to https://homegets.com/" by homegets.com is licensed under CC BY 2.0.

何個かワイヤレスイヤホンを買って考えた結論は、
『外で使うイヤホンはノイズキャンセリング機能付きの、そこそこのワイヤレス製品を選ぶ』

ノイズキャンセリング機能がないと、外ではまず音楽を聴く状態にはなりません。
ノイズキャンセリングが付いていても、騒音は消えないので、高音質を追求するのは無駄。
ゆえに外で使うイヤホンに、3万円以上も必要ないでしょう。

現在、僕が使っているワイヤレスイヤホンはJBLの中級機です。
JBL製のワイヤレスイヤホンの素晴らしさは下のとおりです。

スマホアプリでイコライザー設定、装着具合の確認ができる
ノイズキャンセリング性能が優れている
・何といっても音質重視に作られていて価格もほどほど

愛用のJBLワイヤレスイヤホン

ワイヤレスイヤホンのオススメを下に紹介いたします。
ノイズキャンセリング付き、音質良し、コスパ良好。

JBL Live Free2

一つ目は僕も愛用しているJBLの新機種。
コストパフォーマンスも音質も素晴らしいです。


Beats Studio Bids

BeatsはApple傘下の企業。
BeatsはもともとHIp Hopミュージックファンの中から、音質が良い製品として認められて、成長した企業です。

僕は少し前まで、有線イヤホンを使ってました。
重低音を意識したキレのいいサウンドが素晴らしい。
AppleのEarPodsより安くて、しかもApple Musicの空間オーディオにも対応してます。


イヤホンについて学ぼう

部屋でしっくり音楽を聴く時は、有線イヤホンを使っています。
それが高音質の音楽を聴くための最適な方法だからです。

最近は、LDACなんてコーデックが出てきて、ワイヤレスでもハイレゾ音楽を聞けます。
しかし、有線イヤホンに勝る音質になるとは思えないですね。
だって、こんな太いケーブルにかなう訳ないもの。

さて、理想の有線イヤホンを手に入れるために、少しイヤホンについて勉強しましょう。
イヤホンが厄介なのは、いろんなパーツから出来上がっていることです。
しかも、マニアはパーツを集めてカスタマイズして、自分好みの音を作り上げようとします💦

下にイヤホンのパーツの名前を書いた図を示します。
この写真は、僕の持っているイヤホン(KZ ZAS)をリケーブルしたもの。
4.4mmバランス接続プラグが付いています。

この文章の意味は、下の説明を読んで頂ければ分かりますよ。

イヤホンパーツの説明図

ハウジング

ハウジングは音を鳴らす心臓であるドライバーユニットを収めて固定し、音を反響させる機能をもっています。
ハウジングの素材としては、合成樹脂、金属、木材などがあります。

ハウジングはイヤホンの中で一番目立つところだから、デザインも重要ですね。

ドライバーユニット

ハウジングの中には、イヤホンの心臓である音を鳴らすドライバーユニットが入っています。
代表的なドラバーユニットは大きく分けてダイナミックドライバー(DD)、バランスド・アーマチュアドライバー(BA)の2種があります。
バランスド・アーマチュアドライバーは、もともと補聴器に使われていた音響器具なんです。

ダイナミックドライバーは、スピーカーのように幅広い周波数の音を鳴らすことができます。
一方、バランスド・アーマチュアドライバーは、再生できる周波数の幅が狭いので、複数組み合わせて使うことになります。

また、両者を組みわせたハイブリッド型のイヤホンなどもあります。

ダイナミック・ドライバーとバランスド・アーマチュア・ドライバー。https://ad.impress.co.jp/special/sony1109/ から引用

ダイナミック・ドライバーとバランスド・アーマチュア・ドライバー。
どちらの音が良いのかは、長年マニアの論争となっています(^◇^;)

イヤホンプラグと接続方式

イヤホンをDACDAPなどと接続するためのプラグのサイズは3種類あります。
ほとんどのイヤホンは直径 3.5mmのプラグが付いています。
高級な製品には直径2.5 mm、4.4 mmのプラグが付いていたりします。
(ヘッドホンは6.3mmのプラグが多いです)

イヤホンプラグの規格
(アンバランス接続)3.5 mm
(バランス接続) 2.5 mm、4.4 mm

上:4.4mmバランス接続用ケーブルとプラグ、下:3.5mmアンバランス接続用ケーブルとプラグ

イヤホンの接続方式はアンバランス接続とバランス接続があります。
この概要を紹介しますね。

アンバランス接続ではグランド側の信号が同じアンプにつながっているため、二つの信号が干渉して音が劣化します。
アンバランス接続に比べ、バランス接続は信号が干渉しないので、音がクリアに聴こえるメリットがあります。

アンバランス接続とバランス接続の違い。https://briseaudio.com/pages/caution01 から引用

プラグのサイズが違うのは、間違えて使用すると、回路がショートして壊れてしまうからです。

ケーブル

少し高級なイヤホンは、ハウジングから外してケーブルを交換できる構造になっています。

ケーブルの素材としては、銅や銀、銀メッキ銅が代表的なものです。
さらにワイヤーの編み方、銅の純度、銅線の製造法、メッキの金属種類を変えたものなど、様々な製品が作られています。

もともとイヤホンに付いていたいたケーブルとは、別のケーブルを付け替えて、マニアは音の変化を楽しみます。
これをリケーブルと呼びます。

また、ケーブルと接続方式(前項参照)を変えることで、音域が広くなったり、音が良くなったりするのです。
ケーブル一本何万円の製品もあるんですね💦

僕も試してみましたが、リケーブルによる音の変化はあまり大きなものではないと感じました。

イヤホンリケーブル製品の例 【BIGMANGO-ALLBLUE】。https://www.amazon.co.jp/から引用


イヤーピース

耳とイヤホンの間にあるのはイヤピースです。
皆さんはイヤホンを使って耳が痛くなったことはありませんか?
快適に長時間イヤホンを使うために、イヤーピースはとても需要な役目を果たします。

また、イヤーピースによって、音の聞こえ方がかなり変わってきます。
ですから、マニアは必死に良いイヤーピスを求めます(笑)

イヤーピスの材質としては、ウレタン、シリコンなどが代表的です。
また、様々な形状の製品が開発されています。

イヤホンの価格は1ペアあたり数百円〜数千円💦
最近は金属コアを取り付けたシリコンのイヤーピースなんかも出てきた(^◇^;)

いろいろな形のイヤーピース、ピンクだとなんかH💦、 A-Focus イヤーピース https://www.amazon.co.jp/から引用

以上、イヤホンについて覚えておいた方が良い、代表的な項目について書いてきました。
イヤホンって製品を買っただけで終わりではないんですね。
ケーブルを変えたり、イヤーピース交換したり😅

前回の記事、トラベラーズノートでも書きましたが、カスタマイズという魔法は人を狂わせます(笑)
人が持っていない特別なスペック、あの人に負けないモノ、自分好みの音….

探究、カスタマイズの果てにたどり着く、蕩けるような美しい音。
一度イヤホンの沼にハマると、なかなか抜け出すことができなくなるのです💦

有線イヤホンのおすすめ

前回の記事にも書きましたが、僕はイヤホンの沼にハマりつつあります。
DAC を買い、イヤホンを何本か購入し、リケーブル、バンランス接続なんてのもトライしました。

時々、コンサートに行ったり、知人の出ているジャズライブに行ったりするので、僕は音には、わりとシビアなんです。
PCオーディオでそれを再現するような音を聴けると本当に嬉しいです。

良い音楽を聴くときに感じる快感というの素晴らしいですね。
自然に体が揺れたり、手足がリズムを取っています。
この楽しみは、なかなか他には変えられません。

はい、それでは有線イヤホンのオススメをいくつかご紹介します。
今回紹介するイヤホンは、僕が使ったことがある製品、または欲しい製品です。
コストパーフォマンスが良く、音質が非常に良いです。

final E3000

最初にご紹介する製品はfinal E3000です。
finalはイヤホン、ヘッドホンの日本ブランド。
国内オーディオ関係の賞を多数。受賞しています。

このイヤホンはDD(ダイナミック・ドライバー)製品です。
final E3000 は音のバランスが良く、多くの人が勧めるエントリーモデル。

僕もこの製品を1年以上使ってます。
他のイヤホンもっていても、軽くて使いやすくて手放せない。

KZ ZXT 、KZ ZAS

続いて中国の大人気イヤホンメーカーKZから選んでみました。
King Gnu『白日』のMVでKZの製品が使われていて、マニアの間では一躍有名になりました。

まず、KZからめちゃくちゃコスパが良いイヤホンを選んでみました。
この製品は、3年前から大人気。
価格3,000円以下、Amazonでは今でも月に400本以上売れてるそうです。

これ1DD + 1BA(バランスド・アーマチュア)のハイブリッドイヤホン。
音は弱ドンシャリ、評判はいいです。
これでリケーブル、バランス接続もできてしまう(笑)

今年の春から”KZ ZAS”という製品を使っています。
これは、KZのフラッグシップ製品で価格8,000円以下。

なんと1DD + 7BA、迫力あるサウンドを生み出します。
7個もBA入れてしまうとは💦

水月雨(MOONDROP) Aria Snow Edition、KATO

これが、最近ハマっているイヤホン。
水月雨(MOONDROP)は、中国深圳にある2015年創業のメーカです。
社長がアニメオタなので、すべての製品パッケージに女の子のアニメがついています💦

今もっているのは、”Aria Snow Edition” という製品です。
これは美音イヤホンというべきかな。

とにかく高音が美しく、低音域もちゃんと再生してくれる。
このイヤホンで、ピアノや女性ボーカルを聴いているともうたまンない。
価格もセールで買えば1万円程度です。

水月雨(MOONDROP) Aria Snow Editionのパッケージ、右はTRNのイヤーピース

水月雨(MOONDROP) Aria Snow Editionのハウジング。デザインが良い


そして、僕がいま一番欲しいイヤホン
水月雨(MOONDROP) KATO
Ariaより、さらに美音なのかぁ (//∇//)

続いて、楽器やボーカルの原音に忠実な代表的なモニターイヤホンのエントリー製品を2本、オススメします。
どっちも欲しいなぁ。

SENHEIZER IE100 PRO

一つ目は、ゼンハイザーの1DD製品です。
ゼンハイザーは1945年創業のドイツの有名なプロオーディオ製品メーカーです。
特にダイナミック・ドライバーに強いこだわりもってイヤホンを作っています。
このイヤホンは、ミュージシャンが 音楽制作やライブ会場でも正確な音を聞き分けるために開発されたものです。


SHURE SE251

SHURE(シュア)は、1925年に設立された米国の音響メーカー。
プレスリーなどの大ポップスターが使ったプロ音響製品の有名メーカーです。
この製品も1DDの代表的なモニターイヤホンです。


イヤーピースのオススメ

イヤホンについているイヤーピスは、大体、僕の耳には合いません(笑)
仕方がないので、これまでイヤーピースをいくつも買って、試行錯誤をしてみました。

僕が素晴らしいと思ったのは、Spin Fit、水月雨の製品です。
ワイヤレス・イヤホンは形状がいろいろ異なるので、注意が必要です。

Spin Fitの医療用シリコンでできたイヤーピース。
装着感も軽く、音質も素晴らしいです。


水月雨 清泉、このイヤーピスは装着感が柔らかくすばらしい。
また、高音の刺さりもなく低音もちゃんと出てくれる。


TRNも医療用シリコンを使っています。
最近発売されたイヤーピース。
ちょっとお値打ちで良いです。

おわりに

はい、PCオーディオ3部作、やっと書き終わりました。
ぜひぜひ、ハイレゾサブスクミュージックとDAC(ダック)、今回ご紹介したイヤホンを組み合わせて、音楽を聴いてみてください。

最高のコストパフォーマンスで、素晴らしい音質の音楽を聴けることでしょう。
もともと、DACとかイヤホンに関する記事を書こうと、軽く考えていたら思ったより大変で、力わざが必要な特集となってしまいました。
3つの記事を読まれたら、ハイレゾミュージックの基礎的なことは理解頂けると思います。

www.fossiloftime.com

www.fossiloftime.com

僕もまだこの世界に入ったばかり。
だから、今回は入門編の記事を書きました。
これから、少しずつディープに進んでいこうと思います。

さて、イヤホンには数千円〜百万円を超える製品まであります。
でも紹介したように、コストパーフォマンスが良い製品もたくさんあるのです。
いろいろ試して、自分好みの音を見つければ良いのだと思います。

今回紹介したイヤホンは、性能&コストパフォーマンスに優れたエントリーモデル、あなたを沼に引きずりこむ製品ばかり(笑)
沼仲間、募集中!

しかし、水月雨の音はいいなぁ。
近いうちに、”KATO”とか”Blessing”とか、きっと買っちゃうなぁ。
ここから当分抜けれそうにない…

ShinSha